除菌商品 航空機内持ち込みでトラブル相次ぐ 新型ウイルス

除菌商品 航空機内持ち込みでトラブル相次ぐ 新型ウイルス
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、法律などで航空機内への持ち込みが禁止されている成分を含んだ除菌商品を乗客が禁止と知らずに持ち込むケースが全国で相次いでいることが国土交通省への取材で分かりました。沖縄では旅客機の運航に影響が出るトラブルも起きていて航空各社などが注意を呼びかけています。
航空法などでは二酸化塩素や亜塩素酸ナトリウムを含む物は漏れ出るなどすると乗客がやけどをしたり機内の金属が腐食したりするおそれがあるため持ち込みなどが禁止されています。

これらの成分を含む「クレベリン」という名称の除菌商品を乗客が機内に持ち込んで回収されたケースが今月に入って全国の空港で85件起きていることが国土交通省への取材で分かりました。

先月は0件でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、乗客が禁止と知らずにポケットなどに入れて持ち込むケースが相次いでいるということです。

今月12日には那覇空港で旅客機が滑走路に向かう途中、乗客がスティック型の「クレベリン」を持っているのを乗務員が気付き、駐機場に引き返すトラブルも起きています。この影響で旅客機の出発がおよそ30分遅れたほか、後続の便にも20分程度の遅れが出ました。

航空各社などは空の便を利用する際は機内に持ち込めない品を確認するなど、注意を呼びかけています。