これまでの放送

おはBiz

2018年1月25日(木)

航空ビジネス最前線 もっと早く目的地へ!

プライベートジェットを使って空港の混雑回避、次世代の超音速旅客機の開発も―。航空ビジネスが進化しています。

アメリカで飛行機に乗ると、保安検査が厳しく結構大変です。テロ対策もあって靴を脱がされたりして、時間がかかります。さらに最近は景気回復の影響もあり混雑が激しく、乗客の不満も高まっているといいます。そうした中、少しでも早く目的地に着きたいという人々のニーズをとらえたビジネスが動き出しています。

プライベートジェットで搭乗がスムーズに

【報告 飯田香織ロサンゼルス支局長】
カリフォルニア州のハリウッド近くの空港。格納庫に集まる人々は皆、飛行機の搭乗を待つ乗客です。乗るのはプライベートジェット。といっても、大富豪や芸能人ではなく、一般の乗客です。待合室から機体まではわずかな距離で、15分前までに到着すれば出発に間に合います。煩雑な搭乗手続きがなく、出発直前に乗り込めるのが魅力です。運賃は大手航空会社のエコノミークラスと同じ程度です。

なぜそんなことが実現できるのか。サービスを行っているベンチャー企業の「ブラックバード」は、実は飛行機を1機も所有していません。プライベートジェットを保有する複数の会社と提携。普段、待機していることが多いプライベートジェットを使うことで、運賃を抑えることができるといいます。
乗客はスマホのアプリで簡単に予約。一定の人数が集まれば、希望の目的地まで直接飛ぶこともできます。女性利用客の一人は「2時間前に空港に行って保安検査の長い列に並ぶ必要がないので便利です」と話し、好評です。

超音速旅客機で東京ーサンフランシスコ5時間半に?

もっと早く目的地に着くことができないか。それなら飛行機のスピードを上げてしまえと、超音速旅客機の開発に取り組むベンチャー企業もあります。4年前に設立された、コロラド州デンバーの「ブームテクノロジー」。社員55人を率いるのは、パイロット出身で、アマゾンにも勤めていたブレーク・ショールCEO(37)です。「最速の旅客機を最も安く提供する。それが最終目標だ」といいます。

超音速旅客機といえばコンコルドが有名ですが、騒音の問題や、燃料代がかかり収益が見込めないことなどから、2003年に姿を消しました。
ショールCEOはコンコルドとの違いを強調します。炭素繊維を使い機体を軽量化することで燃費を改善。エンジンは普通の旅客機と同じものを使用します。さらに技術の進化で試作部品を簡単に作り、コンピューターで実験ができるようになったことで、開発コストも抑えられるといいます。日本航空も出資したことで一気に注目が集まっています。

目標とする巡航速度はマッハ2.2(時速2,335キロメートル)。実用化すれば11時間かかる東京―サンフランシスコ間のフライトが5時間半に短縮され、それでいて、運賃は今のビジネスクラス程度に抑えるといいます。ショールCEOは「到着時間が半分になればみんな喜ぶし、実現すれば航空業界は抜本的に変わる」と話しています。

国際線で、目的地まで半分の時間で行けるとなると、急ぎの仕事があるビジネスマンなどに人気が出そうですね。

長時間フライトは苦痛ですから、とてもいいですね。この超音速旅客機を開発しているベンチャー企業には、エアバスやボーイングなどから新しいことに挑戦したいという技術者が移ってきているということです。
次から次へと新しいアイデアが湧いてくる、アメリカのベンチャー企業のたくましさを感じました。

関連情報

新着記事

新着ブログ

Page Top