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2018年7月4日(水)

“リブランディング”で魚を売り出せ!

知名度が低い魚に新たな価値を!「リブランディング」とは?

「リブランディング」とは、もともと広告業界で使われる用語で、文字どおり「再ブランド化」のこと。既存商品のイメージを再構築して、新たな価値を生み出そうという戦略です。このリブランディングが今、魚の産地で盛んに行われています。

知名度低いサクラマス イメージ戦略でブランド化目指す

富山名物の「ますずし」。古くから使われてきたのが、サクラマスです。漁獲量の少ない貴重な魚でありながら、知名度は低いままでした。

そこでブランド化に着手したのが、JR西日本です。養殖を手がける富山県射水市と連携し、2017年に独自ブランドを立ち上げました。
ブランド名は「べっ嬪さくらますうらら」。きれいな水で育った美しい魚であることをアピールしました。

さらに、生でも安心して食べられる魚として売り出そうと、関西を中心に展開する回転ずしチェーンと提携。多くの人にブランドを知ってもらおうと、期間限定でサクラマスの握りを販売しています。
ある女性客は「おいしい。初めて食べた」。また男性客は「脂が乗っています」と、おいしそうに味わっていました。

さらに、全国展開を目指して力を入れているのが、商品開発です。高級料亭など店に卸すものから、仕出し弁当、駅やデパートで販売する土産物など10種類以上を展開しています。
JR西日本創造本部の石川裕章さんは「まず、サクラマスを知ってもらうのがすごく大事。より身近にお客様に届ける、食卓に届けるしかけは大事かなと思っている」と話しています。

明石のタイ・タコの陰に隠れたスズキ “おいしさの見える化”で特選品に

一方、魚のおいしさを“見える化”することで、ブランド化を目指す動きもあります。
瀬戸内海に面した兵庫県・明石浦漁港。「明石鯛」や「明石だこ」の産地として知られています。

この漁港がブランド化に取り組んでいるのが、スズキです。夏になると脂が乗って、タイにも劣らないと言われる白身魚です。しかし、タイやタコの陰に隠れて、その味ほどの価値を認められていませんでした。

そこで活用したのが、ある機械です。先端から流れる電流で魚のおいしさをデータ化できます。背びれ付近に機械を当て、わずか5秒。脂の乗りと身の締まり具合が表示されます。

特に、脂肪と身の締まり具合のバランスの取れたものだけを明石のスズキ「特選品」と命名。水揚げされた中から2割ほどに絞り込みます。
「特選品」は専用の黒い箱に入れて出荷。安定した品質が評判を呼び、東京で高級魚を扱う鮮魚店などから引き合いが来るようになりました。

明石浦漁業協同組合の吉谷亮さんは「(魚の状態は)目だけでは判断しきれないので、機械を使うことによってしっかりと判別できている。お客様に自信を持って出せるというのが、いちばんのメリット」と話しています。

イメージ戦略でリブランディング、データ化でリブランディングと、あの手この手がありましたね。明石といえば、私は明石に住んでいたので、水産物は地元の誇りです。スズキも食べたことがあると思いますが、確かにちょっと地味な存在でしたね。

なるほど。「ブレイクしきれないけど実はおいしい魚」。こういった魚を巡るビジネスは、今後も広がっていきそうです。

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