都医師会 感染者の前週比増に警戒感
若い世代はワクチン接種を

2022年5月10日

東京都内の新型コロナウイルスの感染者数が、前の週の同じ曜日を上回る日が続いていることについて、東京都医師会は警戒感を示したうえで、感染者の割合が多い若い世代に3回目のワクチン接種をするよう改めて呼びかけました。

東京都医師会の尾崎治夫会長は、5月10日定例会見を開きました。

この中で、都内の感染者数が前の週の同じ曜日を上回る日が続いていることについて、「連休明けで感染者が増えているように見えるが、来週以降に詳細なデータが出れば、増加傾向になってきたのかがはっきりするだろう。引き続き注意深く見守る必要がある」と警戒感を示しました。

また、20代と30代の若い世代の3回目のワクチン接種率が、いずれも50%にも満たないとして「感染者が多い世代なので、接種をお願いしたい。追加接種は発症や重症化の予防に効果がある」と改めて呼びかけました。

そのうえで、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカに加えて、厚生労働省が4月承認したノババックスのワクチンも選択できるとして、「ノババックスは副反応が少ないとされているので、痛みや熱などが心配な人は、検討してみてほしい」と述べました。

一方、マスクの着用について、「密になるところはマスク着用の必要性がまだまだあるが、屋外で換気ができる場所は感染のリスクは低いので、着用の見直しをしてもいいのではないか」と述べました。