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清水がおじゃまします!地元愛育む!無人駅リノベーション

  • 2023年11月22日

    コーナー「清水がおじゃまします!」。 
    地域密着リポーターの清水まどかが、県内のみなさんのもとに直接おじゃまして 
    地域で地道に頑張る人や魅力的な取り組みなどをお伝えします。

    放送した動画はこちら

    11月11日に開業111周年!生まれ変わった無人駅

    放送日の11月10日に、JR東日本・越後線の、ある無人駅が新しく生まれ変わりました!
    「JR石地駅」です。この駅をJRと大学生、地元の小学生が力を合わせて改装を手掛けてきました。

    改装前
    改装後

    石地駅は、柏崎市西山地区にある無人駅。
    JR越後線の吉田駅から柏崎駅の、およそ真ん中に位置しています。

    山に囲まれていますが、海水浴場も近くにある石地駅。
    改装を前に、石地駅の知られざるエピソードを取材しました!

    地元の人々に愛されてきた「JR石地駅」

    改装前の駅舎を訪ねると、出迎えてくれたのは石地駅の名誉駅長!
    寺澤和義さん、75歳です。
    常駐はしていませんが、雑草取りやゴミ拾いなどを行い、駅舎を美しく管理しています。

    西山地区で生まれ育った寺澤さん。
    42年間、国鉄の職員として働き、「特急とき」の運転士を務めていたことも。
    石地駅は、通勤・通学など日々の生活にかかせない場所でした。

    開業は、大正元年11月11日。
    戦時中は駅に20人ほどの女性駅員が、地域を支えていました。

    昭和30年代は交通の要所だった石地駅。
    実は、駅の近くにあった油田は、一時期国内産油高の半数を占めていたこともあるそう!
    駅は重要な輸送基地として栄えていたのです。

    しかし年々利用者が減り、31年前に無人駅に。
    駅の様子は変わっていきましたが、長年変わらないものがありました。
    窓際に飾られている季節のお花です。

    待合室の窓際に

    名誉駅長の寺澤さんは、誰が飾っているのか知りませんでしたが、
    お花をいけてくれる人への感謝の気持ちを書にしてつづり、花瓶のそばに置き続けていました。

    ことし7月。偶然花をいけている人に出会うことになったのです。

    地元に住む、伊比コユキさんです。寺澤さんの同じ中学校の先輩でした。

    伊比コユキさん
    「うちにある一輪だから出来るんです。
     見てくれる人も楽しみだって言ってくれる人もいるから。それがまた張り合いで。」

    地域の魅力をカタチに!リノベーションプロジェクト

    地域の人に愛されてきた石地駅。
    その111周年の節目に、JRと大学生、地元の小学生で取り組んだ
    リノベーションプロジェクトが始まりました。

    このプロジェクトに参加した、柏崎市立内郷小学校におじゃますると・・・

    子どもたちが取り組んでいたのは、駅の窓枠づくりです。
    地元で採れた木材に、手作業で模様を刻みます。大学生も一緒になって、作業を進めていました。

    窓枠に掘る波模様は、地元の名所「石地海水浴場」をイメージしています。

    駅を生まれ変わらせることで、改めて地域の魅力に気づいてほしい。
    新潟工科大学の学生の卒業研究をきっかけに、ことしの4月から
    大学生やJR職員と一緒にワークショップを重ねてきました。

    その結果、窓枠・椅子・駅名標の3つをリノベーションすることに決まりました。

    新潟工科大学・特任研究員 髙橋亮太さん
    「小学生のアイデアを、できるだけ大人がレールを敷かないで自由な発想で出していったものを 
     実現する。この土地を離れたとしてもここ(地域)への愛着・ルーツを胸に刻んで、
     胸を張って、自分たちのふるさとはここだよと示すようなものになれば。」

    プロジェクトを始めて8か月。
    子どもたちは学習発表会で、取り組んできた内容や思いを、劇にして伝えます。

    駅名標のリニューアルに取り組んだグループでは、
    どんな駅名標にするのが良いか、そのアイデアを出しあう場面を伝えていました。

    「石を使った駅名標がいいと思う。
     理由は、石地駅の名前に、石という名前が入ってるから。」

    「私は、山の形をした駅名標がいいと思います。理由は、西山に山が沢山あるから。」

    ふるさとの宝をいつまでも

    駅でのリニューアルを目前に、駅名標のお披露目が行われました。

    地元で採れたスギを使い、西山地区の山々を形どって作られています。
    文字も自分たちが拾った地域の石が使われているんです。

    普段ほとんど駅を使うことのないという子どもたちも、
    このプロジェクトを通して気持ちが変わっていきました。


    とてもカラフルに生まれ変わった石地駅!
    実は、外壁にデザインされている、この波模様。
    絵のように見えますが、よく見ると文字になっているんです!

    地域の人や子どもたちが、石地駅によせたメッセージです。
    駅への感謝の気持ちがたくさんつづられていました。
    中には、駅の一角を彩っていたお花への感謝のメッセージも。

    実は、私が書いたメッセージも飾られていました!
    「みんなの思いつまった石地駅!盛り上がるぞ!」
    自分が書いたものが飾られていると、見に行きたいし、家族や友人にも見てもらいたい。
    そんな気持ちの広がりが、駅に訪れる人が増えるきっかけになるのではないかと思いました。

    おじゃまさせていただいた、西山地区のみなさん、内郷小学校のみなさん、
    新潟工科大学のみなさん、JR東日本のみなさん、ありがとうございました!

    ディレクター(牧陽子)のひとりごと

    6月―
    県立植物園で「牧野富太郎」のワークショップをロケさせて頂いた。
    その時、保護者として参加していたのが、新潟工科大学の教授。
    「11月に無人駅をリノベーションするプロジェクトがある」―
    大学生と小学生、JRがコラボして行われるとの事で、ワクワク。
    ねたの引き出しに入れておいた。

    11月11日に111周年を迎えた越後線JR「石地駅」。
    2人で駅を訪ねてみたが・・・誰もいないー正直、何の変哲もない素朴な無人駅。
    それでも、必ず歴史と物語があると思い、75歳の名誉駅長がいると聞いて会いに行った。
    突然、アポなしにも関わらず笑顔で迎えて頂き、奥様においしいお茶を入れて頂いて、
    地元の石地海岸で取れた貝殻で作った飾りを見せて頂きながら、昔話に花が咲いた。
    「かつては油田で栄え、連日満員電車だった!?」
    「20年間、花を飾ってくれてる人がいて、学生時代の憧れの先輩だと最近分かった」
    これだ!!
    内郷小学校の子供たちは、素直でまっすぐ、元気いっぱい!
    インタビューしようとすると逃げ回るのでおいかけっこしてへとへとになりながら・・・

    西山地区には、繁華街もネオンもないー
    それでも、駅を大切に想う人たちがいて、地元の魅力をたくさん詰め込んだ駅を作ろうと
    8カ月、懸命に頑張った子どもたちがいる。
    ここには、「美しい心」があった。

    清水と私が書いたメッセージも、「石地駅」の壁に。
    「石地駅が大好きに💛これからも集まる駅に💛」
    私達にとっても、忘れられない大事な駅になった。

    次は佐渡へ!
    太鼓にすべてをかけた鼓童の研修生に密着!
    想像を遥かに超えた世界に驚いている。

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