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2019年1月8日(火)

2019 ベンチャーが描く未来 感情を理解するAI

あなたのストレス、AIが理解しサポートする時代に?

「2019 ベンチャーが描く未来」。注目のベンチャー企業のトップにビジョンを語ってもらいます。きょうは、声による感情分析ソフトを開発した「Empath(エンパス)」のCEO、下地貴明さん(34)です。人間の感情を理解するAIへの挑戦を聞きました。

渋滞のイライラ AIがアドバイスも

そもそも感情分析は、何を目指すものなのか?下地さんに聞いてみると、「基本的にはコンピューター自体が人間の心理を理解し、それに寄り添いながら新しいサポート手段を考えつくことが一つのゴールになっている」といいます。

AIのデモンストレーションで具体例を見てみましょう。例えば、車の運転中にイライラしていると、「渋滞を抜けるまでどれぐらい時間がかかるの!」などと、いらついた声が出てしまうもの。すると、車載のAIが声からその感情を読み取って「この時間を利用して音楽鑑賞や最新ニュースの確認などはいかがでしょうか?」などとアドバイスをする仕組みです。

下地さんたちの会社は、この分野のトップランナーの一つです。それを示すように、海外のビジネスコンテストでもたびたび優勝しています。

「どう話すか」で感情判断 多言語対応も可能

下地さんたちが開発したソフトは、何万人分もの音声から喜びや怒りなどの感情が表れたものを分類、喜んでいれば高い声を出し、落ち着いていればゆっくり話すという具合に、高低や強弱、速さなどの特徴をAIに抽出させてつくりました。

AIが音声からどう感情を判断するのか。試しに私の声でやってみました。パソコンに小型のマイクをつなぎ、「火曜日だから週の前半なので、まだ自分自身は元気だと思いますけれども、『逆に週末まで長いなあ』と思うと、ちょっと気が重くなったりするんですが」と話しかけました。ただのぼやきですね。

すると、画面に「喜び」を表す黄色が表示されました。「気が重い」という言葉の内容で判断するというより、声が明るいので、AIはこの人は元気だと判断しているのです。

下地さんは「言葉の意味内容は全く見ていない。『何を話しているか』ではなく『どのように話しているか』という特徴を見ている。なので、多言語の対応ができるという強みがある」と説明しています。

コールセンターでストレスチェックに活用

このソフトは、コールセンターのオペレーターのストレスチェックにも使われています。パソコン画面の右側に表示されているのがオペレーターの感情。左側が顧客です。双方の音声を分析します。

明るい気分は黄色で不安は青、落ち着いた気分は緑で表示されます。オペレーターの日々の心理状態が上司にも分かるようになったといいます。

コールセンター運営会社の木下哲さんによると、「適切なケアで離職率を下げられるかという取り組みに使っている」といいます。

コンピューターが感情をつなぐ「平和な世界がつくれるのでは」

人間の感情を理解するAI。ビジネス分野にとどまらず、広く社会の融和にもつながると、下地さんたちは期待しています。

下地さんは「感情的なすれ違いがあるときは、けんかが起きたり、いさかいが起こったりしやすい。コンピューターがお互いの気持ちを理解し、代弁してくれることで、平和な世界がつくれるんじゃないか」とビジョンを語りました。

(棒読み)関口さん、「おはBiz」のコーナーって最高ですね。

ははは、何ですか!その口ぶりは。

こういうしゃべり方では喜びが伝わらない。やっぱり話し方で感情が分かるんですね!

ははは。下地さんの会社の名前「エンパス」は、英語のエンパシー=共感という言葉からきています。将来はロボットも、言葉が分かるだけでなく、気持ちも寄り添うようなものになっていくのかもしれませんね。

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