インタビュー

山田天陽役 吉沢 亮さん インタビュー

“好きな人”で“幼なじみ”で“友人”

最初はもう少し明るいキャラクターに
しようと思っていたんです。

吉沢さん演じる”山田天陽”はどういう人物だと思いますか?

北海道の土地で酪農と絵の両方を愛している男。兄の陽平(犬飼貴丈)が東京で絵を勉強しているから、天陽自身もやりたいと思いつつも、家族を支えなきゃいけないと強く思っている人です。「自分がどうしたいか」より、「自分がこう動いたら周りはどんな反応をするだろう」と意識しながら生きている人間だと思います。

-----演じる上で意識したことは?

最初はもう少し明るいまっすぐな人間を演じようと思っていたんです。でも、天陽って哲学的なことを言うじゃないですか。台本を読み進めるといろんなことを考えている人だと思えて、やや斜に構えた人間に変えました。複雑なことを言う男なのに、明るいキャラクターにすると違和感が出ると思ったので。

相当何かを抱えて
生きている人なのだと感じました。

天陽が描く絵に関してはいかがですか?

天陽は単純に絵を描くことが好きなんでしょうね。天陽の描く絵は色の使い方がおもしろいです。引きで見ると全体のバランスも良くてきれいな馬の絵ですが、実際に近くで見ると細かい明るい色がちょこちょこ入っていて激しめの色も使っている。絵を見て、役づくりが膨らむこともあります。天陽が描いている絵を見ていると、相当何かを抱えて生きている人なのだと感じました。ただ達観しているだけじゃなく、内に秘めている何かがあるような気がするんです。

僕も小さいころによく漫画の模写をしていたので、絵を描くシーンは楽しかったです。あそこまで本格的なものを自分で描くのは無理だろうけど、またやってみたいと思いました。

“好きな人”で“幼なじみ”で“友人”

天陽にとって、なつ(広瀬すず)はどんな存在ですか?

“好きな人”で“幼なじみ”で“友人”ですよね。なっちゃんには泰樹さん(草刈正雄)や柴田家の人もいるけど、天陽は家族を支えなくてはいけないので、家族以外でいろいろなことを話せる唯一の相手がなっちゃん。一番心を寄り添える相手だと思います。

天陽は人の顔色をうかがって生きていると思うんです。なっちゃんは気持ちが顔に出やすいし、小さいころからずっと一緒にいるし、東京から北海道に来たという同じような境遇なので、考えていることがとてもわかるんでしょうね。

-----東京に行くというなつの背中を押す心境は?

天陽も迷っていたと思います。天陽は「ここで生きていく」と小さいころから決めていると思うし、でもずっと一緒にいたなっちゃんが東京に行っちゃう。また北海道に戻ってくるならなっちゃんとの未来もあるけど、無理強いはできない。ここにいて欲しいという気持ちと、漫画映画を作りたい夢を全力で応援したいという気持ち。両方が本音だと思うので、その間ですごく揺れていたでしょうね。

-----ご自身が天陽だったらどうすると思いますか?

背中を押すと思いますよ。大切な人の夢を応援したいって思うはずですし。そんな状況で「俺のところにこいよ!」なんて言えない気がします。そこまでの度胸はないなって。天陽も割とそんなタイプじゃないかな。そのあたりは共感する部分ですね。

応援するという決意を
天陽は完全にしていたと思います。

第7週の最後のなつと天陽のシーンはいかがでしたか?

すごくいいシーンになったと思います。台本には「雪の中に二人でズボって埋まる」と書いてありましたが、冬の北海道ロケでは、思ったほど雪が積もっていなくて、埋まることはなかったですけど(笑)。
あのシーンは天陽としては寂しいけれど本当になっちゃんへの感謝があって、そういう思いを全部伝えて、「俺はこういう生き方をする。お前もこういう生き方しろ。安心しろ」と。すごく吹っ切れた感じがありました。

なっちゃんから直接「漫画映画をやりたい」って聞いたときに、「一緒にいたいけど、背中を押すべきなんだな」と思って、そのあと、少しは気持ちをひきずったでしょうけど、応援するという決意を天陽は完全にしていたと思います。

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