Special コラム  十勝晴れ

【第4回】牛も人も、この土地で生きる仲間

3週目の放送では、いよいよ高校生になったなつが登場。柴田牧場も大きくなり、牛たちもいい表情を見せてくれましたね。私たちの周りでは、出演している牛たちが人気急上昇中です。

今回はイラストデザイナーYが、牛についてお伝えします。

「なつぞら」に影響されて牛を見たくなり、先週末、十勝・広尾町の牧場に見学に行ってきました。

その日は、冬の間牛舎で過ごしていた牛たちが、はじめて牧草地に出される日。訪れた牧場では、“放牧開き”と呼んでいました。

牛舎のゲートが開くと、しばらく間があってから、一斉に放牧場めがけて駆け出す牛たち。飛び跳ねたり、砂浴びをしたり、うれしそうにはしゃぐ牛たちの姿を間近に見ることができました。

ちなみに十勝では、酪農家さんのことを「牛屋さん」と呼ぶのをよく聞きます。 私も十勝に来てから、そう呼ぶようになりました。

牛屋さんの仕事といえば、まず搾乳。今は手ではなく機械を使って搾乳します。
毎日、朝と夕方、牛たちの乳をしぼるのが欠かせない仕事です。
ドラマでは、なつも学校へ行く前に、朝の搾乳をしていましたね。

そんな搾乳作業。現在の十勝では、大学生が「搾乳バイト」としてお手伝いすることも。
搾乳バイトって? 帯広にある畜産系大学の卒業生に聞いてみました。

大学の掲示板で季節を問わず見つけられるのが、「搾乳バイト」の募集。
早朝からの仕事はハードですが、時給もよく勉強にもなるので、大学生にとっては人気のアルバイトだそうです。

牛屋さんによっていろいろですが、早朝から仕事をする搾乳バイトは、泊まりで出勤するところが多いそう。
晩ごはん、朝ごはん付きで、ベッドとテレビのある専用の部屋があるところも!

牛の体温を感じられる十勝らしいアルバイトですね。

小さい頃から、牛を身近に感じて育っている、牛屋さんの子どもたち。
「大きくなったら、お父さんのような牛屋さんになりたい」という子どもも多いようです。

なつも牛を大切に思い、息絶えようとしていた子牛を懸命に助けました。
生まれてきた子牛に、泰樹さんが「こいつは、なつの子だな」と一言。「そったらこと言ったら、ほかの子牛がヤキモチ焼くべさ」と照男くんが言って、なつと3人で笑い合うシーンは心温まりました。

牛屋さんにとって、牛は家族の一員。十勝の自然の中で一緒に生きる、仲間のような存在なのです。

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