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『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟県新発田市

  • 2022年12月21日

新発田市

今回の舞台は新発田市。新発田といえば新発田城!お城の三階櫓には全国的に珍しく三匹の鯱が付いています。そして美肌の湯として人気の月岡温泉もあります。さらに市の中心を流れる加治川の恵みを受けてアスパラガスなどの農作物の生産も盛んです。

1年で10万人!

そんな新発田市で今回ご紹介したのが農産物直売所「こったま~や」。「こったま」は新発田の方言で「たくさん」という意味。地元の食材が集まるまさに新発田の台所。2021年7月にリニューアルオープンして以来、1年で10万人もの人が訪れました。
販売員の市川里々愛さんは生まれも育ちも新発田、新発田愛にあふれています。「食育ソムリエ」として地元の食材の魅力を多くの方に知ってもらおうと豆知識やレシピを紹介しています。

直売所では市川さんと6人の「食育ソムリエ」が活躍

市川里々愛さん
「食育ソムリエ」は農産物の食べ方や保存方法、生産者からの知恵を消費者に伝える資格です。地元新発田の農産物の魅力を地元の人に知ってもらい、食材を奥深くまで知って楽しんでもらいたいと思っています。

市川さんに、この時期におすすめの新発田の食材を紹介してもらいました

アスパラ菜 新発田では「オータムポエム」と呼ばれる

食材のそばには豆知識やレシピを書いたポップが置かれています。食材の魅力を知ってもらおうという工夫で、この1年で作ったポップやメモは100枚以上! 買い物も楽しくなりそうですね。

奮闘!若手いちご農家

売場の一角でひときわ華やかに見えたのは…いちごの「越後姫」です。果皮と果肉のやわらかさが特徴。長距離輸送が難しく主に県内で消費されています。

いちご農家の阿部春紀さんにもお話を伺いました。
かつて農業資材や農薬関係の企業に勤めていて、自分が農家になろうとは全く思っていなかったそう。しかし、農家の方と直接関わっていくうちに、いちごの生産に興味を持ち農家に転身。新発田市紫雲寺の先輩農家のもとで1年間研修をした後、自分で作り始め現在5年目の若手農家です。

阿部春紀さん
新発田は若い人が農業にチェレンジできる環境が整っている。ベテラン農家さんも率先してサポートしてくれる。イチゴを栽培しようという女性も増えているんですよ。

スーパー超促成栽培

いちごは一般的には2月からなのに阿部さんはなぜ12月に出荷することが可能なのか。越後姫の「スーパー超促成栽培」に秘密があります。いちごの苗を7月8月に12度の冷蔵庫に1か月置いておくと、イチゴは「夏なのに寒い!秋だ」と感じて成長のスイッチが早めに入るため12月に収穫できるんだそう。

阿部さんは、越後姫は「甘さ」と「香り」がしっかりとあるので、水で洗ってそのまま食べて、おいしさを存分に味わってもらいたいと話していました。

夏のハウかスにける遮光幕

食材の宝庫

新発田は食材の宝庫であると実感をしました。阿部さんは「新発田は若手農家が増えている」と話していて、新発田の農業の未来は明るいと感じました。取材に快くご協力いただきありがとうございました。食材の魅力いっぱい! みなさんも新発田市にさぁど~ぞ!

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