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2018年5月14日(月)

“深夜早朝”の宅配にチャンスあり

「日中、荷物を受け取れない」。そこから逆転の発想で新ビジネスが生まれました。

きょうは深夜早朝の宅配を紹介します。普通に考えると「ちょっとありえない」感じですね。大手の宅配業者は今、人手不足に加えて再配達があまりにも多く、コストがかかるからと値上げしたり、最終の配達時間を早めたりしています。その一方で、「逆転の発想」のサービスが動き出しています。

1時間単位で時間指定

夜11時。東京都内を宅配車が走ります。大手がとっくに営業を終えているこの時間帯が書き入れ時です。

ある家に届けたのは、クリーニング店からの衣類。客の指定を受けて1時間単位で配送します。日中、家に誰もいない共働き世帯や一人暮らしのビジネスパーソンに人気です。
利用者の女性は「外で働いていると、通常の宅配が届く時間帯には(自宅に)いないので、確実にいる時間に受け取れるのはすごく助かる」と話していました。

高い在宅率で配送を効率化

この宅配サービスは、大手の宅配業者がひしめく昼間の時間帯には、あえて参入しません。その代わり、大手が手を出せない朝6~9時と夜9~12時に、トラックとドライバーを集中して手配します。

カギを握るのは「在宅率」です。再配達が少なく、むだなく荷物を届けることができるので、売り上げを確保しやすいのです。ドライバーの男性は「在宅率が深夜なので高い。お客さまと対面する機会が日中よりも多い。ストレスがない」と話していました。

事前メールで到着めどを通知

この仕組みをつくったのは、ソフトバンクの系列企業「マジカルムーブ」です。社長の武藤雄太さんは自分自身も宅配の荷物の受け取りに苦労し、課題を感じていました。
「多くの企業が尻込みする分野にこそ、イノベーションを起こすチャンスがある」と、孫正義社長に提案し、事業が認められました。

深夜早朝の限られた時間に着実に配送を行うために、会社はGPSを活用したシステムを開発しました。その日の配達先や道順をアプリに細かく配信。むだな運転を極力減らします。

また客には、一つ前の配達が終わると、自動でメールが送られます。このメールによって、客は自分の時間を邪魔されず、安心して荷物を受け取ることが可能になるといいます。

武藤社長は「ほかにもいろいろな商材やサービスの(深夜早朝)配送を必要としている人はいっぱいいると思うので、その人のライフスタイルにあった時間を選択できるサービスをつくっていきたい」と話しています。

一人暮らしの女性にとっては、深夜に荷物が届くのはちょっと怖いのでは、という気もしましたが、事前にメールで知らせてくれるのはいいですね。

そうですね。普通に考えると、深夜早朝の時間帯は、事業を展開するには不向きなのでしょうが、ニッチなところにビジネスチャンスあり。視点の転換が大切だということを表しているように思います。

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