2016年04月15日 (金)

『愛ちゃん』が目指すもの

「大丈夫ですか?座る場所、ありますか?」

 

緊張感ただよう卓球場。

声をかけてくれたのは、福原愛選手です。

 

自身4回目となるリオオリンピック出場に向け、どんな思いで準備をしているのか。

私たちは、練習の邪魔にならないよう、少し離れた壁際に立っていました。

 

コーチと流ちょうな中国語で打ち合わせをし、さあ始まる、ラケットを構えたその時。

「あっ」という表情で、慌てて走ってきてくれたのです。

 

2歳から卓球を始めた福原選手は27歳、競技生活は四半世紀に及びます。

経験、代表キャプテンという立場、どちらをとっても日本の卓球を引っ張る存在。

それにも関わらず、立ち居振る舞いの全てに“周囲への気遣い”があふれていました。

 

究極はメダル観。

福原選手、オリンピック、世界選手権とも、シングルスでのメダルがありません。

強いこだわりが、あるのでは…?

 

「メダルそのものには全くときめかないんです。

 周りの人の首にかけてあげたとき、すごく喜んでくれる。そのためにとりたいんです。」

 

アスリートにとって何物にも代えがたいもののはずが、

「喜んでもらうためのアイテム」と言い切った福原選手。

メダルの先にある、支えてくれる人たちの笑顔こそ、本当に目指すものだったのです。

 

 

今年に入ってから、なかなか思うような成績を残せていません。

「リオに向け、課題を見つけるのに必要なこと」、そして「自分に勝つ」と話した表情は、

『愛ちゃん』のそれではなく、

厳しい覚悟をたたえた、凛とした大人の女性のものでした。

投稿者:佐々木彩 | 投稿時間:22:10


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