新発田農業・日本一の米づくり日記
- 2022年09月05日
小柳琉翔さんの日記「肥料をまく作業」
8月5日、金曜日、曇のち晴れ。夏休みの実習で硫酸苦土肥料(りゅうさんくどひりょう)を10アールあたり30kg散布しました。苦土はマグネシウムのことで、多量必須元素の一種で葉緑素の生成を盛んにします。またリン酸の吸収を促進し、作物の品質向上に役立ちます。肥料の入った動力散布機は思ったよりも重く、あぜを往復するのが大変でした。
担当の先生によると硫酸苦土肥料をまくことで葉緑素が増えて光合成が盛んになりしっかりと実がつくようになる。稲の成長には窒素やリン、カリウムなどと共に大事なんだそう。
五十嵐太一さんの日記「稲刈りに向けた準備作業」
8月26日、金曜日、くもり。稲刈りを前にコンバインの点検を行いました。作業中の事故や故障を防ぐため、エンジン、電気系統、走行系統などを点検しました。去年の稲刈りで初めてコンバインに乗りました。緊張したため曲がったり稲を踏んだり、刈り残しもありました、ことしは焦らずまっすぐ操作し、丁寧に収穫したいです。
五十嵐太一さんの日記「刈り取り適期調査」
稲の刈り取り適期は、穂のおよそ90%が黄色になったころと言われています。コシヒカリでは、出穂後の日平均積算温度(1日の平均気温を足した温度)がおよそ1000度に達したころと言われ、おおむね出穂後38日ごろになります。実際に水田に行って稲を観察しましたが、穂はまだほとんど緑色でした。
8月26日の時点で穂はまだ緑色。気になる稲刈りのタイミングは?
五十嵐さんの日記にもあったようにコシヒカリの積算温度は1000度ほど。ちなみに新潟県のブランド米の新之助が1050度から1100度になったころです。普及センターなどの平年値をもとにした積算早見表を参考にすると、ことしコシヒカリの穂が出たのがおおむね8月7日だったので、積算温度が9月16日は995度。9月17日が1017度。このあたりが目安です。今のところ学校のスケジュールなどを考えると9月15日か16日になりそうだということです。
五十嵐太一さんの日記「文化祭の準備」
情報処理室で10月の文化祭の準備を行いました。ことしの春から行ってきた管理について各グループで検討し当日までの大まかな日程をたてました。
生徒は春から収穫までの管理作業や調査結果などの表や写真を模造紙に貼ったり書いたりして教室に展示する予定でその準備を少しずつ進めています。新発田農業高校では10月29日に文化祭「稲穂祭」が行われます。いよいよ収穫です。生徒が笑顔で稲刈りする姿をご期待ください!