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2021年4月18日

コラム デザインの宝物を探す旅

4/18放送「見つけた!デザインの宝物」いかがでしたか? 日美ブログでは、番組で登場した博物館・資料館についての詳しい情報をお知らせします。デザインの宝物を探すきっかけにしてください。

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東京・銀座のGinza Sony Parkで開催した「DESIGN MUSEUM BOX展 集めてつなごう 日本のデザイン」の展示風景より。

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展覧会場へは東京メトロの駅出口から直結している。

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数寄屋橋交差点に面したGinza Sony Park。地上からB2の会場に降りる階段。


建築家・田根剛が訪れた
「御所野縄文博物館」(岩手・一戸)

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御所野(ごしょの)縄文博物館。 

縄文時代中期後半(5000~4200年前)の大集落跡として知られる御所野(ごしょの)遺跡を整備して作られた史跡公園の中にあり、縄文時代と御所野遺跡について学べる博物館。御所野遺跡には800を超える竪穴建物跡が確認されています。また全国で初めて土屋根の竪穴建物跡が確認されたことでも知られ、敷地内に復元もされています。墓であったとも祭祀の場所であったとも言われる配石遺構も多く残っています。

博物館には御所野遺跡に関するもの以外に周辺の遺跡からの出土品も展示されています。たとえば、同じ一戸町の蒔前(まくまえ)遺跡から出土した「鼻曲り土面」は、重要文化財に指定されている大変貴重なものです。

◎御所野縄文博物館
住所:岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
開館時間:午前9時〜午後5時(受付4時30分まで)
休館日:月曜(祝祭日の場合翌日)/ 祝祭日の翌日(土日除く)/ 年末年始

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建築家・田根剛が御所野遺跡への訪問を経て描いたリサーチマップ。(「DESIGN MUSEUM BOX展」より)


デザインエンジニア・田川欣哉がリサーチした 
「柳宗理記念デザイン研究所」(石川・金沢)

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柳宗理記念デザイン研究所。金沢・ひがし茶屋街から徒歩で数分。 

日本を代表するプロダクトデザイナー、柳宗理(やなぎそうり)は民藝運動の指導者・柳宗悦を父に持ち、日本にデザインという言葉が広まる以前から使いやすく美しい製品を生み出してきました。代表作バタフライスツールはニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションにもなっています。東京オリンピックのトーチ・ホルダーをデザインしたことでも知られています。

本施設は柳宗理が1956年から約50年にわたり金沢美術工芸大学で教鞭をとっていた縁から、2011年の没後に約7000点のデザイン資料が寄託され、2014年にオープンしたミュージアムです。大学附置施設ですが一般に公開されており、常時約200点の柳宗理の作品が展示されています。また、“美しさに直に触れること”を重視し、実際に椅子に腰掛けたりカトラリーを手にとったり、不朽の名作と対話することができる空間です。(※現在はコロナ禍で一時的に作品に触れることはできなくなっています)

◎柳宗理記念デザイン研究所
住所:石川県金沢市尾張町2-12-1
開所時間:午前9時30分から午後5時
休館日:毎週月曜(ただし月曜が祝日のときは開所)
入所料:無料

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柳宗理のステンレスカトラリーは「DESIGN MUSEUM BOX展」で展示中。


エクスペリエンスアーキテクト・水口哲也が訪れた
「ヤマハ イノベーションロード」(静岡・浜松)

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浜松駅から車で約10分の「ヤマハ イノベーションロード」。完全予約制。

1887年(明治20)の創業から現在、そして未来へと続く、ヤマハのチャレンジの変遷を体感する施設として2018年にオープンしました。ヤマハの歴史は創業者・山葉寅楠が小学校の壊れたオルガンを修理したところから始まっています。それから130年。世界の音楽シーンを変えたシンセサイザーなど、イノベーションを起こし続けてきました。同社の製品の中には、1987年に発表されたウインドMIDIコントローラーWX7など、ニューヨーク近代美術館の永久コレクションに選ばれているデザインがいくつもあります。

また展示されている楽器を自由に演奏することもできます。実際に試奏してそのイノベーションを肌で感じてみましょう。

◎ヤマハ イノベーションロード
住所:静岡県浜松市中区中沢町10-1
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
休館日:日・月曜日 / 祝日 / 年末年始・夏季・GW などの休業日、メンテナンス実施日等
※ 入場無料。見学は要予約

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番組でも紹介されたヤマハのトランスアコースティックピアノ。「DESIGN MUSEUM BOX展」でその音を聴くことができます。 


映像作家・辻川幸一郎が訪れた 
「日本玩具博物館」(兵庫・姫路)

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日本玩具博物館。姫路城から車で約30分。 

1974年開設の私設博物館。評価されず徐々に消えていく郷土玩具を守りたいとの使命感から井上重義館長が半世紀かけて収集。土蔵造りの6棟にぎっしり、日本を中心に世界160の国と地域の玩具資料約5000点が並んでいます。現在の所蔵は約9万点。玩具のカテゴリごとに地域性や多様性を感じられる点も楽しく、たとえばコマひとつ取っても辻川幸一郎さんも着目していた「ぶちゴマ」(コマの側面をムチ状のもので叩いて回す)から、「鳴りゴマ」「つりコマ」「ぶんぶんゴマ」などなど、種類も遊び方もさまざま。館内には日本と世界の玩具で遊べるコーナーもあるので、手遊びに興じてみてください。

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桜の木を削ってつくったコマを棒の先につけた布でぶって(叩いて)回す「ぶちゴマ」。

◎日本玩具博物館
住所:兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
開催時間:午前10時~午後5時
休館日:水曜日 / 年末年始(12月28日~1月3日)※ 祝日の場合は水曜開館


ファッションデザイナー・森永邦彦が訪れた
「宇検村生涯学習センター 元気の出る館」(鹿児島・奄美)

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宇検村生涯学習センター 元気の出る館 

奄美大島西南部に位置する宇検村(うけんそん)で2004年にオープンした「宇検村生涯学習センター 元気の出る館」。ホール、会議室、図書室、歴史民俗資料室などで構成されており、村内のノロ(集落の祭祀儀礼をつかさどる公的な女性の神職)に関わる資料は歴史民俗資料室で展示されています。宇検村のノロの間で代々受け継がれていた貴重な道具が、詳しい説明パネルと共に並んでいます。
資料室には他に、宇検村内にある無人島「枝手久島(えだてくじま)」近辺の海底で見つかった倉木崎海底遺跡の遺物なども展示されています。
生涯学習センターでは、アマミノクロウサギ、アカショウビンなど奄美の貴重な野生生物の剥製を見ることもできます。

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「DESIGN MUSEUM BOX展」の会場では番組で登場した「ハブラギン」の本物を見ることができる。こちらも展示品の中から「アヤハブラ」。アヤハブラとは奄美の方言で“美しい蝶”の意味。

◎宇検村生涯学習センター 元気の出る館
住所:鹿児島県大島郡宇検村大字湯湾2937-83
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:祝日 / 年末年始

森永さんはもう一箇所、瀬戸内町立図書館・郷土館も訪れました。こちらの2F郷土館でもノロの祭具などの資料を展示しています。

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瀬戸内町立図書館・郷土館

◎瀬戸内町立図書館・郷土館
住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋1283-17
開館時間:火曜~土曜 午前9時~午後6時 / 日曜・祝日 午前9時~午後5時
休館日:月曜日 / 資料整理日(4月1日)/ 年末年始


“デザインの宝物”マップ

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「DESIGN MUSEUM BOX展」の会場に設置されている日本地図。

あなたが考える、日本各地で残したい・伝えたい“デザインの宝物”はなんですか?
「DESIGN MUSEUM BOX展」では「集めてつなごう!デザインの宝物」と題して、おすすめのデザインを日本地図に書き込んでもらっています。よかったらあなたの情報も会場でお寄せください!


展覧会情報

Ginza Sony Park (東京)の「DESIGN MUSEM BOX展」 

※緊急事態宣言に伴い、4月24日で終了しました
東京都中央区銀座5-3-1
午前11時〜午後7時 会期中無休


関連サイト

「デザインミュージアムをデザインする」

Eテレの番組「デザインミュージアムをデザインする」の情報を見ることができます。