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『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟県胎内市

  • 2022年12月05日

胎内市

新潟県の37市区町村の魅力をお届けする「上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!」。第26回は新潟県北部、日本海に面する胎内市です。

春は色とりどりのチューリップが咲き誇ります。昭和30年代から本格的な栽培が始まり、今では栽培面積30ヘクタール以上。砂丘地としては全国一の生産量を誇ります。 夏には「胎内星まつり」が開かれます。県内最大級の60センチ反射望遠鏡を備えた施設があり、例年、星空を眺める多くの人たちでにぎわいます。 また、飯豊(いいで)連峰を水源とする胎内川は四季折々の表情をみせ、秋にはもえるような紅葉があたりを包み込みます。

米粉!

そんな胎内市で、今回ご紹介する魅力は「米粉(こめこ)」です。 実は胎内市、お米を加工して作る「米粉」、 その中でもきめ細かく加工する「微細米粉」発祥の地です。 1998年に全国で初めて専用工場が完成。以来、パンをはじめとしたさまざまな食品に活用されています。

胎内市の米粉の加工会社におじゃましました。お米をどうやって「米粉」に加工するのでしょうか?
工程は大きく分けて6つです。

工場では大型の機械が音を立てて稼働していましたが人の姿は見当たりません。生産はすべて自動で、作業にあたる方々は制御室で一連の工程に問題がないかチェックするシステムだそうです。

いま 熱い視線が

こうしてできる米粉に今、熱い視線が注がれています。会社の常務 藤井義文さんに伺いました。

藤井義文さん
ウクライナ情勢、円安による食料品の値上げ、コロナ禍…さまざまな外部環境で小麦の価格が高騰する中で、「米粉を取り扱ってみよう」と注目されている。胎内市では、お米の消費を何とか増やしたいと地域ぐるみで米粉の消費拡大にあたっている。従来よりさらに細かい米粉なのでいろいろな料理にもつかってほしい。

魅力の米粉料理

今回は「胎内食育PR隊」の方々に米粉を使ったおすすめの料理を作っていただきました。

「やわ肌ねぎのチヂミ」、胎内市産のさつまいも「べにはるか」を使った「そぼろ丼」と「リンゴのパンケーキ」です。

パンケーキ(左) そぼろ丼(右上) チヂミ(右下) 

このうち、チヂミは米粉独特の食感なのか、カリカリ感、もっちり感が強くておいしかったです。いずれも米粉を使うとおいしさが引き立つように感じました。

胎内食育PR隊 小野弘子さん
米粉を天ぷらのころもに使うとダマになりにくく、サクサクした食感がとてもおいしいです。シチューのとろみ付けにも使えて、とても便利です。

製粉会社の皆さんのおすすめ料理は米粉のピザとパンです。

管理部長 錦織雅子さん
ピザ生地に「めんつゆ」を塗って「たまねぎ」を載せただけのピザもさっぱりとしつつ食べ応えがあり、おかずやお酒のおつまみになっておすすめです。

こうした料理だけでなく、米粉を手軽に味わってもらおうと胎内市では米粉を使ったお菓子も作られているほか、大手コンビニチェーンと連携した米粉グルメの販売も始めているということです。

米粉を使ったお菓子

ほかにも魅力がいっぱい!

今回の取材を通じて初めて胎内市を訪れましたが、この時期の紅葉の美しさと、工場エリアのポプラ並木の美しさに感動しました。胎内市は米粉グルメなど食以外にも、スキーやゴルフ、登山などアウトドアの楽しみいっぱい、とても魅力的な地域だと感じました。
VTRでご紹介できませんでしたが「道の駅 胎内」もすてきなスポットです。新鮮な野菜など特産品が販売されているほか、観光情報を気軽に入手でき、スタッフの方々に相談もできます。秋以外の季節も頻繁に訪れないと「もったいない」胎内市。みなさんも、さぁど~ぞ!

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