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2018年8月22日(水)

広がる“スマート医療”

「スマート化」が医療現場をこんなに変えています。

「スマート医療」とは、IT技術を駆使することで医療現場の効率化を進め、ひいては的確な診断につながったり、手軽に受診できたりする医療のことをいいます。様変わりする医療の現場を見てみましょう。

10種類の診療データを一目で把握

キヤノンの子会社「キヤノンメディカルシステムズ」が新たに開発したシステムは、CT画像や脈拍、過去のカルテなど最大10種類のデータを同時に映し出すことができます。これまで別々の機器で見ていたデータが一目で分かるようになり、患者の状態を総合的に診断できるようになるといいます。

キヤノンメディカルシステムズの目黒靖之さんは「さまざまなデータを分析、比較することができるので、先生(医師)に対しても気付きを促すことができる」と話しています。

ICタグで患者の動きを「見える化」

病院の中を「見える化」するスマート医療もあります。札幌道都病院では、入院患者の7割以上が高齢者で、認知症ではいかいする人も少なくありません。そこで導入したのが、リコーが開発した装置です。

ICタグを医療スタッフと患者全員が身につけ、その情報がモニターやタブレットに送られ、リアルタイムで位置情報が表示されます。患者が病室にいるか一目で分かるため、行き違いを避けることができます。医療スタッフが効率的に動けるようになり、患者のケアにこれまでより長く時間をかけられるようになりました。ある病室では、医療スタッフが「きょうはおなかは痛くないですか?」と患者さんに丁寧に尋ねていました。

札幌道都病院の矢嶋知己副院長は「(医療スタッフの)人数に限界がある中で、患者の動きを把握することで、患者に対するケアのしかたも安心して行えるようになっている」と話しています。

スマホで手軽に「オンライン診療」

スマホを使った新たな医療サービスも広がっています。会社員の中嶋浩一さんは10年前に通風と診断され、治療を続けています。中嶋さんがスマホのアプリを立ち上げ、問診票に入力すると、「オンライン診療」がスタート。パソコンの画面を通して、医師が「こんにちは。どう、体調は?」と問いかけ、中嶋さんは「おかげさまで」などと答えていました。

初診は対面で行うことや、症状が安定しているなどの条件を満たせば、どこでも診察を受けられ、処方箋も送ってもらえます。中嶋さんはオンライン診療について「なかなか病院に間に合う時間に帰れなくて、非常にありがたい」と感謝。診察している南青山内科クリニックの鈴木孝子院長は「薬だけもらいたいのにもらいに行けなくて、途中で薬を中断してしまうとか、そういうことを防止する面でもよい」と話しています。

自宅近くの病院にかかっている場合など、つい忙しくて行けないこともあるので、オンライン診療は便利ですね。

そうですね。オンライン診療は3年前に全国で解禁されました。2018年4月からは診療報酬が加算されたことで病院側にもメリットが生まれ、普及が進んでいるそうです。治療方法や医療機器の技術も進化していますが、治療を支える周辺分野でのスマート化は、患者にもメリットが大きそうですね。

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