インタビュー

前島光子役 比嘉愛未さん インタビュー

自分にとっての新しい挑戦だと考えています

帰ってきたからには成長した姿を見せたい

2007年の『どんど晴れ』でヒロインを演じた比嘉さん。『なつぞら』に出演が決まったときの気持ちは?

うれしかったです。『どんど晴れ』が終わった直後に、芸歴を積んでいつかまた出演できたらいいなと思ったので、こんなに早くオファーをいただけるなんて。100作目の節目に、すてきなご縁で朝ドラに出られたことは自分にとって大きな宝物です。

朝ドラのスタジオに入るのは12年ぶり。スタジオに入ったらいろんなことがよみがえってきて泣きそうになりました。『どんど晴れ』でご一緒したスタッフさんが何人かいらっしゃって、「おかえり」と言ってくれたんです。このスタジオに帰ってきたからには成長した姿を見せたいじゃないですか。でも、今回の光子という役がハードルが高くて…。収録開始当初は緊張していました。

都会の女性としてなつ(広瀬すず)を
圧倒させるオーラを出さないと

「川村屋」のマダムの役ですが、役作りで心がけていることは?

「役はマダムです。」と最初に言われて…「えぇ!マダム?ちょっと待って!」と思いました(笑)。でも詳しくお話を聞いたら、あの時代に、最先端のものを知っている洗練された女性の役だと分かり、自分にとっての新しい挑戦だと考えています。都会の女性としてなつ(広瀬すず)を圧倒させるオーラを出さなければならないので、衣装の力には助けられましたね。衣装合わせでは、本当にこれを着るのかと思ってしまうほど、派手なものばかりだったのですが、ヨーロッパ系だったり、アジア系だったりと、多国籍な服を着る視野の広い女性だということが、役を想像する一番のヒントになりました。衣装さんがこだわって、生地から選んだりボタンなどの細部もアレンジしたりと、今見ても古さを感じないモダンさがあるんです。

-----ところで、「川村屋」のバターカリーは食べましたか?

撮影が始まって1週間ぐらいは食べられなかったんですよ。「お待たせしました」と言って出すだけ。すずちゃんは食べるシーンが多くて羨ましかったです(笑)。やっと一口食べさせてもらったら、とてもおいしかったです。スパイスも効いていて、余計な具材が入っていないシンプルで品がある味でした。

お2人とも朝ドラの大先輩で、憧れの女優さん

印象に残っているシーンは?

印象的と言えば、クランクイン初日の1シーン目。なつと富士子さん(松嶋菜々子)が上京して初めて川村屋を訪れるシーンはとても緊張してしまって…。
あの松嶋菜々子さんが「どうも~」って私にお辞儀してくれるんですよ。内心では「こちらこそ!」となるんですが、役としては堂々と「いらっしゃいませ」とやらなきゃいけない。とても緊張しました。
また、山口智子さん演じる亜矢美さんが川村屋に来るシーンも緊張しました。
私にとって、お2人とも朝ドラの大先輩で、憧れの女優さん。豪華な先輩たちとの共演は、刺激的ですね。何とも言えない、ぜいたくな時間です。

恋なのか、それとも情けなのか、母性に近いのか

光子さんと言えば、気になるのが咲太郎のこと。光子は咲太郎をどのように思っていると考えていますか?

光子は、先代から受け継いだ店を一生懸命切り盛りして、仕事一筋で生きている人なので、恋愛に対しては未熟で、少し幼稚なところがあると感じています。咲太郎に対しても、恋なのか、それとも情けなのか、母性に近いのか、今の時点でわかっていないと思うんです。でも、なぜか気になっちゃう。咲太郎はずるい人ですよね!いつの時代もしっかりした女性はダメ男にハマってしまうのかなぁと思うと、光子もそれに当てはまる可能性はあるなと思います。

-----咲太郎演じる岡田将生さんの印象は?

岡田さんとは初めてご一緒したのですが、まず、見た目がきれいすぎて、さらに演じると引き出しがいっぱいあって、深みもあって、つかみみどころがないところもある。そこが咲太郎にぴったりだと思いました。色々な作品で岡田さんを拝見していましたが、すごく感覚的に役を深めていく方なのかなと。どういう風に役づくりをしているのか、聞いてみたいですね。

すごく、かわいいんですよ!

ヒロイン・広瀬すずさんの印象はいかがでしょうか?

すごく、かわいいんですよ!実は、すずちゃんとは以前に映画で共演したのがきっかけで、仲良しなんです。
年齢が全然違うのに、一緒にいて居心地がいいんですよね。今回のお話も、「すずちゃんがヒロインならやるしかない」「他の人にやられたら嫌だ」というくらい、私にとってはやる気がわきました。すずちゃんに対して元々持っていた愛情と友情を、そのまま演じるだけだったので、なつとの演技は自然と入っていけましたね。すずちゃんのおかげで緊張も和みました。

なつに対して光子は、自分と共鳴する何かを持っている人だと感覚的に感じていると思います。“開拓”という言葉を光子は何度か言うのですが、光子自身が開拓精神を受け継いだ人で、さらになつも人生を自分で開拓していこうと思っている人なので、その共通点を感じたからこそ、助けてあげたい、見守りたいという気持ちが生まれたのだと考えています。

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