過去最多 11万人超
感染拡大の背景は 今後の見通しは

2022年7月16日

全国で1日に確認された新型コロナの感染者数が、7月16日、初めて11万人を超え、過去最多を更新したことについて政府の分科会のメンバーで東邦大学の舘田一博教授は次のように話しています。

感染拡大の背景は

「背景には7月に入って人の動きが活発になって接触機会が増えていることと、感染力が強いオミクロン株の『BA.5』が全国で広がっていること、それに3回目のワクチン接種から時間がたって、効果が下がっている人が増えてきていること、こうしたことが重なって、いまの急激な増加につながっていると思われる」

今後の見通しは

「重症者はまだ急激な増加は見られていないが、感染者数は全国で前の週の2倍を超える増加が見られていて、来週には20万人を超える感染者が出てもおかしくない状況だ。いままでの状況を見るとしばらくは感染者が増加することを考えておかないといけない。一定数の人は重症化するので、重症者が増えることに注意しないといけない時期にさしかかっていると思われる」

いま求められる対策

「3連休で旅行の計画を立てている人も多いと思うが、今できることは、具合が悪い、『夏かぜかな』と思う人はコロナの可能性があるので、無理をしないで外出を控えてもらうこと、積極的に検査を受けることだ。また、特に重症化するリスクの高い高齢者との接触には注意して、体調悪い人は接触を控える対応が必要になってくる」