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2019年1月10日(木)

私のデータ見ないで!?

“プライバシー重視”が今年のネットビジネスのカギになる?

きょうは2019年のネットビジネスを見るうえでの注目ポイントを伝えます。ネットのサービスはどんどん便利になっていますが、一方で自分たちの検索内容や買い物履歴といった個人データが、気付かないうちに収集されています。そこに、新たな選択肢が登場しています。

「個人情報保存しません」 新検索エンジン人気

【報告:経済部 野上大輔記者】
日頃、何気なく使うネット検索。グーグルでは検索した履歴を個人ごとに記録しています。それをAIが分析し、その人の興味や関心に合わせた検索結果や広告を表示しているのです。

これに対して登場した検索エンジン「ダック・ダック・ゴー」。アメリカのベンチャー企業「ダック・ダック・ゴー」が開発したもので、「私たちはあなたの個人情報を絶対に保存しません」と、個人情報を一切収集しないことを売りにしています。

サイトの検索件数は1日3000万件以上(アメリカ)。プライバシーを重視したい人たちから人気を集めています。

プライバシーを保証する音声アシスタント

一方、声だけで買い物や家電の操作ができるAIの音声アシスタント。「ねえアレクサ、シアトルの天気は?」と声をかければ、「シアトルは華氏52度。雨です」と答えます。アマゾンでは精度の高い動作を実現するため、話しかけた内容を収集しAIで分析しています。

ところが、思わぬ出来事も。誤作動で夫婦の会話を録音し、知人に送信するトラブルも起きました。

こうしたなか、フランスでは、ネットにつながらない音声アシスタントが開発されています。「スニップス!エスプレッソをいれて」と話しかけると、すぐにエスプレッソマシンが作動し、つくり始めました。

ベンチャー企業「スニップス」が開発している装置は、小型のコンピューターにAIのソフトが組み込まれ、ネットには情報がいかない仕組みです。19年に家電製品に搭載される予定です。

スニップスのランド・ヒンディCEOは「このスピーカーはプライバシーを保証できるように設計されている。誰も、あなたのリビングルームでは子どもを監視することはできない」と話しています。

日本でも“スマートホーム” 「情報漏えいリスク極めて低い」

プライバシーに配慮したAIは日本でも。あるマンションは部屋の中にAIが内蔵された「スマートホーム」として売り出されています。

「キャスパー、照明をつけて」と声を出せば、明かりがつきます。部屋の壁には、音声アシスタントにカメラ付きのセンサーが設置され、住む人の生活スタイルに合わせて家電などを操作します。

ただ、データ分析は各世帯に設置されたボックスの中で行われ、管理会社などに情報が渡ることはありません。

このマンションを販売している不動産会社「インヴァランス」の宇田川大輔取締役は「住空間は非常にプライバシー性の高い空間なので、クラウドから個人の情報が漏えいするリスクは極めて低くなる」と話しています。

なるほど。自分の検索履歴を気付かないうちに収集されることもさることながら、それが勝手にほかのところで使われているんじゃないか、という不安が大きいですね。

フェイスブックの情報漏えいなどもありましたし、確かにそうですね。巨大IT企業からすると、大量のデータがあるからこそ使い勝手のいいサービスができると言いたいのでしょうし、それは事実とも思います。一方で、これまでプライバシーを重視したい人へのネットサービスがあまりにもなさすぎたことは、課題かなと思いますね。

巨大IT企業の独占に風穴があくのか。選べることの大切さが2019年のキーワードになるかもしれません。

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