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2018年12月20日(木)

Bizアジア 中国で人気 日本の“コメ”

輸出拡大へ追い風になるか?

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いま、中国向けのコメの輸出が増えています。日中関係の改善を受け、中国が日本米への規制を緩和したことや、日本食人気も要因です。農産物輸出の新たな追い風になるのでしょうか。

牛丼のごはんは富山産コシヒカリ 試食会で好評

【報告:石井一利 上海支局長】
中国・上海で開かれた日本の牛丼チェーンの試食会。「1、2、3、いただきまーす!」の声に合わせて、参加者たちがごはんをほおばりました。

使うコメを中国産だけでなく、富山県産にしたメニューを新たに加えました。参加者の女性は「ふだん食べているコメよりもちもちして食感がいい」と話し、好評でした。

まずは12月のおよそ1か月間、中国各地の216店舗で試験的に提供し、日本と同じ味を知ってもらおうという戦略です。この牛丼チェーンを展開する、ゼンショー(中国)ホールディングスの井上卓士社長は「(日本の)コシヒカリは非常にもちもちした食感で、中国にはなかなかない。われわれのおいしさを感じていただきたい」と話しています。

日本産米の離乳食で安全性アピール

日本産のコメの中国への輸出は、2018年に急増。10月までで17年の同じ時期より2倍以上増えています。

一方、日本産のコメの新たな需要を生み出す取り組みも。日本の貿易会社「板橋貿易」が売り出したのは、赤ちゃん向けの離乳食です。価格は1袋およそ400円と高めですが、日本産の安全性をアピールしています。

離乳食を試食した女性は「値段は気にしない。大切なのは健康」と言います。板橋貿易の互井乃梨子さんは「離乳食から日本のコメを食べていただいて、(大人になってからも)そのまま日本のコメを食べていただく」とねらいを語りました。

中国に根づき始めた日本の栽培技術

こうした中、中国産のコメづくりにも変化が起きています。江蘇省・華西村で栽培されているコメは、日本の技術を使って作られていることをアピールしています。

この村は2年前から、中国産の品種を日本で学んだ方法で育てています。技術者を福井県に派遣。苗の育て方や水の管理方法を学び、味のばらつきをなくしました。

さらに、精米に使う日本製の機械や、劣化を防ぐ倉庫など、7億円余りをかけて設備を導入しました。こうして作ったコメを日本産の3分の1ほどの価格で販売しています。

華西村の農業技術者は「日本のコメは値段が高く、一部の富裕層を対象にしている。私たちは、品質が良く、さまざまな人たちも食べられるコメを作りたい」と話しています。

たくさんの中国人観光客の皆さんが日本へ来て、そこで牛丼を食べて感動し、帰国してまた食べたい、という需要があるかもしれませんね。

そうですね。ただ、日本国内のコメの生産量は780万トン余り。それに対し、輸出されているのはおよそ1万トン。そのうち中国向けは354トンで、増えてはいるもののまだまだです。とはいえ、それだけの伸びしろがあると期待したいと思います。

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