新型コロナ対応病床数と
入院患者数 厚労省まとめ

2020年5月24日

新型コロナウイルスの入院患者を受け入れるために確保できたベッド数は全国で1万7600床余りに増えた一方で、実際に入院している患者はおよそ2000人まで減少し、厚生労働省は「患者は減少傾向で現時点で医療体制はひっ迫している状況ではない」としています。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの入院患者を受け入れるために確保できたベッド数は、5月21日の時点で全国で合わせて1万7698床となりました。

これに対し、実際に入院している患者は2058人となっていて、ベッド数に対する割合はすべての都道府県で4割を下回っています。

緊急事態宣言が継続している地域では、次のようになっています。

  • 東京都 3300床に対して入院患者は753人
  • 神奈川県 1346床に対して163人
  • 千葉県 819床に対して79人
  • 埼玉県 602床に対して102人
  • 北海道 693床に対して215人

5月21日に解除された地域では、次のようになっています。

  • 大阪府 1151床に対して252人
  • 兵庫県 515床に対して43人
  • 京都府 264床に対して34人

一方、人工呼吸器や集中治療室などで治療を行う重症患者向けに確保されているベッド数は全国で2410床確保され、実際に入院している重症患者は184人となっています。

「重症患者向けのベッド数」と「入院中の重症患者数」

  • 東京都 400床に対して44人
  • 神奈川県 89床に対して29人
  • 千葉県 82床に対して10人
  • 埼玉県 60床に対して4人
  • 北海道 100床に対して17人
  • 大阪府 188床に対して35人
  • 兵庫県 71床に対して12人
  • 京都府 80床に対して2人

厚生労働省は「入院患者は減少傾向にあり、現時点で医療体制はひっ迫している状況ではない。今の状況が続けば十分だが、再び感染が広がるおそれもあり、今後も各都道府県で必要なベッド数を検討し、十分でなければさらなる確保を目指してもらいたい」としています。