新型コロナ感染者激増
東京都医師会「いたちごっこ」

2021年1月12日

東京都医師会の尾崎治夫会長は2021年に入って初めての記者会見で新型コロナウイルスの感染者の激増で現在は医療体制を構築してもすぐにうまってしまういたちごっこのような状態だとしたうえで、すべての人が一致団結してコロナと闘う気持ちになってほしいと訴えました。

この中で尾崎会長は、緊急事態宣言が出された後の都内の人出について「午後8時までの飲食店での飲食なら許されるというメッセージに受け取っている人が多い。今は市中に感染がまん延している状態で、一人一人の接触を減らすことが必要でなるべく不要な外出は避けましょうという強力なメッセージが必要だ」と述べました。

さらに、現在の医療体制について「これまで東京都と連携して必要な体制を構築してきたが、このところの新型コロナウイルスの感染者の激増、1日2000人という数が出てくる状態では、いたちごっこというか、どんどん医療体制を用意してもあっという間にうまってしまう」と述べ危機感を示しました。

そのうえで尾崎会長は「現状は第1波よりはるかに厳しい。飲食店が悪い、医師会が悪いと言って分断しようとする人もいるが、今こそ、すべての人が一致団結してコロナと闘うという気持ちになって感染者をおさえないと経済の再生はない。緊急事態宣言下、われわれと一緒にたたかって感染を減らしていきましょう」と呼びかけました。