Special コラム  十勝晴れ

【第21回】酪農王国のソフトクリーム!

咲太郎の結婚やなつの妊娠など、それぞれが人生のターニングポイントを迎えた第20週。道民としては、富士子さんからもらったお料理ノートを見てイッキュウさんが作った、牛乳たっぷりの「鶏肉と野菜の煮込み」が気になりました。

しかし…季節は夏!あたたかいものより、冷たいものが恋しい!
今回は、夏真っ盛りの十勝から「ソフトクリーム」の話題をお届けします。

夏真っ盛りとは言っても、ほかの地域と比べれば涼しく、過ごしやすい十勝の夏。何年か前に、8月の大阪で経験したビル街のつらい暑さと比べると“避暑地”と言っても過言ではありません。今年は8月頭に「冷房つけなきゃ、無理…」という時期が1週間ほどありましたが、現在は落ち着いていて、汗をかくこともなく快適に過ごせます。

道外に住む人に言わせれば「これで暑いとか…」と言いたくなるであろう十勝の夏ですが、ずっと住んでいる身からすると、これでも「夏」、暑いんです。冷たいもんが食べたくなります。そんなときは、ソフトクリーム!遊びに行けば、小腹が空くタイミングで必ず遭遇するほど、あちこちで食べられます。北海道旅行でスイーツといえば、真っ先に挙がるソフトクリーム、道民にとっても夏に欠かせない食べ物です!

なぜみんな、北海道でソフトクリームを食べたくなるのか?それは特別においしいからに違いない。そこで今回は「北海道のソフトクリームのおいしさの秘密」を探るべく、十勝の加工食品のブランド化推進に携わる清水さんにお話を伺いました。

清水さんが勤めるのは、「北海道立十勝圏地域食品加工技術センター」。食品加工技術に関する相談対応や研究・支援を行っているところです。ソフトクリームについてもソースづくりや、原料である牛乳の良さを引き出すための工夫など、オリジナリティーを出すための相談がたくさん寄せられるのだとか!

牛乳が重要!

ライターT:ソフトクリームの主原料は「牛乳」ですよね。ドラマのなかでも、北海道の牛乳のおいしさについては、たびたび話題にあがります。今週もなつが、イッキュウさんが作った牛乳たっぷりの煮込み料理について、「牛乳が違うから味が違う」と言っていました。 ソフトクリームについても、“十勝の牛乳でできているから、おいしい”なんてことはあるのでしょうか?

清水さん:十勝に限らず北海道の牛乳は良質で、牛乳のおいしさを評価する成分値にもそれが表れています。また、メーカーの工場に送る前に何度も検査しているので、安定した品質の牛乳を年中供給できるようになりました。そういう意味では、“北海道の牛乳でできたソフトクリームはおいしい”とはいえますね。

ライターT:劇中に登場する酪農家さんたちが作った未来を見ているようです。道内のあらゆる場所でおいしいソフトクリームが食べられる背景には、酪農に携わる人々の日々の努力があるんですね!

清水さん:そうですね。それに加え、機械がとても進化していて、ソフトクリームが手軽に作れるようになったことも大きいかもしれません。そのような事情もあり、この季節になると毎年必ず、ソフトクリームの特集が雑誌などで組まれます。

ライターT:十勝管内だけでもすごい数のソフトクリームがありますよね…。

清水さん:正確な数を把握できないほどありますね(笑)。それに、バリエーションも豊富です。ベースには十勝発祥のメーカーが業務用に作った“ソフトクリームのもと”が使われている場合が多いのですが、そこに果実を使ったフルーツソースがかかっていたりして、お店ごとにアレンジされています。ラズベリーを育てている方が、果実をフルーツソースにするために種の取り方や殺菌の方法について、こちらに相談にみえることもあります。

ライターT:ラズベリーとソフトクリーム、絶対おいしいですね。今すぐ食べたい(笑)。

清水さん:今…といえば、放牧牛の牛乳で作られたソフトクリームもおすすめです。牛乳は牛が食べたものに影響を受けるんですが、牛たちが青々とした草を食べているこの時期は、牛乳から草のにおいがしたり、色が黄色っぽくなったりしています。もちろん、牛乳が違えばソフトクリームの味も変わります。牛乳の味そのものをいかしたソフトクリーム、ぜひ食べてみてください!

お話を聞いているうちに、牛が放牧されている光景が目に浮かんできました。
青い空、どこまでも続く大草原、のんびり過ごす牛…まるで柴田牧場!柴田牧場の牛乳でソフトクリームを作ったら、絶対おいしいだろうなぁ…。

ここで食べたら、さらにおいしい!

十勝といえば、広大な景色が自慢です。パッチワークの畑は大地に描かれた絵画のように美しい。そして牧場もスケールが違います。実際、放牧されている牛は、遠くにいるとその大きな体が豆粒サイズに見えるほどです!

観光スポットとして整備されている牧場では、ヤギ、豚、ポニーなど、他の動物も一緒に飼育されている場所もあり、ゆっくり滞在して楽しめるように工夫されています。緑あふれる牧場の景色に囲まれ、ソフトクリームや軽食を食べながらのんびり過ごす時間は最高にぜいたく!家族連れにもおすすめです。

ちなみに、娘が通う小学校の始業式は8月21日。ほかの地域より短い北海道の夏休みが明ける時期を狙えば、人混みを避けて楽しめるのではないでしょうか?

爽やかな十勝晴れの下で、ソフトクリームを召し上がれ!

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