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「DJ松永のそれでいいじゃん」全編公開

NHK新潟アナウンサー 堀田智之
  • 2023年01月10日

    2022年8月 新潟県向けにラジオ第1で放送したラジオ特番「DJ松永のそれでいいじゃん」。長岡市出身で ヒップホップユニットCreepy NutsのDJ松永さんが、母校の中学校で後輩たちの等身大の悩みに向き合いました。放送に盛り込んだ深くうなずけることばの数々。放送だけで終わらせるのはもったいない!と この記事では中学生の質問に真摯に向き合ったDJ松永さんのことばを放送さながらにお伝えします。

    母校のジャージを着て登場
    質問にこたえるDJ松永さん

    リーダーならではの悩み

    最初の質問は、3年生の女子生徒。体育祭でリーダーを務めることになり、大勢の前に立つリーダーならではの悩みを打ち明けました。

    生徒:自分は大勢の前に出るとかなり緊張しちゃうタイプです。松永先生は大勢の人の前でライブとかをすると思うんですけど、どうやったら緊張しないですか?

    DJ松永

    いや、むずいっすよね。どんな時に人前に立つんですか?

    生徒:体育祭のリーダーの時に全校の前とかに出たことが。

    DJ松永

    まじっすか。そうですか。いや、それは緊張しないのが無理みたいな話ですよ。俺だって絶対緊張しますもん。俺も緊張しいだから。それこそまわりからどう見られるかめちゃくちゃ気にしてる人間だから。多くの人の目の前に立ったらより気にする人間で、めちゃくちゃ緊張するんですよ。これに関しては中学生で緊張しない方が、俺はおかしいと思う。むしろそれをこなした時点でめちゃくちゃ褒めてもいいと思いますけど。実際にこれやったんですもんね?

    生徒:そうですね。

    DJ松永

    いや、大変でもやり遂げたからめちゃくちゃすごいことだと思います。たぶんそうやって人前に出てしゃべったりだとか、なにか表現されるとか。そういう緊張しなくなるかっていうのはもう場数でしかないところがあるから。何回もやってって徐々にラクになってくもんなの。徐々に緊張しなくなってくもんだったりするので。もうすでに中学生の時点でそれが緊張しててもできてるっていうこと自体が、俺すごいと思ってるから。ここから先も長いんでやればやるほどうまくなるし。
    しかもやってて思うのが、緊張がなくなることが必ずしもいい事だとは俺はあんまり思ってなくて。俺 緊張しないでDJすると達成感あんまないんです。緊張するとやっぱり不安じゃないですか。うまくできるか不安で色々考え巡らせて本番前 焦って。そういうのあるじゃないですか。それを乗り越えて本番こなした後の達成感、開放感みたいなのって。緊張というものをなしには得られない達成感なんですよね。それってめちゃくちゃ緊張と緩和で 快感って得られるから。やっぱり緊張は実は大事だったり、なくしてはいけないものでもあるっていう側面もあるんです。
    だからその緊張を乗り越えて人前でステージで喋ったことはすばらしいし。緊張を持ってでしか得られない快感みたいなのがあるから緊張はあって然るべき。そしてそれとどう付き合っていくかぐらいな軽い気持ちで考えてもいいのかなとか思いました。

    生徒:ありがとうございます。

    DJ松永

    いや、とんでもないです。今の時点で充分すばらしいと思う。

    大切な人とは

    次に質問したのは、3年生の男子生徒。自分が親友になりたい人と、なかなか仲良くなれないという悩みを抱えています。そんな彼が、松永先生にとって大切な人とははどんな人か聞きました。

    生徒:松永先生は今までいろんな人達に関わっていると思います。その中で友人っていうか一番大切な人とか、恩人とかは、昔からずっと一緒にいる人なのか、今一緒に仕事をしている人達なのか聞きたいです。

    DJ松永

    これ比べらんないっすね。人生って、その瞬間瞬間が一種の選択だから。全部選択。もし帰り道 あの方向に進んでて あの友達に会わなくて あの話題にならなかったら、あのCD借りれなくて ヒップホップ好きにならなくて DJにならなかったとか。こういうことの連続だから。その瞬間瞬間、意識してないけど全部選択してるんですよ、実は。その中で出会って、この人がいなかったら今はないなって人 やっぱり無数にいるんです。だから全部大切で。今はまわりで支えてくれるスタッフとかも間違いなく大切。その人達がいないと今の活動が維持できないから。そこはやっぱり比べらんないです。そのぐらいすべての人が平等に大切だし。自分が思いを馳せたりしない人でも実はなにかのきっかけになってたとかするんで。俺は同じぐらい大切だと思ってます。
    結構これ、友人関係にも言えるなとか思って。必ずしも友達がいなくても幸せになれるし。学校にいるとどうしても、そういう人間関係の中で生きていかないといけないから友達が必要かもしんないけど。一歩外へ出てしまえば必ずしも友人は必要じゃないし。薄い関係をいろんな人と保ってる、めちゃくちゃ人望のある人とかもいるんです。誰とも親友じゃないんです。全員と知り合いぐらい。でも全員に信頼されてる。その人と親友の人、誰もいない。でもその人はめちゃくちゃ影響力を持ってたりとか、めちゃくちゃいろんな人に信頼されている。それって不思議じゃないですか。親友はいないのに。でもその人は幸せそうだし。みんなその人を必要としてるし。
    たとえば親友みたいなものになる時は自然になると思うんです。もうなろうじゃなくて、なってるものだと思うんです。なってるものって、なろうなろうとしてないから一回一回答え合わせが必要がなくって。この友達といるからよく見られるとか、なにかが円滑に進むとか、そういうことがない。利害関係がなくなるんです。親友みたいなものができたら。俺はひとり、仲いい奴が結構それに近くて。だから四ヶ月間会ってなくてもなんとも思わないんですよ。別に疎遠とかにならない。疎遠とも思わないし。連絡取ってなくても縁が離れた気にもまったくならない。本当に心でつながってるなと思うとそうなりますね。でもそれってなんか家族に近いなと思ってます。家族って別に答え合わせ必要ないじゃないですか。家族という事実だけで、こっちが切ろうと思っても絶対切れない。あらがえない絆がそこにあるじゃないですか。母親と何年も会ってなくても、久しぶりに会っても母親は母親だし。お腹を痛めて産んでくれた母親だし。兄は兄だし。弟は弟だし。お父さんはお父さんだし。それはどんなことがあってもなかなか切れない絆だと思うんです。本当に仲いい親友は限りなくそれに近いなと思ってる。それは無理に探すものじゃなくって。自然に出会ったらそれはそれでラッキーだなと思います。参考になったかどうかわかりませんが。そんな感じですね。悩んでたりしたりするんですか?

    生徒:なんかずっと一緒にいる人みたいのが、あんまり決まってなくて。さっき言ったみたいに親友がいないと不安になるみたいのが、ちょっとあったんですけど。

    DJ松永

    なるほどね。いや、学校いるとまじに気にしますよね。やっぱり仲いい人同士、自分達仲いいよっていうアピールを各々にしますからね。自分それいるかなとか。そういう存在がいるかなと思って、不安になったりとかするけど。必ずしも全然必要じゃないと思うし。俺は結局いなかったですから。俺はできなかったです、結局学校でそういう友達。できずに今は今で幸せなんで。なにもそこで親友ができてないなって思わなくても、あんまり落ち込む必要はないかもしれない。

    生徒:はい。ありがとうございました。

    DJ松永

    とんでもないっす。

    いけてるって思ってますか?

    続いての質問は、3年生の女子生徒。今や絶大な人気を誇る松永先生にズバッと聞きました。

    生徒:今って自分いけてるって思ってますか?

    DJ松永

    ああ、やっぱ思ってます。そう思ってるのと、自分いけてねえなってののバイオリズムがめっちゃ激しいですね。たぶん、それが昔から変わってない。きっと中学生の時の俺と全然変わってないんだと思う。今はまさしくみなさん、人間形成される一番大事な時期なんだなって、今思うとすごい感じる。俺、中二、中三の頃の自分とあんまり変わってないんです。そのプライドの高さと、自分の身の丈の苦しんだ自分。でもプライドが高いっていうことは、自分がいけてるなと思ってることなわけです。だからプライドが高いんですよね。いけてる自分でいないといけないから、めちゃくちゃまわりを見て 右往左往をするんですけど。その自分が変わってないから。めちゃくちゃいけてるんじゃねえかってやっぱり気持ちのどこかにあります。でも自分くそだせえなって思う自分もいるんすよ。両方いるんですよね。そのバイオリズムが激しくて。どっちのスイッチが いつの瞬間に触れるかわかんないから。そういう不安定さみたいなのは、自分は持ち合わせてるなと思います。これすごい不安定だけど、ものづくりする時にやっぱり両方の側面があるから 作品を作る時に役に立つなと思います。行け行けどんどんで作っていく時と、すっごい自分を下に冷静に見る自分と両方いるんで。この両方の角度からその作品を形作っていくみたいなことができるから。だからこの自分の上り下がりみたいなのは、決して損じゃないとは思う。あと人前に出る時、ライブする時なんですけど。ライブする時っていうのは、低い時めちゃめちゃだめっすよね。ライブやってる時は、もう自分のナルシシズム、自分が超いけてるって、もう洗脳させます。そうすると自然にやっぱり上手いプレイにいくんです。人前に出てライブするっていうことは。たぶん誰しもがあると思うんです。ちょっと鏡の前でかっこつけてみたりとか。ちょっとかわいいポーズをやってみたり。誰にも見えないところでひとりとかで。家の自分の部屋でやるじゃないですか。それを全力でやらないといけない。それこそが正義、それこそが義務。それこそがすばらしいっていう場所が ステージなんです。そういう職業ができて、俺はまじでよかったなと思ってる。自分のナルシシズムを全開に発散できる場所。しかもそれを高めないといけないって。かっこつけの自分で、プライド高い自分がいるんで。人前に立ってそういうことを、ナルシシズムをいかに高められるかっていうのが、すばらしいという。ステージにいる職業っていうのが、自分を救ってくれてたことは、すごいあるから。ある種 俺もラッキーだったなと思います。

    生徒:ありがとうございます。

    DJ松永

    ちなみに なんでその質問しようと思ったんですか?

    生徒:いや、DJは そういう自分いけてるなっていう気持ちが大事なのかなって。

    DJ松永

    たしかに大事っすね。人前に立って、人前に立たなくてもかな。自分いけてんなと、なかなか思うの大変かもしんないけど。自分がいけてるなと思う瞬間だったりとか。これやってる時は自分いけてるなって思う なにかを見つけるってすごい大事だなって、めちゃくちゃ思いましたね。自分が生きていく中で。そうじゃないと やっぱりしんどいじゃないですか。自分を肯定できないと。これは俺に限らず、みんなもしかしたら。もう既に持ってるかもしんないし。持ってない人はたぶんこれから きっと見つかると思うから。人生長いんで。これから100年生きるとか言われてるから。50才に見つかってもいいし。70才で見つかってもいいと思ってるから。なんか自分いけてるなと思う瞬間に出会えるとすごいし、ラクになるからいいなと思います。ありがとうございます。

    生徒:ありがとうございます。

    DJって?

    熱中するものが見つからないと話す3年生の男子生徒。学校をやめてまで好きなものを追いかけた松永先生に率直な疑問をぶつけました。

    生徒:松永先生にとって、DJってどういう存在なんですか? 

    DJ松永

    DJはめっちゃ好きなものですね。すっげえ月並みな言い方ですけど。その好き度が、みんなが想像してる好きの 何億倍も好きです。めちゃくちゃ好き。好きで好きでしょうがないのが、DJ。なんで努力できるか、上達できたかなと思うと、理由は本当に好きの一点でしかないんです。自分あんまり音楽の才能、元々なかったんです。音楽の授業とかも別にまともに受けてないし。クラブ行ったら、音楽でみんな踊ってるじゃないですか。俺 踊れないんです。リズムを取れなかったんすよ。みんななんでリズム取ってるのかわかんなくて。がんばってリズム取ってるけど途中で迷子になって、なんか ああってなっちゃって。リズム感もないみたいな。才能はない気がしてたけど、でもめちゃくちゃ好きな才能は すごかったんです。俺 これに関してはめちゃくちゃ自信があって、本当に好きだったよ。好きだとめちゃくちゃDJ、家でやるんです。好きだからやりたくてしょうがないから、もう四六時中やりますよね。たまに一日何時間練習するんですか とか言われることあるんですけど。いや、逆に考えたことないわみたいな。好きなことだから。やんない時間が逆に何時間あんのかなって考えてみたりするけど ぐらいな感じ。好きなことがあったらずっとやってます。めっちゃ好きなゲームがあったとしたら寝ずにやったりするじゃないですか。結構それに近いというか。好きだと 努力を努力だと思わないんですよね。習得するために つらい思いをして 努力をして がんばって、なにかを覚えなきゃっていう発想にならない。もうやってる瞬間が とにかくたのしいから。たのしいたのしい、好き好きの時にもう自然にうまくなってるんですよ。自分が好きだと想像力が湧いてくるんです。ちょっとここ、手の持ち方こうしてみようかなとか。ああ、ここは意外と力抜いた方がなんかうまく行くなとか。そういう想像力が湧いてくるんです。好きだと。それを努力だと思わずにひたすらやっていくと、やっぱりうまくなってくるんですよね。めちゃくちゃ努力家で、努力がめちゃくちゃできる忍耐強い人より。とにかく好きで好きでしょうがない人の方が遥かに上手くなると思ってて。やっぱり自分にとって、DJは あまりにも好き過ぎたものです。こんなに好きじゃなかったら、やっぱりこうはなってない。才能は特にあるとは自分に思ってないけど。あまりにも好き過ぎたなと思ってます。

    曲づくりについて

    最後に質問したのは、Creepy Nutsの楽曲をよく聞いているという3年生の男子生徒。憧れの松永さんに曲づくりについて聞きました。

    生徒:松永先生は作曲もされると思うんですけど、そういう時に意識してることってあるんですか?

    DJ松永

    意識してることは、自分が作っててアガるかどうかっすね。一番大事なのはたのしいかどうか。この曲作ってて いけてるかどうか。俺だったら、ヒップホップに憧れた中学二年生の時の自分が一番ヒップホップを客観視してたし、自分が憧れるものに対してめちゃめちゃ厳しい視線を送ってたし。一番なんも事情を知らないただのリスナーだから、なにがかっこいいかを一番シンプルに見れてた時期なんですよね。中学校の自分が。だから自分が、俺もおとなになって、20代後半になって30になって、この仕事やろうかなとか、この仕事やったらかっこわるいかな かっこいいのかな、どっちなんだろうとか。こういう見られ方どうかなとか、めっちゃ悩むことも毎日のようにはあるんですけど。そういう時は中学校の自分が、今の自分を見て いけてるかどうかで判断することにしてるんです。やっぱりあの時の自分が、ヒップホップに憧れ始めた時の自分が、一番クリアな視点を持ってたし、一番シビアにヒップホップアーティストのことも見てたし、一番ピュアだったから。だから中2の時の自分の好きなものを、好きになった瞬間の原体験の目線っていうのを自分の心のどこか持ってて、迷った時にその目線にさらすっていう。それがださいなと思ったら、それはやんない。それが中2の頃の俺が、自分がいけてんじゃんと思ったら、それやる。だから俺、昔の自分をよろこばせたいんです。結構いろんなものに苦しみながら自分の憧れのものを見つけた、あの時のぐちゃぐちゃな自分を。すごい喜ばせたいために、今がんばってるなってすごく思う。本当人生って、40人ぐらいですか?俺を含めて41人だとしたら41通りケースがあるから。この言葉がみなさんの大切な言葉になるかっていうのは、まったくわからないけど。でもみなさんなりにどっかで、自分の軸になるなにかとか。大切な言葉とか。大切な誰かの行動みたいなのって、どっかで見つかると思うから。それ見つけた瞬間に大事に取っておくといいなっていうのは、すごく思います。

    後輩たちにメッセージ

    そして授業の最後に、松永先生が後輩たちにメッセージを送りました。

    DJ松永

    俺が思うのは、結構学校へ行って勉強したりとかしてるとテストの点数がすぐ出たりとか、部活ですぐ成績が出たりとかするから、自分の努力と答え合わせがむっちゃ早いんですよね。俺はそれに慣れてきちゃって一喜一憂してたから。みなさんは大丈夫だと思うけど、もし俺みたいにこういう波に飲まれて一喜一憂してすごい絶望する人がこん中にもしいるとしたら、答え合わせは、むちゃくちゃ長いって思ってほしいなって、すごい思いますね。人生100年生きるとして、40才で好きなものに出会ってめちゃくちゃ大きな花開くかもしんないし。めちゃくちゃ恋愛にもう失敗しまくって、失敗しまくって。全然うまくいかないけど、落ち込むけど、もうすごい人生のその先に運命の人に出会って 幸せになるかもしんない。職場もそうだし。日本ってむちゃくちゃ広いし。環境を変えることは いつでもできるし。横も広いし。縦もすごい長いから。どっかで迷ったり 絶望したりせずとも、そこが絶対フィックスではないから。落ち込んだりとかしても、もっと長い目で見て。その答え合わせがずっと先にあるっていうことだけ意識して生きていけば、なんかみなさんなら、大丈夫なんじゃないかなと思いました。みなさん本当に、今日はありがとうございました。

    収録後、記念撮影

    「DJ松永のそれでいいじゃん」を制作して

    堀田アナ

    この番組を制作しようと思ったのは「コロナ禍での学生生活」の経験からでした。大学4年生のほとんどをいわゆる自粛期間として過ごし、友人と計画していた卒業旅行なども立ち消えに。もどかしさの残る学生生活のしめくくりでした。
    卒業後、NHKに入局してから耳に入ってきたのは、多くの学生たちが思い描いた学生生活を送れていないということ。たくさんの経験をして いろんなことを学ぶはずなのに…と、やりきれない思いで過ごしているのではないか。そんな彼らに、前向きになれるきっかけを届けることはできないか。「コロナ禍でモヤモヤしながら生きている学生たちが 前向きになれるようなエールを送りたい…」この思いが、この企画を制作するきっかけでした。
    エールを送ってくれるような先輩はいないか?そう考えながら過ごしているとき、聴いていた音楽からふと、こんなフレーズが流れてきました。
    “ 俺らまだのびしろしかないわ――― ”
    人生まだまだ可能性しかない…!明るい未来を予感させてくれる、人気ヒップホップユニット Creepy Nutsの『のびしろ』の一節です。そのDJを務めるのが、長岡市出身のDJ松永さん。いま新潟の学生に必要なエールを届けてくれるのはこの人だと確信し、母校での一日授業の模様を収録して 放送することにしました。
    収録当日。テレビで目にするスターを前に、少し緊張気味の生徒たち(と司会の私)。ただ松永さんは生徒たちの質問一つ一つに向き合い、丁寧に言葉を紡いでくれました。松永さんのことばに真剣な表情で聞き入る生徒たち。2時間におよぶ収録はあっという間に過ぎました。
    収録を終え、松永さんの言葉を放送時間内にリスナーに確実に届けるためには、本当に伝えたい部分を選び抜かなければと編集にあたりました。放送に盛り込んだ、深くうなずけることばの数々。ラジオ放送だけで終わらせるのはもったいない!と、放送後一週間はNHKのネットラジオ、らじる★らじるでも配信。2022年10月には Eテレでその授業の様子を特集した番組を放送しました。さらに、まだまだ多くの人に松永さんの言葉を届けたいと 今回記事でお伝えしました。
    『答え合わせはずっと先にある』。中学生でヒップホップに出会い、高校でDJを始め、念願のアーティストとしてのデビューを果たすまで、答え合わせを急がなかった松永さんのことばだからこそ 中学生に響いたのだと思います。いつかきっとうまくいく、それまで自分の『好き』を信じていいじゃん、と気付いてくれたのではないでしょうか。松永さんのことばを受け取った皆さんが 前を向いて生きていくきっかけになればと願っています。

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