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2018年8月24日(金)

町工場 アジアのベンチャーと組む

日本のものづくり力×海外ベンチャーのアイデア。何が生まれる?

日本の町工場には、ものづくりの確かな技があります。一方、アジアのベンチャー企業には、解決したい課題やアイデアがあります。これらが手を組めば、きっと面白いことができる。そんなプロジェクトが動き出しています。

3チームの計画採択 大田区が資金支援

東京・大田区の町工場とアジアのベンチャー企業が連携して、新しいビジネスを創り出す計画の発表イベントが22日、開かれました。まず3チームのプランが採択され、区から資金支援も受けることになりました。

ペット用車いす開発 金属部品加工の町工場が協力

イベントに参加した、タイの獣医で「iVET」のワランカナ・パンワニさんは、けがや傷害のあるペットのための車いすなどを開発しています。これまで患者のペットごとに試行錯誤で作ってきましたが、壊れやすかったり重かったりと課題もありました。ワランカナさんは発表イベントで「製品を改善できれば、動物たちの“生活の質の向上”になる」と訴えました。

これに協力を名乗り出たのが、入澤英明さんの会社「サンリキ」。金属や樹脂など、さまざまな素材の加工が得意です。入澤さんは「軽量化や強度などの問題で、しょっちゅう問題になっているものをずっとやっているから、そういう意味ではお役に立てるかな」と話しています。

「仲間まわし」で注文に対応

また、マレーシアの「ACeT Innovates」のワン・ズハイニスさんは、植物のケナフから繊維を取り出す研究が専門です。浸しておけば効率よく繊維を取り出せる酵素を見つけましたが、それを大量に安く量産できる装置を作ってほしいというのが依頼内容です。

パートナーになったのは「I・OTA合同会社」の國廣愛彦さん。彼らが得意とするのが、「仲間まわし」です。製品企画、設計、加工、試作、製造と、多くの町工場仲間で仕事を分担して注文に応える仕組みです。國廣さんは「“仲間まわし”ということを強調して大田区も支援してくれる。より多くの人を入れて世界にものづくりをPRするのが“仲間まわし”だと思っている」と話しています。

再興へ「世界のための町工場に」

ものづくりで発展してきた大田区は、かつては9,000社の町工場が集まっていましたが、今では3,500社に減ったといいます。今回のプロジェクトには、その技術をもう一度輝かせたいという思いがあります。

その“仕掛人”で、「リバネス」の丸幸弘社長は自身も起業家で、若者の創業の支援などもビジネスとして展開しています。丸社長は「東南アジアは今6億人。そこの課題は無限にある。ということは、日本のための町工場から世界のための町工場になった時に、もっと面白く自分たちの力を世界に、もしくは人類のために使えるんじゃないか」と提起しています。

なるほど。「日本のための町工場から世界のための町工場」という話もありましたが、町工場にとっては、新たな受注先が広がるということになるんでしょうか?

直接的にはそういうメリットがありますね。丸さんは4年前から全国の町工場を回って話を聞いてきたといいます。最初は、ちょっと頑固そうな経営者もいるかな、と心配したそうですが、ベンチャーの若手を連れて行くと、どんどん議論や発想が広がって、「これだ!」と思ったそうです。今回のプロジェクトは2019年2月に成果発表が予定されています。

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