2018年06月19日 (火)終わった人...?
廣田直敬です。
「廣田さんにぜひやっていただきたいリポートがあるんですが…」
「喜んでやらせていただきます。テーマは何ですか?」
「定年をテーマにした、終わった人、というタイトルの…」
遠慮がちに頼みに来たディレクターと、
舞い上がった50代の私のかみ合わない会話です。
ロケで本屋に行きました。
若いときは気にもしなかったのですが、最近気になるのが…
「定年」に関するコーナーがまとめられたコーナーです。
40代の人もこのコーナーの本を買っていく、と聞いて、出遅れた感すら抱きました。
6月4日(月)に「けさのクローズアップ」で放送した、
いまなぜ「定年後」が気になるのか、というテーマのリポートです。
「人生100年時代」
定年後に、社会人としてもう一度やり直すくらいの時間があるかもしれない、
考えておかないといけないなあ、
とぼんやり考え始めた52歳としては、色々と刺激のあるリポートでした。
「恋をしなきゃ」と、舘ひろしさんはおっしゃいます。
「舘さんにしか出来ません」と突っ込みつつ、考え方を改めればいいのか、とも思いました。
「気持ちに歳をとらせててはいけない」という意味にとらえて、
色々なものに興味を持とうと決めました。
だからと言って、後輩に迷惑をかけるような居座り方はしたくないなあ
と思い始めたときに、こんな一言をききました。
「今の自分ができることは何か 真摯に考える」。
内館牧子さんの同名の小説を映画化した「終わった人」。
監督の中田秀夫さんが話していた言葉です。
「昔の自分はこんなにすごかった」と思ってはいけない。
「今の自分はどんなことができるか」を考えなければいけない、
ということなのですね。
人生の先輩たちも色々悩みながら歳をとっていらっしゃるのだ、
とわかって、少し気持ちが楽になりました。
投稿時間:19:00