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2018年7月17日(火)

プラスチックごみ廃絶に商機あり!

世界で広がる“脱プラスチック”の動き。日本企業にもビジネスチャンス!?

「スターバックス」が2020年までにプラスチック製ストローを廃止するなど、最近プラスチックごみ廃絶の動きが話題になりますね。海洋汚染をもたらすプラスチックごみを削減しようと、規制の動きが世界に広がっています。日本ではまだ規制の具体的な話は出ていませんが、いち早くビジネスチャンスと考える企業もあります。

都内のレストランが脱プラ “紙のストロー”導入

東京都内の自然食レストラン。今週から新たに、紙でできたストローで飲み物を提供し始めました。「ろう」でできた紙を筒状に巻いてあり、飲み物の中に数時間入れたままでも柔らかくなりません。

価格は1本10円ほどで、これまで使っていたプラスチック製ストローの10倍ほどになりますが、時代にあわせて導入に踏み切りました。
このレストランを運営する「ニールズヤード レメディーズ」代表取締役の梶原建二さんは「環境のことを考えるとそういう投資が必要だし、お客様に(環境重視の姿勢が)分かってもらえるいいチャンス」と話しています。

紙ストローの売り上げは10倍超え! 大手商社も参入へ

この紙製ストローを9年ほど前から販売している会社「プランテック」には、注文が殺到しています。これまで年に2万本ほどだった売り上げは、この3か月で一気に10倍以上に。今では国内外から600万本の引き合いが来ているといいます。

プランテックの笠原勝美社長は「今まで販売するほうが悩みだったが、今は生産するほうの、どうやったら荷(製品)を確保するかということのほうが問題」といいます。

プランテックはこのチャンスを逃すまいと、大手商社の子会社「丸紅紙パルプ販売」と組んで、紙ストローの大量生産に乗り出す計画を立てています。両社の打ち合わせで、丸紅紙パルプ販売の堀内勝専務取締役は「この機会を世界戦略として“紙化”へ動かしていきたい」。プランテックの笠原社長は「(ストローのような)小さい物だって、億(本)になればかなりの利益が出ますから」と意欲的に語っていました。

低コストの脱プラ素材も登場

一方、仮に捨てられても、自然環境に悪影響を及ぼさない素材を開発する企業も出てきています。都内のベンチャー企業「TBM」は2か月前から、海や土の中で自然に分解されるプラスチックを開発しています。

サトウキビなどの植物から作る樹脂・ポリ乳酸と、石灰を混ぜ合わせることで、低コストでの生産が可能になったといいます。TBMの山崎敦義代表取締役は「石灰石はもともと貝殻とかそういったもの。安価な石灰石を主原料にすることで価格を安くする」としています。

TBMは、この新素材を使った食器や食品容器の製品化を前に、さまざまな企業への売り込みを行っています。山口太一執行役員はある日、食材の宅配を手がける会社に試作品を持ち込み、「このスプーンは、曲げると結構な強度、柔軟性があって割れない。これまでの樹脂と遜色のないコストで提供できる」とアピールしました。
山崎代表取締役は「社会課題に貢献しながら企業が成長できることは、すごくやりがいに思っているし、非常に望ましいことだと思う」と話しています。

大きなビジネスチャンスと捉えている会社も多い、ということなんですね。

そうですね。この問題はもともと、スターバックスやマクドナルド、イケアなど、グローバル企業がみずからプラスチック製ストローの廃止を打ち出し、流れをリードしてきた面もあります。規制という面で、日本がこれからどうするのかも焦点になってきます。

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