2016年9月15日

2016年09月15日 (木)

トム・ハンクスに会ってきました。 河野憲治

トム・ハンクスといえば、アメリカを代表する映画俳優。わたしもファンの一人です。最新作『ハドソン川の奇跡』のプロモーションで来日したのにあわせて、きょう、都内でインタビューしてきました。

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『ハドソン川の奇跡』は、7年前にニューヨークで起きた航空機事故が題材です。ハドソン川への不時着を決断し、155人全員の命を救った機長は一躍、英雄となりました。しかし、不時着以外の選択肢があったのではないか、無謀な判断で乗客の命を危険にさらしたのではないか、そんな疑いをかけられていたという実話がもとになっています。

この事故については、当時、私はアメリカに駐在していて、よく覚えています。イラク戦争が泥沼化し、リーマンショックで経済が落ち込んだ直後の出来事で、アメリカでは、久々の明るいニュースでした。ところが、英雄視された機長が、実は調査の対象となっていたとは・・・。映画の試写を見て、驚きました。

インタビューで、ハンクスさんは、自分が演じた機長が、追いこまれても信念を貫いた姿について、次のように語りました。
「彼は、何らかの怠慢があったと見なされたら、評判も仕事も、そして年金も失いかねないリスクにさらされていました。そんななかで、何よりも重要だったのは、彼の直感が正しいものだったということです。それは、4万人以上の乗客を運んできた長い経験で培われたものなのです。世の中には、大変な専門性と誇りを持って仕事に取り組んでいる人がいるのです」

「フォレストガンプ」や「プライベートライアン」など、さまざまな時代のアメリカを演じてきたハンクスさんに、今のアメリカについて聞きました。
アメリカ大統領選挙では、民主党のクリントン氏の支持者だと認めた上で、次のように話していました。
「大統領選挙の騒ぎの中で見失われていることは、アメリカはなかなかすごい国だということです。たしかに世界で占めている地位を維持することはできないかもしれません。ただ、アメリカはつねに自分で改善を続けている社会なのです。『前はこんなんじゃなかった』と文句を言う人はいつもいます。それでも大多数の人は、アメリカの理念を信じているはずです」

アメリカでは、11月に大統領選挙を控えて、格差の広がりや反移民の動きなど、社会の分断が目立ち、クリントン氏とトランプ氏の非難合戦も激しくなっています。そんななかでハンクス氏は、今回の機長のように、悩みながらも信念を貫いた人物の姿を演じることで、「アメリカは捨てたものではない」と訴えかけたいという思いもあったのではないかと感じました。

ところで、何度も来日したことがあるというハンクスさんに、滞在中に何をしたいか聞いたところ、「まず明治神宮に行きたい」。そして「他にも行きたい店がある。たとえば『東急ハンズ』とか」と、意外な答えが戻ってきました。

またインタビューの最中に誰かのスマホが鳴り響き、困ったなと思っていたら、ハンクスさんのポケットからでした。「ほんとにもう、こんなときにかけてきて」と謝っていました。どうやら、アメリカの家族からのようでしたが、スマホの音を切らずにやってきたあたり、映画での役柄でよく見るように、ちょっとおっちょこちょいな人という印象でした。

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投稿者:河野憲治 | 投稿時間:19:03 | カテゴリ:過去の出演者 | 固定リンク


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