「第3波はるかに超える危機的状況も」
東京都モニタリング会議

2021年7月21日

東京都のモニタリング会議で、専門家は感染拡大の速度が上がり続けていると指摘し、「増加比がさらに上昇すると2週間を待たずに第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」と述べ、強い懸念を示しました。

会議のなかで、専門家は、都内の感染状況と医療提供体制をいずれも4段階のうち最も高い警戒レベルで維持しました。

新規陽性者の7日間平均は、7月20日時点でおよそ1170人で、この1週間で1.5倍になり、専門家は、「感染拡大の速度が上がり続けている」と説明しました。

そして、今の増加比が継続した場合、7日間平均は、▼7月27日にはおよそ1743人、▼8月3日にはおよそ2598人となり、第3波でのピークでこれまでで最も多い1月のおよそ1816人を大きく上回るとしています。

専門家は、「変異ウイルスへの置き換わりが進み、増加比がさらに上昇すると感染拡大が急速に進み、2週間を待たずに第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」と述べ、強い懸念を示しました。

一方、専門家は7月20日時点で、▼入院患者は2388人とおよそ1か月で倍増したほか、▼重症の患者が60人と高い値で推移していると説明しました。

そして、「新規陽性者が増加し続ければ、医療提供体制がひっ迫の危機に直面する。入院医療、宿泊および自宅療養の危機管理体制の準備が急務だ」と指摘しました。