日本農業賞・特別部門
第5回 「食の架け橋賞」

第5回 食の架け橋賞 優秀賞
グリーン・ツーリズム事業で都市住民の農業理解を広げる
北海道長沼町 長沼町グリーン・ツーリズム
運営協議会
会長 駒谷信幸さん
会長 駒谷信幸さん

グリーン・ツーリズム事業で食と農の距離を縮めたい

「食と生産現場の間にあまりにも距離が出来てしまった」駒谷さんがグリーン・ツーリズム協議会設立にいたったのは、そうした思いからだった。札幌市の近郊産地として元々直売所や観光農園などが多かった長沼町だが、本格的なグリーンツーリズムは平成17年2月、54人の農家が参加して運営協議会が設立されスタートした。

ありのままの農家の生活を体感してもらう

54人でスタートした運営協議会の会員はわずか3年で200人に増え、1日の受け入れ可能人数が1000人以上、修学旅行も多くなった。会員たちが大切にしているのが「ありのままの農家の生活を見せること」わが子が巣立った後の子供部屋を宿泊用に用い、一緒に夕食の準備をするなど、家族の一員のように受け入れるスタイルが、子供たちにも感動を与える。

「アメリカ型農業」から「ヨーロッパ型農業」へ

宿泊した修学旅行生からは「父の日」や「母の日」にメールや花束が届くなど、付き合いが続くことも多い。「子供たちに食べさせたくて栽培品目を増やしたり果樹も植えた」という農家も多く、生産形態も変わってきた。「規模拡大・効率化といったアメリカ型農業の追求には限界がある。グリーンツーリズムを通してヨーロッパ型への指向が生まれている」と駒谷さんはいう。

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