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にいがたWEBリポート

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新発田農業高校・日本一の米づくり日記

第3回/「生育調査」「水管理」(5月・6月)
  • 2022年06月30日

田植えのあと苗はどうなっている?「生育調査」

日直は小川美羽さんです。

調査項目は「草丈(くさたけ)」「茎数(けいすう)」「葉色(ようしょく)」「葉齢(ようれい)」です。「草丈」は葉を手で立てて、物差しで地面から一番高い位置までの長さを測ります。「茎数」は茎の数を数え、「葉色」は上から2番目の葉の色を確認します。色が薄くなったら追肥の目安です。「葉齢」は完全に開いた葉の枚数と途中の葉の長さの割合で表します。

「葉齢」の数え方や呼び方はいろいろあります。下の写真で「第1葉」は見えませんが、「第6葉」まであります。このうち、まず5枚目の葉が開いているので5葉、さらに6枚目の葉がだいたい30%伸びているので0.3葉くらい。合わせて「5.3葉」と数えるそうです。

小川さん
小川さん

葉齢を数えるのが特に大変。
より良いお米を作れるようにみんなで協力して頑張ります。

6月は水の管理!「中干し・溝切り」作業が大切

日直は三浦尚太さんです。

6月13日から「中干し」を始めました。中干しは7日~10日間、水田の水を落とし田面を干すことです。中干しの効果を高めるため溝切りを行いました。2.5m~3mおきに溝切機で溝を切ることで「用排水をスムーズに行う」「土壌中に酸素を供給する」「秋の刈り取りのときの作業性を高める」などの効果があります。

さらに水管理について担当の先生から情報をいただきました。
田植えのあと苗が十分に浸かる6センチほど深めに水を張りました。これは苗を寒さから守り根付くようにするためです。

その後、気温が高い日があったことで「ワキ」と呼ばれる土の中からガスが発生したり、アオミドロが発生して水が濁ったりしました。そのため排水をして少し乾かしたり、水の入れ替えをしたりしました。状況に応じてさまざまな手を打っていくんですね。

短かった梅雨明けの影響は?

担当の先生によると、梅雨が短かったので、これから晴れの天気が続くことになる。そうすると水不足、高温による影響、害虫の発生が心配だということです。暑い夏、これからますます気の抜けない日々が続きます。

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