オミクロン株対策
子どものマスク推奨 年齢明示しない形に

2022年2月4日

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会が開かれ、感染拡大のスピードが速いオミクロン株の特徴を踏まえた対策についての提言案が示されました。
提言案には、全国知事会からの要望も受けて、これまで求めていなかった2歳以上の子どものマスク着用について「可能な範囲で推奨する」とする内容が盛り込まれましたが、専門家からは現実的ではないとして慎重な意見も出され、関係者によりますと、会合での議論の結果、マスクの着用を推奨する子どもの年齢については明示しない形になったということです。

2月4日の分科会では、オミクロン株の特徴を踏まえた感染対策についての提言案が示されました。

提言案では、オミクロン株で特徴的なクラスターのケースを分析したうえで、学校や保育所、高齢者施設などで求められる対策を示していて、全国知事会からの要望も受けて、これまでガイドラインで一律に求めてこなかった子どものマスク着用について、2歳以上の子どもは可能な範囲で着用を推奨するなどとした内容が盛り込まれました。

これについて、分科会では、専門家から「現実的に着用が難しいのではないか」などと慎重な意見も出され、関係者によりますと、議論の結果、マスクの着用を推奨する子どもの年齢については明示しない形になったということです。

また、提言案では感染が急速に拡大している状況のもとでは、学校では室内で近距離で行う合唱や、体育で子どもが密集する運動など感染リスクの高い活動を基本的には控えるとしているほか、重症化リスクの高い高齢者は、感染しても無症状の場合が多い若い世代との接触をできるだけ避けることなどとしています。

まとまった提言の内容は、このあと、尾身会長が記者会見して明らかにすることにしています。