2016年09月16日 (金)

"できるしこ"がんばろう ディレクター 白瀧愛芽

一連の熊本地震から14日で5カ月となりました。

 私は、鈴木キャスターと共に、地震から2週間後に現地へ入り、赤ちゃんや小さいお子さん連れのお母さんたちが、子どもたちを必死で守ろうと、自分自身も傷ついていることや疲れていることに気がつかずに無理をして過ごし、いつしかいっぱいいっぱいになっていることを知りました。

そのときの取材で、会えなかったお母さんたちがいます。震度7の地震に2度見舞われた益城町の方々です。

地震で町の住まいの約97%が被害を受け、今でも夜間の車中泊や避難所生活を余儀なくされている方たちが多い地域です。当時はこうした地域のお母さんたちにほとんどお話を伺えないままで、ずっと気になっていました。

そしてようやく今回、益城町で開かれた母子のためのイベントの中で、お話を伺うことができました。

 

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  (14日に益城町の一角で開かれた母子のためのイベント)

 

益城町の自宅は全壊、実家もすぐそばにあり、16日の本震をそこで経験したというお母さん。

現在は、町内のアパートの一室を、みなし仮設として部屋を借りて家族で暮らしています。

お母さんは、3歳の娘さんが、地震後、そばを離れられなくなり、新しく入居したアパートで“どうしてこのおうちはつぶれないの?”と聞いてくるようになったと話してくださいました。

また、気分転換しようと思っても、遊び場がほとんどない現状についても語ってくださいました。

町の児童館は、いまようやく来月中の再開をめざして備品などの整備を進めているところです。

公園も、周囲に崩れそうな建物があったりするため連れて行くのは難しく、日中は、家で母と子どもだけになってしまう時間も少なくないと言います。

“こどもが笑顔だと自分も元気になれる、逆もそうです”と話すお母さん。子どもたちが安心して思い切り遊べる場が、早く元通りになることを願っていました。

 

また、お母さんたちが集まる場に子どもと初めて足を運んだというお母さん。

他の親子と共に、体を動かしたり話をしたりすることで“久しぶりにこんなに笑った”のだそうです。

“こうした場があると助かる。また来たい”と話していました。

 

お話を伺うと、地震発生直後から状況は余り変わっていないと感じました。

“心の状態は目に見えない分、これから回復のペースに差が出てくる時期だ”と、長年産後ケアに携わってきた助産師さんは話します。

だからこそ“無理をせず自分の歩幅で、少しずつ心を開いていってほしい”と話していました。

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    (お母さん同士で地震のときのことなどを話しあった)

 

熊本弁で“できる分だけ”を表す“できるしこ”。

できる分だけがんばって、無理をしないでと、エールを送りたいです。

投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:11:56


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