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2017年8月3日(木)

カリフォルニア州が主導 電気自動車シフト

経済ニュースをサクサク 深く、「おはBiz」のコーナーです。今日は、アメリカでのエコカー最前線についてです。

「Bizアメリカ」、今日(3日)はアメリカでのエコカー最前線ですね。フランス、イギリスの電気自動車へのシフトが印象に残っていますが、アメリカはどうでしょうか?

アメリカの場合、カリフォルニア州がその動きを主導しています。その状況を見てみます。

カリフォルニア州 電気自動車シフト

【報告 アメリカ総局 渡部圭司記者】

自動車大国を象徴する片側6車線の幹線道路。
朝夕のラッシュ時には大渋滞となりますが、スムーズに流れているレーンがあります。

そこに示されている、ひし形のマーク。
「ダイヤモンドレーン」とも呼ばれ、2人以上乗った車か、エコカーしか走ることが許されない優先レーンです。
かつては、トヨタのハイブリッド車プリウスだと堂々と走れましたが、2011年からは対象から外されてしまいました。
環境規制が厳しくなったためです。
ロサンゼルス郊外に住むジェームス・デルクさん。
慢性的な渋滞に悩まされてきました。

ジェームス・デルクさん
「優先レーンに乗れないので、長距離を走る時はストレスを感じます」




デルクさんの車はガソリン車。
エコカーの対象にはならないのです。
そんなデルクさんが、くぎづけになって見ているのは、電気自動車メーカー、テスラの新型車納車のイベントです。

1回の充電でおよそ350キロ走行でき、自動運転も可能。
それでいて、価格は日本円でおよそ390万円と、これまでのモデルの半額程度に抑えられています。
渋滞から逃れたいデルクさん。
この価格で優先レーンを走れるならと1年以上も前に予約しました。

ジェームス・デルクさん
「気が早いけど興奮しちゃってね」

納車時期は全く未定ですが、早くもガレージに充電設備を取り付けました。

ジェームス・デルクさん
「時代の最先端を走ることは気持ちがいいです。テスラに乗ることで、自動車革命の担い手になれます」


テスラが本社を置くカリフォルニア州は、ZEV規制(Zero Emission Vehicle)と呼ばれる厳しい環境規制を独自に設けています。
メーカーは、販売する車の一定割合をエコカーにする義務を負います。
2017年秋以降に販売されるモデルからは、対象が電気自動車と燃料電池車、そしてプラグインハイブリッド車に狭まり、条件を満たせないメーカーには罰金が科せられます。

カリフォルニア州の環境規制は、その後全米に適用されるケースが多いため、各メーカーとも本腰を入れて対応にあたっています。
各社は、走行距離を伸ばしたり、デザインを一新したり、価格を抑えるなど「売れる」電気自動車の開発に注力しています。



アメリカ総局 渡部圭司記者
「自動車大国のアメリカ。原油安もあって、いまだガソリン車が圧倒的なのが現状ですが、本格的な電気自動車時代の到来を見据えた競争が、すでに激しくなっています」

カリフォルニア州が主導するというのは、やはり環境意識の高い人が多いということですか?

そうですね。他の州より意識が高い人が多いと言われています。ハリウッドスターたちもエコカー好きが多いんですよね。例えば、レオナルド・ディカプリオさん。2003年の写真では、愛車はプリウスでした。今も乗っているかは分かりませんが(笑)。ただ全米でみると、2016年の新車販売台数のうち、電気自動車は16万台で、わずか0.9%と少数派なんですね。電気自動車時代が到来するかどうかは、当局の環境規制と、消費者が欲しいと思える車が増えるかどうかにかかっていると言えそうです。

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