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新型コロナウイルス「第8波」か 同時流行の懸念も

  • 2022年11月19日

本格的な冬を前に新型コロナウイルスの感染者が増加しています。新潟県でも、減少していた感染者数が2022年11月ごろから再び増加し、専門家は「すでに『第8波』に入りつつある」と指摘。「第8波」ではインフルエンザとの同時流行が懸念され、新潟県は状況によっては1日の感染者数は新型コロナウイルスと合わせて1万4000人にも上る可能性があると試算しています。私たちにできる注意と備えとは。(新潟放送局記者 米田亘)

「第8波」突入か  インフルエンザとの同時流行懸念も

これまでの感染状況を振り返ると、2022年夏はいわゆる「第7波」でオミクロン株の一種「BA.5」の感染が拡大し8月19日には1日として最多となる4006人の感染確認が発表されました。

その後感染者は減少し、9月26日には感染者全員の情報を把握していた「全数把握」が終了しました。

しかし行動制限や水際対策が緩和されるなかで再び感染者が増加し、11月17日の時点で3日続けて2000人台となるなど高い水準で推移しています。

専門家は「県内でもすでに『第8波』に入りつつある」と指摘していますが、この「第8波」で懸念されているのがインフルエンザとの同時流行の可能性です。

県の試算ではこの冬、新型コロナウイルスとインフルエンザを合わせた感染者数は状況によっては1日あたり最大で1万4000人にも上る可能性があるとしています。

診療所「解熱鎮痛剤が品薄に」

新型コロナとインフルエンザを同時に検査

新潟市中央区にある診療所では、新型コロナウイルスの陽性者が10月中旬までは1週間あたり平均20人だったのが、いまは平均100人ほどに急増しています。

検査は時間と動線を分けて行っています。インフルエンザの感染は11月中旬の時点ではまだ確認されていませんが、症状は新型コロナウイルスと似ているため検査を同時に行っています。

耳鼻科クリニックの大滝一 院長

発熱患者の急増で院長が懸念しているのが…。

耳鼻科クリニック(新潟市)大滝一 院長
解熱鎮痛剤と咳止め薬が品薄な状態で、カロナールという薬が200ミリ、300ミリはありますけども、いちばん使う500ミリがいま調剤薬局に在庫がゼロの状態です。

大人向けの解熱鎮痛剤の在庫がゼロに

1錠あたりの成分量が多い大人向けの薬が品薄になったため、やむを得ず子どもにも処方できるものを2錠出すなどやりくりしています。

診療所ではことし、3年ぶりにインフルエンザの予防接種を再開し年末までに400人分の接種を控えています。「第7波」ではスタッフが残業をしてなんとか対応しましたが、もし同時流行が起きた場合、対処しきれないといいます。

(感染者が)2倍ぐらいまではなんとかなっても、3倍はちょっと厳しい。(医療)現場では非常に大変な状況になるというふうに考えています。

専門家「解熱鎮痛剤と検査キットの事前準備を」

新潟大学大学院 齋藤玲子 教授

専門家は、世界での同時流行の先行事例を踏まえ「事前に備えること」が重要だといいます。

新潟大学大学院 齋藤玲子 教授
今の状況が続くとしたら新型コロナウイルスの流行ピークのほうが先に来て、それに遅れてインフルエンザが入ってくるのではないか。やはり個人の対策としては、まず新型コロナウイルスのワクチンとインフルエンザのワクチンを打っていただきたい。新型コロナウイルスのキットを解熱剤と同じように家庭であらかじめ買ってほしい。実際具合が悪くなってしまうと、自分がそこから買いに行っていただくのも難しくなってしまう。

その上で、これまでどおりの感染防止対策を継続することが大事だといいます。

経済活動は今まで抑えていた分もあるので、抑えきるのも今の時点で難しいかと思います。そうすると新型コロナウイルスやインフルエンザにかかりやすい状況というのは、やはり今までと同じ飲食とか飲み会になる。(実施する際は)必要最低限の人数にし、長時間や夜通し飲むことなどは避けていただきたい。

体調に異変 どう対応?

症状が出た場合の基本的な対応の流れ

ここまでは新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に対する「事前の備え」についてお伝えしてきましたが、もし体調に異変を感じた場合はどのように対応すればよいのか取材しました。

基本的な流れは「重症化リスク」が高いか低いかで変わります。
政府が示した対処方針をまとめたのが上の図です。県内でも基本的にこれに沿った対応が取られます。

高齢者や小学生以下の子ども、基礎疾患がある人などに症状がみられた場合、すぐにかかりつけ医などを受診して新型コロナウイルスとインフルエンザの検査を受け、診断に応じて治療薬を処方してもらいます。

一方、これらのリスクがない人はまず自宅で「新型コロナウイルス」の検査を自分で行います。
検査キットは県から取り寄せることができるほか薬局でも購入できます。

陽性だった場合は県の「陽性者登録・フォローアップセンター」に連絡し、陰性の場合でもインフルエンザに感染している可能性があるので解熱鎮痛剤を使いながら自宅で療養します。ただ、重い症状が出た場合は速やかに医療機関に連絡してください。

最後に、検査キットの申請ページや困ったときの連絡先を以下にまとめました。ご活用ください。

▼自己検査に使う抗原検査キットを新潟県から取り寄せる場合  https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kanyaku/kennsakitto.html (県のホームページ)
▼かかりつけ医がいない、現在の体調で病院に連絡するか迷うなどの場合は…
・新潟県新型コロナウイルス受診・相談センター 24時間対応ダイヤル(土日・祝日含む)
 025-385-7634、025-385-7541、025-256-8275(どの番号にかけても可)
・AI救急相談アプリ
 https://lin.ee/fzdDFwB (無料通信アプリLINE)
・大人(15歳以上)救急医療電話相談    電話#7119
  小児(15歳未満)小児救急医療電話相談  電話#8000

  • 米田亘

    新潟放送局 記者

    米田亘

    平成28年入局。札幌放送局、釧路放送局を経て、新潟放送局3年目。新型コロナウイルスや災害、一次産業を中心とした経済取材を担当。

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