Special コラム  十勝晴れ

【第5回】「農業高校」潜入レポート

十勝からこんにちは!ライターTです。

最近の十勝は日中の最高気温が20度を超えることもあり、少しずつではありますが暖かくなってきました。畑で大型トラクターを見かけることも増え、畑作業が本格的に始まったなと感じます。

とはいえ、十勝平野から望む日高山脈はまだまだ雪化粧。私の家は山の上にあるので、朝晩はストーブをつけるほど冷え込みますが、ドラマは「白蛇伝説」上演中の“門倉ハプニング”に、ほっこりさせてもらった第4週でした。

今回は第4週の舞台である、“農業高校”についてお伝えします。

気になる十勝の農業高校

なつが通う十勝農業高校、略して「勝農(かちのう)」。
道内各地に点在する農業高校では、「勝農」同様に実践的な農業教育が行われています。札幌に住んでいたころはなじみがなかったのですが、ここ十勝ではパッと思いつくだけでも農業に関わる専門科のある高校が2〜3校あります!

十勝に暮らして12年、仕事やプライベートで出会う方が“卒業生”ということも多く、すっかり身近な存在となった農業高校。もっと知りたくなったので、「帯農(おびのう)」の通称で親しまれる北海道帯広農業高等学校(以下「帯広農業高校」という)を取材させていただきました!

帯広農業高校に潜入!

学校に到着し、案内してくださる先生と取材現場まで“車で”移動します。もちろん移動するのはすべて“学校敷地内”、車で移動するほど広い敷地にとても驚きました!

帯広農業高校には全日制5学科(農業科学科、酪農科学科、食品科学科、農業土木工学科、森林科学科)があります。学科の名前を見るだけでも、専門的な授業が行われていることがうかがえます。

「なつぞら」では、クラスに女子生徒はなつとよっちゃんの2人だけでしたが、「帯農」の女子比率は…約4割!インタビューでも、たくさんの女子生徒にお話を聞くことができました。

それでは、さっそく生徒さんたちにインタビューです!

高校生活はどうですか?
「座学だけでなく実習があって楽しいです。森林科学科では、チェーンソーの資格も取れちゃいます(笑)」
「将来は実家の牧場を継ぐのですが、先進的な牧場を見学できる機会があり、とても勉強になりました!」


「なつぞら」の感想を教えてください!
「逆子の牛が生まれるシーンを見て、“学んだ知識を実行に移す”なつの勇気はすごいと思いました!」

私がなつの人口呼吸のシーンにくぎづけになっているなか、そんなことを考えているなんて、さすが農高生!

続いて、なつや雪次郎たちのように部活動に汗を流す生徒さんにお話を聞きました。
お邪魔したのは、「馬術部」「アイスホッケー部」「ホルスタインクラブ」です。

馬術部

7人中5人が女子部員という馬術部。鹿児島県から進学してきた部長は、入学動機の半分以上が“馬術部に入部するため”というほどの馬好きなのだとか!「できるなら、日々の生活でも馬に乗って移動したい(笑)」そうです。

札幌近郊に住んでいた私の曽祖父も、なつのように馬を交通手段にしていたと聞いています。生まれた時代が違っていたら、夢がかなっていたかも・・・

「馬は感情が伝わる動物なので、まずは自分自身が落ち着くようにしています」
夏も冬も、早朝のエサやりを続ける馬術部の皆さん。初夏に開催される大会に向けて、練習に励んでいました。

アイスホッケー部

「ライバルは、帯広工業高校です!」と語るアイスホッケー部の皆さん。今は陸上トレーニングを行っていて、7月から屋内スケート場での氷上練習に移るのだそうです。

小中学校の授業でスピードスケートに慣れ親しんでいる十勝人。しかし、アイスホッケー用のスケート靴の刃は、スピードスケート用のそれとは形状が違うらしく、最初は違和感があり、苦労するそうです。

スピードスケートの経験すらない札幌育ちの私には、ついていけない話題でした・・・
※同じ北海道でも十勝に比べ雪の多い札幌の小中学校では、スピードスケートではなく、スキーの授業があります。

「アイスホッケー人口が減っている今、限られた部員数でなんとか頑張っています。仲間を待っています!」

ホルスタインクラブ

ホルスタインクラブは、正確には部活動ではなく、日本学校農業クラブ連盟(FFJ)の活動の一部とのこと。現在15人が所属し、朝6時に始まるエサやりをはじめ、厳冬期には子牛にネックウォーマーを巻く作業なども行うそうです。ネックウォーマーを巻いた子牛、想像するだけでもかわいい。

ホルスタインクラブの一大イベントは、毎年9月に開催される「北海道総合畜産共進会 乳用牛部門」(※1)。牛の毛をバリカンで美しく整えて送り出すそうです! 3年生もこの大会に出場するので“他の部活動より引退が遅い”ということでした。

※1:乳用牛の資質の向上と改良増殖を行い、酪農の安定的発展を目的に実施される。

「牛はとってもかわいいし、酪農は3K(きつい、汚い、危険)なんかではありません(笑)」そう語るのは、女子部員の3人。世話中に事故が起きないよう緊張感を保ちながらも、愛情たっぷりに牛と接する姿がとても印象的でした。

礼儀正しすぎる帯農生たちによるFFJ生斉唱!

自らの意志で部活動に励む生徒さんたちから、「勝農魂」ならぬ「帯農魂」を感じた今回の取材。

何より印象的だったのは、すれ違う生徒さんはもちろん、部活の練習を中断してまで足をそろえ、深々とした礼とともに挨拶してくれる姿。車で移動しているにも関わらず、数十メートル先だろうが、こちらを見つけ次第足を止めて必ず挨拶してくれる生徒さんに恐縮するあまり、大人の私がつい挙動不審になってしまいました。帯農生、立派すぎます!

今回の取材を通して、なつたちの高校での日常生活をいろいろと想像することができました。そして、伝えたいことがありすぎて、ついつい長くなってしまいました。ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

最後に、「FFJの歌」を生で聴きたいと、農業クラブ執行部の皆さんに集まっていただき、歌ってもらいました!

いきなり歌ってくださいって緊張しますよね。本当にありがとうございました。

ちなみに、帯広農業高校は“拳を振り上げながら歌う”スタイルではないのですが、ほかの地域にある農業クラブでは「勝農」のように拳を振り上げる振りつけのところもあるそうです。

ただいま、「FFJの歌」の動画をアプリで大募集中です!
詳しくは下記のホームページで!

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