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清水がおじゃまします!人生経験が味に~シニア劇団りゅーと

  • 2023年09月25日

    コーナー「清水がおじゃまします!」。 
    地域密着リポーターの清水まどかが、県内のみなさんのもとに直接おじゃまして 
    地域で地道に頑張る人や魅力的な取り組みなどをお伝えします。

    今月18日は敬老の日ですね。新潟県も今月から「健康立県にいがた推進強化期間」を掲げ、
    全国トップクラスの健康寿命を目指しています。
    そんな中、健康寿命を延ばすことを最大の目的に実践している「シニア劇団」があると聞いて
    おじゃましました!

    シニア劇団りゅーと 新潟在住60歳以上のアマチュア劇団

    「シニア劇団りゅーと」のみなさんです。
    メンバーは県内に住む62~78歳までの26人。60歳以上限定のアマチュア劇団です。

    今月9日・10日に開かれる舞台にむけて練習している現場へ、おじゃまさせていただきました。
    りゅーとぴあの稽古場におじゃますると…とても大きな声が部屋中に響いていてびっくり!
    迫力あふれる雰囲気に圧倒されました。

    劇団に参加したきっかけは人それぞれです。
    いろんな背景を持つ人が集まっていますが、立場や環境を気にしない関係が
    貴重なつながりになっています。

    「リハビリになる」と入団
    演劇を通して自信ができたと言います
    一生懸命になれるものに出会えたという方も
    劇団員の佐藤敬子さんは「職業や自分が今置かれている立場を
    関係なく楽しめることが良い」と言います

    指導するのは、脚本家で演出家の笹部博司さん。
    普段は、第一線で活躍する俳優たちと舞台を作っています。

    笹部博司さん
    「シニアの人たちは、生きてきた人生経験があるから、舞台の上でそれが生きれば、
     ある意味でプロの舞台にはできないような味が出る。
     その人間が持っているものは最大限に舞台の上にのせたいなとはいつも思うんですよね。」

    半年前から練習を開始。1日7時間ほどの練習を、6日間こなす月もあります。
    本番を3日後に控えたこの日は、お昼過ぎから8時間をこえるハードな稽古でしたが
    みなさんそれでも、エネルギッシュです!

    シニア劇団ならではの工夫とは・・・?

    今回の舞台は「小栗と照手のものがたり」。
    日本の中世から語り継がれる逸話をモチーフにしたラブストーリーです。

    2時間の舞台、台本は40ぺ―ジあります。
    長いセリフを覚えるのは一苦労。しかしシニア劇団ならではの工夫があります。

    劇団員がセリフを忘れても、堂々と申告するようにしているのです。
    舞台の脇には、セリフを教えてくれる人を設けており、役者が安心して舞台に立つことができる体制を整えています。

    最年長78歳の男性は、以前の舞台は、演出として堂々とカンニングをして乗り越えたそうです。
    手のひらや腕にセリフを書いて、読み上げていたそう。句読点も「まる」と呼んだとか・・・。
    一番笑いを取っていたと言います。


    舞台前日のリハーサルは、本番さながらに衣装をつけての練習

    本番前日の通し稽古。
    この日は本番で使う色とりどりの衣装をつけての練習です。

    楽屋を訪ねると、衣装にもシニア劇団ならではの工夫がありました。
    ひとりひとりにあわせた衣装を手作りすることで、役を忘れないように気をつけているのです。

    後藤信子さん
    「1人が3役も4役もやるんですよ。(役が)変わることによって、自分が何をしているかというのも忘れ気味なところが、着物を着ると『僕はこの役だ』と思い出す。それはすごく楽しいことだと思います。どの着物を何番目に着るということが、老化防止になりますよね。」

    劇中に衣装を着替えるため、衣装担当の後藤さんは「着やすさ」を大切にしていると言います。
    私も、馬の衣装を着せていただきました!

    とても軽くて動きやすい!ボタンも大きく、これならすぐ着替えることができそうだと感じました。
    劇団員のみなさんも、衣装を着ると気持ちが変わる、と言います。


    いよいよ、本番当日。練習の成果を発揮するときです!

    楽屋ではみんなで「おー!」の掛け声が

    初日の舞台でヒロイン・照手役を務めたのは、ことしから劇団員になったばかりの土田レイ子さん。
    演劇経験はゼロ。昨年の舞台に友人が出ているのを見て「かっこいい!自分もやってみたい!」と、
    演劇に挑戦したそうです。

    舞台終盤、ハプニングが…。
    この場面、舞台に登場しているはずの、ヒロイン・照手姫が見当たりません。

    サポート役の劇団員がとっさに声をかけ、間違えて舞台袖にいた土田さんが走ってきました!

    それでも笑顔をアドリブで会場を沸かせた土田さん。
    偶然の演出に、観客も大盛り上がりでした!
    誰もが主役の舞台。ひとりひとりの見せ場があり、それぞれが輝いていました。

    事務局代表で自身も演者を務める伊藤薫さんは、
    劇団員が自分の役を果たすため、舞台で通るための声を出すために呼吸法を学んだり、
    舞台に立つために体力をつけたり、セリフを覚えるために頭を働かせたりと、
    いきいきとした人生を送ることができることが、劇団の願いだと語ります。

    伊藤薫さん(事務局代表兼劇団員)
    「病気もできないしけがもできない。それだけ必要とされている人間ということが私たちの励みになっていると思います。地域の方がお越しくださって、みなさんが同じことを考えて感じていただければ、本当にうれしいです」

    取材していて、みなさんのあふれるエネルギーに本当に驚きました!
    シニアだから、という訳ではなく、すべての人にとって、
    新しいことにチャレンジすることや、何かに一生懸命打ち込む気持ちは
    人生を楽しく生きる大きな力になると感じました。

    おじゃまさせていただいた、シニア劇団りゅーとのみなさん、ありがとうございました!

     

    【ディレクター(牧陽子)のひとこと】
    ジェットコースターに乗っている様な毎日が続いている。
    「清水がおじゃまします」のコーナーも、あっという間に半年。清水と二人三脚でなんとかここまで来た。 
    ネタも自分達で決めているが、今回もなかなか決まらず・・・ 
     ・9月は「敬老の日」  ・9月1日~ 「健康立県にいがた推進強化月間」
    「そうだ!シニア劇団に行こう!」と思いついて調べると・・・
     9日(土)&10日(日)に年に一度の舞台が!

    ▼ 7日(木)
    「ぜひ見学させて頂きながら取材をさせて頂きたい」と申し出ると快くOK(*^-^*) 
    「カメラを回してもいいですよ」とトントン拍子♪
    本来は、取材をして、相手の想いを充分にくみ取り、構成を組み立ててからロケをするのだが、 
    今回は、勢いでカメラを回し始めた。
    「シニア劇団りゅーと」は、県内在住で年齢が60歳以上のアマチュア劇団。
    練習がはじまったのはお昼。白熱した練習が続き、ふと気が付くと・・・21時半(汗) 
    みなさんひとりひとり、監督の指導にも情熱が感じられ、一生懸命さにぐっと引き込まれた。

    ▼ 8日(金)  
    通し稽古と舞台裏。 
    清水と二人、いろんな方にお話をお聞きしながら、心通わせながら、カメラを回し続けた。 
    正直体はボロボロだったが、心は元気!「シニア劇団」には、とてつもないパワーがあった。 
    そして本番! 
    思いがけないハプニングに会場は笑いに包まれているのだが、私は、なぜか涙があふれ・・・
    ピントをあわせるのに必死だった。母親と同じくらいの年齢のみなさんが、美しい衣装を着て、 懸命に演技する姿に心打たれたのだ。病気やけがを乗り越え、健康に感謝しながら、仲間と 仲良く。いくつになっても、チャレンジする気持ち、舞台があれば、人は輝く事ができるー 

    番組は、およそ8分。大事なのは、出会いと縁、感じる心を大切にして、真心込めて取材させて頂き、取材相手と信頼関係を築くこと。「清水と牧だったら大丈夫」と思って頂けるかどうかー 1本1本、出演者にとって一生の宝物と思って頂ける様な番組を作りたいと願っている。 そして、番組が終わってからも、大切に関係を築いていくこと。 
    視聴者のみなさんに「身近」に感じて頂けるかどうかが大事だと思っている。 さあ、前半もあと1本。次は、女子相撲の世界大会に望む中学3年生に密着! 今後も、「わくわく・楽しく・チームワークワーク」を大切にして2人で走り続けたい。             

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