2016年12月08日 (木)あの文字は・・・


紅白が終わって、静寂の中に響く除夜の鐘ともに始まる「ゆく年くる年」。

厳かな映像に浮かび上がる、番組タイトル。

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(画像は去年放送 福井県永平寺)

どの番組もそうですが、題字は、番組の顔とも言える重要な要素です。

この字を書いてくださったのは、書家の松岡真作さん。

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小学1年生から書道を続け、サラリーマンを経て

2007年に書家として独立、雑誌のタイトルやゲームの題字など、

そして、ご自身の作品を手がけられています。

この題字は、2013年から使われ、今年で4回目です。

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ちなみに、2012年までに使われていたのはこちら。

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 書家の高齢化が進む中、世代交代も含めて、

若い松岡さんにお願いしたというアートディレクターの横山さん。(写真右)

注文は「鐘をついた音ではなく、余韻を感じさせる字にしてほしい」。

「余韻を感じさせる字…!と、かなり悩みました」と松岡さん。

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その上で、

「一年で、大切な人と過ごす、大切な時間・空間。

邪魔をせず、そこに溶け込み、温かく、すっと心の中に残るようにと

思いながら書きました。

多くの方がご覧になる番組なので、見やすい文字を心がけました。」

 

松岡さんに「今年の一文字は?」と聞くと

「うーん、“耐”ですかね~」

松岡さんは熊本出身。今年4月の熊本地震では、

市内のご実家も被災し、

東京で離れて暮らす中、無力さにさいなまれたそうです。

そんなとき、熊本のある企業から依頼されたのがこちらの文字。

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この文字を書くことにためらい、悩みましたが、

意を決して書き上げたそうです。

「これを書いたときは、いっさい遊びはなしで、

とにかく自分の心、魂からわき出てくる思いを

表現させていただきました。」

 

ところで、松岡さんの「ゆく年くる年」は大忙し。

大晦日まで筆を握り、ゲームの題字制作に追われ、

そのまま、1月1日が仕事始め。

 

都内の神社で毎年、お札やご朱印帳を書く

お仕事をされているんだそうです。

 

「ゆく年くる年は、仕事しながら手を止めて見ます」という松岡さん。

今年は、冒頭の題字にもご注目くださいね。

 

 

投稿時間:20:00

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