阿波踊りとの「再会」
リポーターの井原陽介です。
阿波踊りの本場・徳島が初任地の私。
初めて制作したリポートのテーマは、阿波踊り。
初めてのナレーションも、阿波踊り。
そして「NHK連」の一員として毎年のように、
徳島市内の会場に踊り込んでいました。
(真ん中手前が井原)
あのリズム、あのお囃子、あの手の運び…
4日間の踊り期間が終わった後の静寂。虚脱感。
昨日のことのように思い出します。
(平成16年 徳島の阿波踊り)
シャイな(?)私にとって阿波踊りは、
人生観が変わるような大きな出会いであり、青春でした。
徳島を離れて以降、
8月の阿波踊り本番の時期に出向くチャンスに
恵まれなかったのですが、
この夏、東京で「再会」できました。
東京・杉並区の高円寺。
こちらの阿波踊りは、今年で60回目を迎えたそうです。
8月27、28日の2日間、行われました。
高円寺の商店街。踊り子のノボリと
「♪えらいやっちゃ えらいやっちゃ よいよいよいよい~」のメロディーが。
期待が高まります。
屋外での踊りが行われるのが夕方。
その前に、高円寺にある劇場を訪れました。
地元の様々なグループが交代でこのステージに立ち、
踊りを披露するのです。
徳島にも「選抜阿波おどり大会」という、
似たステージがあります。
L字型に客席がつくられ、
踊り子たちを見下ろす格好で鑑賞。
鮮やかに染め抜かれた法被や浴衣、
女性が身に着けた編み傘が、照明に映えます。
踊りのフォーメーションの息の合った様子が、
目に飛びこんできます。
さらに、お囃子。
屋外の演舞場だと打楽器にかき消されやすい三味線の音も
はっきり聞こえてきます。
迫力の中にも、粋や風流を感じるのは
室内ならではかもしれません。
この日は杉並区役所の職員が中心の
「さざんか連」などが登場していました。
まっすぐに上がった腕、
限界ギリギリまで低く落とした腰に、
本気度を感じました。
姿勢を保つだけでも辛いのに、
この充実の表情。鍛え抜かれています。
本場に負けない迫力に魅せられた一方で、
こちらの踊りにも驚かされました。
ロボットの阿波踊りも、
腕と背筋の角度では人間に負けないレベルに来ているようです。
これが足運びまで再現できるようになると…
末恐ろしいですね。
ともあれ、阿波踊りを愛してやまない私には、
とても贅沢な時間でした。
投稿時間:19:00 |
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