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2018年10月26日(金)

インスタ分析 こう生かす

1万件の投稿から見えた「石川県」の意外なグルメとは?

「インスタ映え」という言葉が去年の流行語大賞に輝き、世界で毎日5億人が使っているというインスタグラム。膨大な写真をAIで分析すれば、ビジネスや町おこしのタネが見えてくるといいます。

インスタ写真をAI分析 石川県は「ラーメン激戦区」?

【報告:NHK金沢 韮澤英嗣ディレクター】
社員15人の東京都内のベンチャー企業「ジャパン・カレント」。2017年からインスタグラムの写真を分析しています。強みは、AIを使った詳細な分析。形や色彩、背景の特徴を捉える独自のプログラムで、人々のリアルな関心を見いだすことができるといいます。

例えば、今年7月の3連休に、「石川県」で人々は何を写真で発信していたのか。AIは、およそ1万件の投稿から写真を瞬時に分類。多かったのは「海」、「グルメ」、「祭り」といったグループでした。

中でもグルメのグループでは「ラーメン」の画像が目立ち、石川県がラーメンの激戦区である可能性を示したのです。

短時間・低料金で売れ筋を把握 マーケティングにも活用

このAI分析はマーケティングにも使われています。大手アパレルメーカーから今春、依頼されたのは、「韓国と日本の着こなしの違い」。今年の日本では、シンプルで落ち着いた色のジャケットが売れたのに対し、韓国ではチェック柄で派手な色が売れ筋だったと分析しました。国を越えたマーケティングも、短時間で安く実行できます。

ジャパン・カレントの中大路智崇さんは「インスタグラムはありとあらゆる人が使う時代なので、本当の現地の姿が見えるのではないか」と話しています。

「#」から見えた商店街の意外な人気

隠れていた街の魅力をインスタグラムから探し出す企業もあります。ある企業では、新潟市の町おこしのために、「#(ハッシュタグ)」と呼ばれる画像検索キーワードを分析しています。新潟にまつわる、およそ18万枚の画像を分析し、新潟市の職員に調査結果を報告しました。

企業の分析担当者が、市職員にパソコン画面を見せながら示した注目のキーワードは「古町」。歴史ある商店街ですが、人通りは以前ほど多くありません。ところが、インスタグラムでは予想外の人気を集めていたのです。

分析担当者によると、「『古町』が4000投稿あるのに対して、『古着』が809くらいなので、かなり“古着の町”と言ってもいい」という結果が見えてきました。

商店街が若者の集まるスポットに!? インスタ分析で町おこし

最近、古町の商店街で目立つのは、空き店舗の跡に入った古着の店です。そこに多くの若者たちが集まっていることが、ハッシュタグの分析から浮かび上がったのです。

新潟市では、商店街を“古着の町”として新たにPRすることを検討しています。新潟市東京事務所の大倉正弘副所長は「(古着の)関心が高いとは全く思っていなかった。一つの大きなヒントをいただいた」と話しています。

私は初任地が新潟で、かつて暮らしていたんですが、古町が今、古着の町になっているんだなあ、と驚きました。そういうことがインスタグラムで分かるんですね。

今回の例はどちらも、企業が仕掛けたPR画像などは除いて、一般の投稿だけを分析できるそうです。それだけに皆さんの投稿から、普段の何気ない「素」が見えて、貴重な情報源になるということです。

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