2018年12月05日 (水)

【テキストまとめ】LGBTのカップル

“運命の出会い”をしたふたり

【山里】付き合ってどれぐらいになるんですか?2人は。

【ハルコ】もうすぐ10年。

【カナ】付き合って10年ですけど、1か月後には一緒に住みましょうで住み始めてもう今日まで来てるので、
まぁ夫婦のような家族のような感じできてますね。

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【YOU】ねぇもう内縁じゃないけど。
【ハルコ】感覚としては家族。
【山里】でもそうか、日本の法律上、結婚ってのはできない?
【カナ】できないですね。
【山里】そもそもどこで出会われたんですか?
【ハルコ】2人とも保育士してるんですけど、私が保育園に新人で入ったときに、先輩で保育園にいた。
【YOU】職場恋愛。
【ハルコ】職場恋愛。
【山里】でもそれ、結構奇跡的な確率で出会いましたよね2人。
【ハルコ】いや~奇跡ですね。
【カナ】最初分かんなかったんです。…レズビアンっていうのはまだね。
【ハルコ】分からないです。
【YOU】どうやってさ…どういうちょっかいを出したら。
【カナ】いやいやいや。
【YOU】あれ?って分かんのかなと思って。
【カナ】本当、だから奇跡的だったんですけど、
【YOU】うん。
【カナ】私がその職場の5年ぐらい先輩になるのかな?
で、職場で個人的にLGBT講習会みたいなことをやってしまったんですよ。
【YOU】すばらしいですね。
【カナ】やりたいって言って、でやって、その場でカミングアウトもさせてもらって
【YOU】う〜ん!
【カナ】で、講習会をやったところに、新人として何も分からず参加した彼女が、あらまと。
【YOU】キラーンって感じでしょうね。
【ハルコ】いや何かだから、それまでLGBTの人に出会ったこともなくて。
(LGBTだと人に)もう言えなくて、

で、ちょっとそれまで(カナちゃんのことが)気になってたんですよね、実は。

でも、何も言わず心の中に秘めて封印しようと思いで生きてて
そしたら何か、実は私レズビアンなんですとかいって。もう何かもう声に出せないぐらいで、びっくりして。
【YOU】やだ!みたいな。

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【山里】これドラマだったら、いい音楽パシンと。
【YOU】トゥクトン!ですよ。
ほんでっ、ほんで? 
【ハルコ】ちょっとこれは飲みに行こうと思って
カミングアウトというのをしたことがなかったのでずっと言えなくて、もう終電ギリギリになって、実は…とかいって、すごいしどろもどろで言ったんですよね。
【YOU】おぉ!
【ハルコ】でもう終電間近だから、何で早く言わないの?って言われて。
【山里・YOU】笑
【YOU】それ2時間前言っといてくれたら、そこからの話2時間できたやんっていう。
【カナ・ハルコ】(笑)そう。
【山里】どうでした?でも初めて伝えて。
【ハルコ】今まで何だろう、バレたら本当にもうこの世の終わりというか、死ぬぐらいのレベルで、嘘をちょっとずつ盛り込みながらバレないように生きてたので、やっと何か全部を話してもいいんだっていう人に出会えた。
【山里・YOU】うん。
【ハルコ】っていう感覚。
【YOU】すごい。

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思春期の苦悩
【ハルコ】中高一貫の女子高だったんですよ。で、中3のとき、同じクラスの女の子に恋をして、
でも一切誰にも言わず
【YOU】あ、本当~?
【山里】言うの怖いんすね。
【ハルコ】怖いです。例えば友達とかの会話で、何かあの芸能人何か同性愛者みたいだよ、え~キモ~いとかっていうのは、あんた気持ち悪いんだよって言われているのと同じぐらい傷ついて。でも、バレたくないから、そうだよねぇみたいな。
【山里】そうだよねって言う、自分の言ってる口も嫌だよね、それは。
【ハルコ】そうなんですよね。
【ハルコ】うん。何か本心じゃないのに
相づちを打つ?
【カナ】あとテレビのネタとかにもされたりとか、まあ大体お笑いでもそういうの取り上げられてたりとか、とんねるずさんは好きなんですけど、キャラクターで保毛尾田保毛男っていうのがあって、それをまた周りがちゃかすっていうので、どうしても自分の存在とリンクさせて見ちゃうんですよね。そうか自分ってキモい存在なんだ~ってどんどんこうなっていくんですよね。
そうするとどうしてもこう自分がありのままのレズビアンとして公言するんだったら、一生笑われて冗談のネタにされたり、何か人間扱いされないような。

【YOU】気がしちゃうよね。

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【山里】また無意識で加害者になっている人たちもたくさんいるんですよね、何かそうやって。
【YOU】うん。
【カナ】でもそれは私たちも同じですよね。違うことに対してはやっぱりあるかもしれないですね、うん。

一大決心 新しい家族の形を作る
【ハルコ】あの、実は子どもがいて。
それぞれ出産してるんですよ。
【カナ】長女は今5歳で私が産んだ子なんですね
次女は3歳で…。
【ハルコ】私が産んでます。

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【YOU】それはどっから来た子ぉ~??
【山里】ヤバい。余りの急な情報に、YOUさんが壊れてしまった。
【YOU】はは、ははははははは
【山里】お父さんは?
【ハルコ】お父さんは、精子バンクから。
【YOU】あぁ、おう、おう。
【ハルコ】精子を提供してもらって。
【YOU】うん
【山里】なるほど!でも、子どもを産もうと思ったきっかけって何なんですか。
【カナ】もともとハルコが子ども欲しい願望強くて、
【YOU】なるほど。
【カナ】私は諦めてたというか、でもさって、50、60、70と年を重ねた後に、振り返るとやっぱり産んどきゃよかったって、絶対に絶対に後悔しないのって、ハルコが詰め寄った日があって。
で、1年半から2年弱押し問答が始まるんですよ、2人で。
私たちみたいな一般的じゃない親を持つ子どもって分かったらいじめに遭うんじゃないかとか、パパがね、いないけど、それをどう説明したらいいのかとか、
【YOU】うん。
【カナ】いろんな側面で考えた不安を、毎日、1日1問ずつ個々投げかけるみたいな日々があって。
【YOU】そうするとハルコは…?
【ハルコ】答えはないんですよ。ないけど、いろんなこと考え過ぎると、何か私たち性的マイノリティーは何もできなくなってしまうので、まずは、一歩踏み出そうと決意。
【YOU】進もうよつって。
【ハルコ】そう

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【カナ】でも一番思ったのは、彼女と子育てをする営みはすごく幸せだろうなって思えていくんですよ、だんだん。
【YOU】大正解。
【山里】で、2人とも決意したと。年齢的には幾つぐらいの方だったんですか?
【カナ】20代ぐらいでしたね。
喫茶店でちょっと面会させてもらって、第一印象もステキな方で優しそうで、一番何かこう、私たちが大事にしたいポイントが、そのパパに会いたいって子どもが言ったときには、自分がパパだよっていうふうに名乗り出てもいいし、
【山里】へ〜。
【カナ】私たち側のタイミングで会うことも可能だよって、子どもの育つ権利とか、子どもが自分の出自を知ることの権利が一番守られるべきというか、それが大切だと思うからっていう考え方を持ってらっしゃる方で。
【YOU】何か逆にもうそこで抱かれてもいいぐらいな気持ち。
【カナ・ハルコ】笑
【山里】で、その精子の受け渡しとかってどうやるんすか?
【カナ】排卵日の検査をして、月に1回排卵が近づきました、今夜ですって電話とか連絡すると、じゃ、用意しますっていう。
【YOU】お医者さんが注入してくれて。
【カナ】医者は使えないんですよね。私たち結婚してないカップルなんで自分たちでやんなきゃいけないんですよ。
【YOU】はい?
【山里】お医者さんやってくれないんですか?
【カナ】お医者さんはもうダメなんです。
【YOU】えっえっえっえっえっ、えー!ウソでしょ!
【カナ】自分たちでするしか方法がなくて、いただいて、
【YOU】うんうん。
【カナ】その精子が死なないうちに、生きているうちに膣の中に入れるみたいな。
【YOU】えっ自分で入れる?
【カナ】そうなんですよ。
【ハルコ】フィルムケースみたいなのに
入れてもらって
【YOU】うん。
【ハルコ】車で取りに行ったんですけど、
その男性が持って来たのを、
何か人肌に温めないと精子って死んじゃうんですって。
【YOU】うんうんうん。
【ハルコ】だから冬だったので、タオル巻いてホッカイロ当てて。
【カナ】 ホッカイロでしっかり温めて。
1回目は車の中だよね。
【ハルコ】間に合わなくて、家まで。
【カナ】あ~もうダメだって。
【ハルコ】車の中で自分たちで、何かスポイトみたいな専用器具。
入れて。車で。
【山里】へ〜。
【カナ】いやそれがでも、私はね、あっこれが我が子なのねってすごくこう大切な精子。
【ハルコ】あ、思ってたの
【カナ】思ってたよ、だからこんな抱きかかえてたんじゃん!
【YOU】こうヒヨコを抱くようにね。
【カナ】そう、本当そうですよ。あなたねっていう。
【山里】それどれぐらいで妊娠されたんですか?
【カナ】2人とも2回目でしたね、早かったですね。
【ハルコ】運が良かったですよね。
【YOU】すごいね本当に。
【カナ】本当奇跡が重なって、叶ってるんですよね。
【山里】そっかー。ハルコさんの、パパに当たる
その、精子は、またその精子バンク?
【ハルコ】あ、同じ人です。
子どもには、家族として血の繋がりを持たせたいなっていう思いがあったので同じ人にお願いして。
【山里】へー。

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【ハルコ】なので子どもたちは異母姉妹?
【YOU】うん。
【ハルコ】血は繋がっているんですよね。だからすごい似てます、顔とか。
【山里】へ〜!
【YOU】すごいな!

将来の心配

【ハルコ】小学校とかに行くと、子ども同士は子ども同士で嫌なこと言われたりするんだろうなって予想はしてるんですけど、何でママ2人なの?とか、変だよとか言われたときに、いろんな人がいるから、変って言ってくる人の方が変っていうか、そういうのは気にしないでっていうことを、何だろう、子どもの心に小っちゃいうちから積み重ねていきたいなと思って、今はそういうふうに伝えていってるんですよね小学校になったときに言われても、自分の心の中に大丈夫っていうのがあれば、うん、何か乗り越えてくれるのかなとか。
【YOU】うん。

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【ハルコ】もちろん言ってもらって力になれることはやろうっていう覚悟は決めてるんですけど。
【YOU】そうよ、だって、うちシングルだからさ、
ママ2人とか、得した気分よ?みたいな。
【カナ・ハルコ】笑
【カナ】まぁでも傷つかないでね育っていく子はいないかなって思う部分もあるから、
【YOU】うんうん。
【山里】うん。
【カナ】ま、子どもが悩んで、ちゃんとこう何に悩んだかってことを言ってくれる親子関係をまずつくるっていうのが
【YOU】言える…
【カナ】大事かなぁ。
【YOU】と大分違うよね。
いろんな家庭があるじゃんっていうのの1個じゃん、
【カナ・ハルコ】うんうん。
【YOU】お母さん2人いるっていうのが。
【カナ・ハルコ】うんうん
【YOU】とても個性的ではあることは、楽しいじゃない?っていうことだよね。
【山里】だからね、今から娘さんたちが大きくなっていくときに、ちゃんと周りがこう、どんどんとね、もっといいスピードで変わっていったらね、
【カナ・ハルコ】うん。いいですけど。
【YOU】いいね〜。
【カナ】そうですね。
【YOU】変わっていくさ。

 

投稿時間:23:20


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