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電動キックボード貸し出しへ 新潟 警察などが研修会

県内で初の書類送検も 警察は交通ルールの徹底呼びかけ
  • 2023年10月13日

 

電動キックボードの貸し出しサービスが2024年3月から新潟市で始まるのを前に警察や企業がルールなどを共有する研修会を開きました。県内ではことし8月に新潟市内で無免許で電動キックボードを運転したなどとして23歳の大学生が道路交通法違反などの疑いで書類送検されていて、警察は交通ルールの順守を呼びかけています。(新潟放送局 記者 鈴椋子、今井桃代)

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警察官も試乗 操作性や乗り心地は

16歳以上が運転免許なしで利用できる電動キックボードの貸し出しサービスが来年3月から新潟市内で始まるのを前に、10月10日、警察などが貸し出しに向けたルールなどを共有する研修会を開きました。

電動キックボードはことし7月から新たなルールが適用され、最高速度が時速20キロ以下で車体の大きさが1メートル90センチ以下など一定の基準を満たしたものについては16歳以上であれば運転免許なしで利用できるようになりました。

こうした一定の基準を満たした電動キックボードの貸し出しサービスが県内では新潟市北区で来年3月から始まる予定で10日、警察とサービスを行う企業が貸し出しに向けたルールなどを共有する研修会を開きました。

今回試乗に使われたのは最高速度が時速20キロ以上の運転免許が必要なタイプのものです。
 

この中では企業の担当者が警察に対し、サービスの利用登録の際、年齢確認ができる証明書を確認することや飲酒運転防止のため午後8時以降は貸し出さず返却のみになることなどを説明しました。

また警察は貸し出される予定の電動キックボードは最高速度が時速20キロのタイプであるため車道しか走れないことなど交通ルールを説明しました。
そして16歳以上が運転免許なしで利用できる一定の基準を満たした電動キックボードの場合、ヘルメットの着用が自転車と同じく努力義務となるため着用率を上げるため協力を求めました。

試乗した警察官
右折や左折の際のウインカー操作とアクセルとブレーキ操作などが難しいので、初めて乗って
すぐ乗れるものというわけにはいかないと強く感じた。

新潟北警察署交通課 神林修課長
ルールの周知をしっかりと企業とも連携してどんどん広めていきたいし、利用者が増えれば違反や事故も増えてくるのでそれらに的確に対応できるようにしっかりと備えていきたい。

県内初検挙 道交法違反などの疑いで書類送検も 

一方、県内ではことし8月に新潟市内の市道で無免許で電動キックボードを運転したなどとして、
23歳の大学生が道路交通法違反などの疑いで書類送検されました。
警察によれば、電動キックボードによる違反の検挙は県内ではこれが初めてです。

書類送検されたのは新潟市西区に住む23歳の女子大学生です。ことし8月、新潟市西区の市道で無免許で電動キックボードを運転したほか、加入が義務づけられている自賠責保険に加入していなかったとして道路交通法違反などの疑いが持たれています。

大学生が走行している姿を目撃した人から「法律改正したが大丈夫な車両か」などと通報が寄せられ、発覚しました。

大学生は調べに対し「免許を持っていないのは事実です」などと容疑を認め、電動キックボードはインターネット上で購入し、通学に使っていたということです。

電動キックボードをめぐってはことし7月から最高速度が時速20キロ以下で車体の大きさなどの
基準を満たしたものについては16歳以上であれば運転免許がなくても利用できるようになりましたが、今回の車両は最高速度が時速20キロを超え免許が必要なものだったということです。
警察は改めて交通ルールの順守を呼びかけています。
 

  • 鈴椋子

    新潟放送局 記者

    鈴椋子

    2020年入局。大阪局での勤務を経て、ことしから新潟局。県警キャップとして事件・事故、司法などを取材。

  • 今井桃代

    新潟放送局 記者

    今井桃代

    2022年入局。新潟局が初任地。事件・事故や司法、クマ対策などを取材。

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