2016年04月22日 (金)

「容赦ない揺れに...」 リポーター 三條雅幸

移動中、携帯電話に届いたニュース速報。
画面に表示されていたのは「震度7」。目を疑いました。
一瞬、何かの誤作動かとの祈りのような思いもよぎりましたが、
NHKに向かう道すがら次々に入ってくる情報が、それはまぎれもない現実だということを突き付けてきました。

熊本県などで起きた一連の地震を受けて15日に現地入りし、19日まで熊本県内で取材を担当しました。
そこで目の当たりにしたのは、自然が持つ無情な顔。日ごろ我々に安らぎをもたらしてくれる一方で、襲い掛かってくる時は一つの容赦もない。そんな極端とも言える二つの顔に戸惑いと恐怖を覚えました。

14日夜の揺れのあと、被害に追い打ちをかけるかのように発生した16日未明の本震。
宿泊先の部屋で休んでいた私も、大きな揺れに見舞われました。座っていても体が振り子のように振られ、机の下などに逃げようにも、思うように動けないほどの横揺れでした。その後も大きな余震が続く中で部屋に戻るのは怖く、屋外の駐車場で一夜を過ごしました。

夜が明けると、被害は一気に拡大していました。最初の揺れには持ちこたえていた建物も、本震の後に倒壊しているところが目立ちました。避難する人も急増。ライフラインは停止し、コンビニエンスストアには食料や水を買い求める人で長蛇の列。
広い駐車場にテントを張って過ごしているご家族に会いました。ご主人が発したのが「夜になるのが怖い」という言葉。相次ぐ余震の中で、いつまた大きな揺れが来るか。最初の揺れも、本震も、発生は夜でした。「夜になるとビクビクしています」と話すご主人は、寝不足からか目が赤く、表情には疲労がにじんでいるように見えました。昼間は一見元気に過ごしているように見える子どもたちも、夜、余震が来るたびに親の腕をギュッとつかむそうです。

最初の地震の後、住民の中には「余震が収まれば家の片づけを始めるよ」と気丈に振る舞っている方もいました。そこに再び襲った、被害を広げる大きな地震。こんな不条理な話があっていいのだろうか。被害を受けた方々に何ができるだろうか。

投稿者:三條雅幸 | 投稿時間:12:51


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