Special コラム  十勝晴れ

【第15回】初挑戦!牛の乳搾り!

十勝からこんにちは!
ドラマの舞台が久しぶりに十勝になり、舞い上がっているライターTです。

ついに、妹の千遥がなつを訪ねて、北海道の柴田家にやってきました!柴田家に温かく迎えられ、なつの服を着て搾乳を体験した千遥。上手に搾れたときには、とびっきりの笑顔を見せてくれました。

今回は千遥と同じく、搾乳を体験してきました!ドラマで何度も見ていた搾乳作業。ずっとどのようなものなのだろうかと気になっていました。道民歴35年の私ですが、牛の乳搾りは“人生初”!千遥と同じく“全くの初心者”です。実際の搾乳とはどのようなものなのか、身をもってお伝えします!

訪れたのは、鹿追町にある牧場。250頭の牛たちが飼育されています。機械での搾乳が主流となった現代。酪農家さんといえども手で搾乳することは少ないのかと思っていましたが、機械の前に必ず手で搾って、牛に異常がないか、病気のおそれがないかを確認しているそうです。

いざ、搾乳体験!

いきなり搾乳開始かと思いきや、牛の体をなでさせてもらうところから始まりました。まずは牛と仲よくなることから。幼いころのなつが、牛と仲よくなるために、たくさん声をかけて、懸命に牛舎の掃除をしていた姿を思い出しました。

牛の体温は、人間より高い38〜39度。毛がしっとりしているせいか、毛がふわふわした動物に比べて体温をダイレクトに感じます。骨ばっているように見えた体は厚い皮膚に覆われており、力強さを感じました。そして、改めて近くで見ると、自分自身との体格差に圧倒されます。蹴られたらひとたまりもないな…。ただ、とても優しい目をしていて、恐怖は感じませんでした。むしろめんこい〜!
※めんこい…北海道のことばで、「かわいい」の意

牛の乳頭は4本。搾乳体験には、乳頭が搾りやすい形をした牛が選ばれていました。驚いたのは、乳房に浮き出た“ホースのように太い”血管!この太い血管を流れる血液が、牛の胃を経て消化吸収された栄養素を乳房に運び、牛乳が作られています。1頭の牛が1日に出す牛乳は、なんと約30リットル!この太い血管があればこその量だと実感するとともに、牛乳は牛の血からできているのだと気が引き締まりました。

牛に慣れたところで、今度は手の動きを練習!牧場スタッフの方に教えられ、自分の手の親指を乳頭に見立て、反対の手でそれを搾るという練習です。泰樹おじいちゃんの指導と同様に、親指と人さし指でぐっとつかんでから、中指から順番に、数を数えるように折り曲げると教わりました。

そして… いよいよ実践です!

乳頭は、温かいゴムマットのような感触でした。想像以上に丈夫な印象!最初のひとつかみで、牛乳があふれてくる感覚が伝わります。練習を思い出して搾ってみると、マヨネーズの細口ぐらいの太さで、勢いよく出てきました。強めの力加減でちょうどいいみたい。ひと搾りで飛び出す量が多くてたのしい!正直、一度でうまくいくとは思っていなかったので、ひときわ爽快に感じられました。

牧場スタッフの方によると、指を逆順の小指側から折り曲げると、逆流して失敗することがあるそうです。また、握力の弱い小さなお子さんも、うまくいかないことがあるのだとか。指を折る順番と力加減がポイントのようです。

体験の最後に、子牛とも触れ合えました。指を吸ってくるのが、かわいい。

牛乳も命の一部なのだと感じられる貴重な体験でした。道民として、乳搾りデビューが遅すぎた…もっと早くチャレンジしておけばよかったと思いました。これからは、牛乳を飲むとき、この体験を思い出して、心して飲もうと思います。

搾乳体験をとおして、ますます牛の魅力を感じた私。もっとこの魅力を伝えたいと思い、 “全国から牛好きの学生が集まり、日々搾乳している”とうわさの、帯広畜産大学の学生サークル『うしぶ。』に牛の魅力について、取材してきました。

畜大生と牛

『うしぶ。』の主な活動は、大学内で飼育している牛から搾乳すること。1〜3年生までの30人以上が所属し、多いときで80頭の牛から搾乳するのだとか。なつの時代とは違い、手搾りではなく機械をセットして搾乳するそうですが、早朝と夕方の1日2回の搾乳に、それぞれ3時間ほどかかるとのこと。搾った牛乳は、成分無調整の牛乳として販売されています。

メンバーの学生さんに「牛の顔は見分けられますか?」と尋ねると、「牛は乳頭で識別しています。乳頭の長さ、色、傾きで判断できるんです。顔より…乳頭ですね!」と笑っていました。予想外の回答に思わず吹き出してしまいましたが、搾乳を通して牛と真剣に向き合っているからこそ、ですよね。

牛の好きなところを聞くと“人なつっこくて、人間に近寄ってくるところがかわいい。上に乗っても嫌がらない”という回答が! “上に乗る…!?”さっそく、放牧中の牛を見せていただきました。

上に乗ってる!!学生さんの言っていた通り…嫌がる様子は全くありません!牛と戯れる学生さんたちも幸せそうです。
※これは、日ごろお世話をしている『うしぶ。』のみなさんだから、できることです。まねはしないでくださいね。

牛愛あふれる『うしぶ。』のみなさんに、牛をかわいく撮影するポイントを聞いてみました!

「牛の背後に回り、両後ろ足の間から見えるおっぱいが最高!桃みたいにぷりっとしていて、とってもかわいいんです」!

「いやいや、牛は鼻がかわいいんです。下からのアングルで、鼻をアップで撮影するのがおすすめです!」


かわいい牛と、牛を愛する人たち。最高に癒やされました。牛、最高!

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