田中泉
ラストブログ 田中泉
リポーターの田中泉です。
いよいよ私にとってニュースウオッチ9ラストの日となりました。
なぜでしょう、全く実感がわきません。
東京に異動してきて初めての仕事。
この2年間、長かったような早かったような。
毎日のようにニュースの現場に行き
番組スタッフ全員と密に番組を作り上げていく醍醐味を感じることができました。
日々喜怒哀楽を感じ自分の弱さと向き合うことも多く本当にいろいろな思いが詰まった時間です。
今振り返ればこの上なく有難い時間だったのだと思います。
同じリポーターのお2人と。

今年度のポスターのポーズを真似てみましたが、三條リポーターがなぜか私と同じポーズをしている…。
昔から優しいお兄さん的存在で初任地の富山局時代も席が隣でした。
私の前だと?ちょっと毒舌になってくれるのが妹分としてはニヤリとしつつ嬉しいのです。
海さんと呼んでいる伊藤リポーターは年の近いきさくなお兄さん的存在。
いつも笑えることを言い合ってお互いを鼓舞していました。
いつの日だったか同期のアナウンサーとご飯をしていたときに
「イケメン2人といつも仕事ができて泉は幸せものだよ!」と言われたことがありましたが、
確かに今改めて写真を見ると・・・そうかも!
もっとかみ締めておけばよかった~。(笑)
でも普段はそんなことを意識する暇もなかったですし、
3人がそろうこと自体めったになく、取材を終えて局に戻ったときに2人の席が空いているのが、
「ああ、またどこかで取材しているんだなあと私もがんばろう」と思える原動力であり、
妙にほっこりしてしまう時間でもありました。
河野・鈴木両キャスターをはじめ良き仲間に恵まれたことに感謝です。
来週からはクローズアップ現代+でキャスターを担当します。
ニュースウオッチ9のすぐ後の番組。
これまでのかけがえのない経験を糧に
一つ一つのテーマにしっかり向き合ってお伝えできるように精進いたしますので、
引き続きニュースウオッチ9もごひいきに
どうぞ二つの番組、続けてご覧くださいね。
みなさまに感謝の気持ちをこめて、田中泉。

投稿者:田中泉 | 投稿時間:12:25 | 固定リンク
マレーシアより 田中泉
先週火曜日の朝、マレーシアに生まれて初めて降り立ちました。
キム・ジョンナム氏殺害のニュースの取材です。
様々な人の思惑や行動が絡み合って起きたとみられる今回の事件。
こちらに来てから事件と関係のある場所をたどり、
警察の会見や北朝鮮大使館前での動き、拘束されていた女の出頭などを日々目の当たりにして伝える中で、
海の向こうで起こったこの事件をぐっとリアリティを持って感じるようになりました。
取材を重ねるたびに、なぜ、そしてどうやって、こんな複雑なことをしたのだろうという気持ちが湧いてきます。

北朝鮮大使館前

逮捕された女が起訴された裁判所に集まる報道陣
遺体は親族に引き渡されることも北朝鮮側に渡されることもなく
身元の確認のため、事件から2週間以上たった今もクアラルンプールの病院に安置されたままです。
一人の人の命を巡って何人もの人、マスコミ、世論が動き、国が反応する。
いま、ジョンナム氏は空の上からどんな風にこの状況を見ているのか。
ふと、そんな気持ちになりました。
今日も現地から最新の動きをお伝えします。

クアラルンプールのシンボル ペトロナスツインタワー
投稿者:田中泉 | 投稿時間:15:36 | 固定リンク
チョコレートをめぐるあれこれ。 田中泉
みなさん、今日はどんなあまーい一日を過ごしましたか!?
そう、今日はバレンタインデー。
先週金曜日、一足早く、今時のバレンタインデー事情をお伝えしました。
日本では女性が男性に愛や感謝を伝える日として定着しているバレンタインデーですが、
最近では男性が彼女や妻、友人に買うことが増えているんです。
中には自分用にチョコレートを買う「俺チョコ」を勧めている百貨店も!
実際にバレンタインデー用のチョコレートの特設会場で取材をすると、
いましたいました、一人で買いに来ている男性!!
話を聞いてみると気恥ずかしさを感じている人のほうが少なく、皆さん楽しんで買い物をしているようでした。
そんな話題を楽しくお伝えするため、番組ではスタジオに出演して
河野さんに一足早くチョコレートを渡す演出があったのですが、一瞬でよく見えなかったかもしれないので、
こちらにアップします。
実は私、この箱を一目見たときにものすごく感激したのです!!なぜでしょうか!
↓

ん?何のことかわからないって?
じゃあもう少し接近してこちらは!!?
↓

・・・どうですか?
何のこと?という方、箱についているリボンにご注目!
実はうすーくですが、ニュースウオッチ9のロゴが印刷されているんです♪
え??こんなチョコレート売っているのかって!?
そう、実はこちらは小道具さんに作って頂いた、チョコレートに見せかけた「箱」だったのでした・・・。
でも本当に粋な計らいですよね、見つけた瞬間うきうきしちゃった私です。
ただこのように、渡したものは小道具だったにもかかわらず
番組の中で河野キャスターにそれとなくバレンタインデーにのチョコレートをねだった鈴木キャスターと私でしたが、
今日、番組の居室に来てみるとこんなものが!!

わー!嬉しい。
でも、河野さん、「俺チョコ」って、男性が「自分」のために買うチョコレートのことらしいですよ~。
まあ、今日のうちは訂正しないで味わいたいと思います。(笑)
Wish everyone had a lovely Valentine’s Day!
投稿者:田中泉 | 投稿時間:22:02 | 固定リンク
思い新たに 田中泉
ニュースウオッチ9をご覧のみなさま、いつも有難うございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします!
年が明けて間もなく2週間が経ちますね。
お正月に今年1 年、そしてこれからどう過ごしていこうか
去年や過去の自分を振り返って思いを新たにした方も多いのではないでしょうか。
私もおろしたばかりの手帳を開いて、やりたいことを欲張りといわれそうなほど書きました。
これまでの人生を振り返ったとき、すんなりといったことやもがいたこと、みなさんいろいろあると思いますが
特に困難な状況に陥ったときに
明確に「こうしよう」、「こうすれば良い」という信念のもと乗り越えてきた人って
意外と少ないのではないでしょうか。
恐らく多くの場合、その都度悩んでもがいたり、その末に諦めることもあったり、人に助けてもらったりと…
いろいろな出来事を日々繰り返しながら、徐々にまた新たな目標やステージに向かって歩き続けていきますよね。
それ自体が人生の醍醐味だとも感じますが、やはりしんどいことはしんどいですよねえ、
できればしなやかに生きていきたいものです。
前置きが長くなりましたが、先日そうした生き方のヒントを頂く出会いがありました。
先週放送した新春インタビューでお話をうかがったPRプロデューサーの殿村美樹さんです。
殿村さんは小学生の頃、母親が家を出ていったり家が貧しかったりしたことなどから
いじめを受け一時は自殺を考えるほどだったそうです。
そのとき近所の商店の女性に声をかけてもらったことが、
家と学校しか世界にないと思っていた子ども時代に自分にはほかにも居場所があるのだということに気付いたといいます。
殿村さんはこの原体験を「ズラす」という言葉で表現し、日々の仕事でもこの「ズラし」の手法を取り入れてご活躍されています。
何事も「ズラせば、違う世界が見えてくる」という言葉は、
困難な状況を乗り越えてきた殿村さんからうかがうからこそより力強く、とても納得がいきました。
でもどこかでこのメッセージが殿村さんだからこそできる特別なことだと思われると
その価値が薄れてしまうとも感じていました。
また、優しい気持ちを持つ人ほどズラすことを逃げることと思い罪悪感を感じてしまうのではないかと。
何事も真正面から向き合わなければいけないと思ってしまう人もいると思ったのです。
最後にその思いをぶつけてみました。
すると「人生において逃げるなんてことってあるのかな」
「逃げることと思うこと自体が間違いではないか」という言葉を頂けました。
これを見て下さった方がどう思われたかは分かりませんし、
人それぞれ様々なケースがあるのは百も承知ですが、
少しでも心が軽くなり自分を否定せずこれからも生きていこうという思いになった方がいらっしゃれば幸いです。
2017年、今年も良い一年にしましょう!!

(殿村さん 一緒に制作した成清PDと(*^_^*))
(インタビューの特集ダイジェストは以下から読むことができます。)
http://www9.nhk.or.jp/nw9/digest/2017/01/0105.html
投稿者:田中泉 | 投稿時間:17:33 | 固定リンク
"芸術の秋"です! 田中泉
月曜日、番組のオープニングで日本映画が好調だという話題をお伝えしました。
その中でご紹介した、『シン・ゴジラ』も『君の名は。』も見た私。
どちらもこの好調ぶりを牽引している作品です。

もともと映画は高校生のときくらいから好きで、
特にフランス映画はフランス語を当時頑張っていたこともあり、
大学時代から時間を見つけてはミニシアターに一人で
通っていました。
映画に出てきた彫刻をパリのロダン美術館で実際に見つけたときは
感動のあまり動けなくなるなんてこともありました。
しかし、最近は少し遠ざかっていたのも事実。
飛行機に乗ったときに見たりたまにDVDを借りたりするくらいで、
映画館に行く回数はかなり減っていました。
私にとってはこうした状況を打ち破ったのが最初に挙げた二作の出現でした。
街の人たちにお話をうかがうと、友人や職場の人の勧めなど
「クチコミ」の力が大きく、普段はアニメーション映画を見ないという方や
映画自体を久しぶりに見るという方も多かったです。
さて、私はといいますと、この2作を観て以降立て続けにまた別の作品を2作観て、
すっかり自分の中で映画熱が再燃しています。
やっぱり一回行くと他のものも観たくなっちゃうんですよね。
ほらっ、芸術の秋とも言いますし。
ちなみに、リポートのときに被ったゴジラのマスクも、、
もうすぐハロウィーンということでお許しください!(*^_^*)
投稿者:田中泉 | 投稿時間:14:00 | 固定リンク
天橋立に来ています 田中泉
リポーターの田中泉です。
連日曇りや雨の東京を飛び出してやってきたのは、
日本三景の一つ、京都は天橋立!

こちらは雲もありますが景色も最高!!
気持ち良いです~。
さて、この景色をあの「有名なポーズ」で見ると…??

どう見えるのか、
続きは今夜のニュースウオッチ9で!
投稿者:田中泉 | 投稿時間:18:00 | 固定リンク
スポーツの夏 田中泉
前回のブログからあっという間に時が過ぎ…9月もすでに9日。
最近は祝われることが少なくなりましたが、今日は端午の節句など5つの節句の一つ、重陽の節句です。
暦の上ではすでに秋になって一か月ほど、そろそろ涼しさも恋しくなってきます。
今日を境にまた秋が深まってくるのでしょうか…
まだ暑い日が続いていますが、食べ物くらいは秋らしいものを食べたいなあと思います。

(初任地でお世話になった方から送られてきた富山の梨です!
とってもみずみずしくって美味しい。元気の源です)
さて、かなり強引ですがそんなことから私の中で今日からを、本格的な秋だとしますと!(笑)
この夏は、昨日までいろいろなスポーツやアスリートに関連する取材をすることができました。
リオデジャネイロにこそ行きませんでしたが、オリンピックで輝いているスポーツ選手がどんな環境でどう成長してきたのか
国内でゆかりの場所や人を取材する中で、
ただただ「超人」に見えていた選手のことを、良い意味でより身近に感じることができました。
また自身の努力はもちろんのこと、本当に多くの人の支えがあっての晴れ舞台なのだということ、
そして選手からどれほど勇気をもらっている方々がいるのかということも強く感じた時間でした。

(レスリングの吉田沙保里選手を応援する三重県津市のパブリックビューイングの会場にて)
そして、昨日はリーグ優勝を目前にしたカープの町、広島の盛り上がりを取材してきました!!
同期の桑子アナなどから噂に聞いていたマツダスタジアムに行くのは初めてでしたが、うーん気持ちの良い空間ですねえ。
観戦しにきた皆さんが本当に楽しそうにインタビューに答えて下さった姿が印象的でした。
そして、お好み焼き屋さんからの中継。
お会いした皆さん熱くて、暖かくて、カープ愛にあふれていて…。
ほんの数時間でしたが、中継本番まで一緒に試合を見ながらハラハラドキドキ。
忘れられない時間となりました。

(お会いした皆さんと記念撮影)
さて、私のスポーツの夏は終わりましたが、秋といえばスポーツの秋といいますし!
あ、、芸術、食、読書もある…つまりなんでもありですね。(笑)
取材を通して秋もどんな出会いがあるのかを楽しみに毎日過ごしたいと思います。
季節の変わり目、健康にはお互い気を付けましょう~(*^_^*)
投稿者:田中泉 | 投稿時間:15:07 | 固定リンク
きょうから再びお目にかかります! 田中泉
今日から職場に復帰しました。
ただ、リポーターとしては引き続きお休みをいただきます!
ん、休みすぎ?という声も聞こえてきそうですが…。
鈴木キャスターが今日から夏休みのため、2週間代行をさせていただきます!
休み中には自然に囲まれた山に登ったり、アメリカで行われた会議に参加したり・・・いろいろなものや人との出会い・発見がありました。
こうしたときに湧いてくるわくわく感は、何事にも替え難いものだと感じます。
番組を通して皆さんに国内外の新たな知識や情報との出会い・発見、見て良かった!という気持ちを
少しでも多くお届けできるように引き続き頑張ります!
どうぞ宜しくお願いいたします。
それでは、夜9時にお会いしましょう!

投稿者:田中泉 | 投稿時間:19:10 | 固定リンク
「1か月後」の熊本 田中泉
先週(5月8日~13日)1週間、熊本で取材しました。
この時間をわずかというべきか長いというべきか分かりませんが、本当に多くの方に出会いました。
地震のため授業を見合わせていた益城町の中学校が再開し、避難先の親戚宅から自転車で長い時間をかけ通い始めた中学3年生の女の子。
地震で地盤が緩んでいる上に雨が降り、土砂崩れを心配する人。
震災後に生まれた生後間もない赤ちゃんとその家族。
温泉旅館を代々営み、今回の地震で温泉が供給できなくなったという方…。
他にも多くの方がすべては伝えきれませんでしたが、今の状況や気持ちをとつとつと、そして真摯に教えて下さいました。
熊本に行くにあたり、地震から間もなく1か月というタイミングで被災した方々にどう接したらいいのか、そして私たちに率直に気持ちを語ってくれるだろうか、と迷いにも似た思いを抱えながら出発しました。
また、被災した方々の状況も人によっては事態が良くなっているのではないか、という期待も少し持ちながら。
しかしこれらの思いは、どちらもある意味裏切られました。
確かに被災状況は人それぞれ異なり、中には今まで通りの生活に近い状態に戻った・戻りつつあるという方もいました。
一概に「被災地は今も厳しい状況です」というのはちょっと違うように感じます。
ただ、今回の地震の特徴である「長期間続いている余震」が与える影響はどんな状況の人にも及んでいるのです。
一連の熊本地震では、最初の前震から今まで(5月19日時点)起きた震度1以上の地震が1500回に達しています。
震度7を観測した西原村でお会いした80代のご夫婦は、自宅は今は住める状態なのですが、余震を恐れて家の外に小さなトラックを出し、その荷台で毎晩寝ているということでした。
私が出会って話を聞いた日の前日は、地震後初めて家で寝てみようとしたそうですが、未明に震度4の地震が起き結局暗闇の中で準備をして外で寝たということでした。
奥さまは私に「下にマットを敷きその上には布団を敷いているから快適です」と話して下さいましたが、心臓に持病を抱えているお2人にとってそれが快適な空間だとはとても思えませんでした。
ただそのような状況でさえ、地震への恐怖よりは「まだまし」だということなのだと思います。
余震が収まってから本当の意味での復旧・復興のスタートが切れると話している方も多くいらっしゃいました。
被災地では、地震は過去のことではなく「今も続いていること」なのだと痛感しました。
自然の脅威はコントロールできませんが、それでも一日一日時間は過ぎ日々の生活は続いていきます。
住まいの問題など乗り越えていかなければいけない課題は少なくありません。
少しでも早く元の暮らしに戻れますように、そして明るい気持ちで前を向いて過ごせる日が来ますように…。
私たちにできることは時間の経過などで予断を持たず、被災した方々の声に愚直に耳を傾け伝え続けることだと感じました。

美しい阿蘇の風景
投稿者:田中泉 | 投稿時間:13:50 | 固定リンク