インタビュー

柴田泰樹役 草刈正雄さん インタビュー

ここまで頑固な役はやったことがなかった

「真田丸」の真田昌幸と
似たところがあるんですよ。

撮影が始まって、現場の雰囲気はいかがですか?

ヒロインの広瀬すずちゃんや柴田家のみんなと一緒に現場にいると、とっても居心地がいいんです。撮影時間が長くなっても苦痛ではありませんし、とても仲良くやらせていただいています。「なつぞら」には、大河ドラマ「真田丸」(2016年)で一緒だったスタッフも何人かいるので、うれしくてね。なにか面白いことができるのではないかと楽しみにしていました。僕が演じている泰樹という役は、心なしか「真田丸」で演じた真田昌幸と似たところがあるんですよ。衣装やセリフ、あと昌幸の妻役だった高畑淳子さんと一緒のシーンもありますし、「真田丸」を少し意識したような“遊び”が散りばめられています。美術さんや衣装さんも含め、スタッフみんなでそんなふうに楽しんで作っているのがうれしいです。

今の時代にこんな“頑固じじい”がいたら、
生きてはいけないでしょう(笑)。

泰樹の性格については、どんな印象を持ちましたか?

泰樹は一言でいえば頑固者です。感情の起伏も激しくて、ワーっと泣くところもあれば、ガーっと怒るところもある。かと思えば優しい顔を見せたりと、役者冥利に尽きる役ですね。僕らが子どものときはこういう人がたくさんいたけど、今の時代にこんな“頑固じじい”がいたら、まぁ生きてはいけないでしょう(笑)。僕自身、ここまで頑固な役はやったことがないので、思いっきりやってみようと思います。

ワクワクしながら演じていました

北海道での撮影はいかがでしたか?

北海道は食べ物もおいしいし、自然もすばらしいですね。今回訪れた牛舎もとても立派で、これがまた想像をかきたててくれるんですよ。ワクワクしながら演じましたね。馬車を操ることや牛の搾乳は、撮影前に何日か教わりました。指導してくださった人たちは、実際に自分たちで土地を開拓した方々だったので、開拓者の雰囲気なども参考にさせていただきました。本当に豪快な方々で一緒に過ごしていて楽しかったです。

娘の富士子の小さいときとなつを重ねて見ている

泰樹にとって、なつはどんな存在だと思いますか?

頑固者ゆえ、初めは東京から来たなつに対して冷たいことも言いましたけど、一生懸命ななつに接するうちに、泰樹もどんどん変わってきていますよね。「雪月」でアイスクリームを食べながら「堂々と、ここで生きろ」という場面は、台本を読んだ段階で何度も泣きました。泰樹は、おそらく娘の富士子の小さいときとなつを重ねて見ているのではないでしょうか。富士子も苦労を重ねて泰樹と二人で生きてきたから、やはり大変な思いをして生きているなつも受け入れられたのだと思います。それに、小さいなっちゃんが、まぁかわいいんですよ!子ども時代のなつを演じる粟野咲莉ちゃんも、大きくなったなつを演じる広瀬すずちゃんも、オーラがあってとてもすてきな女性だから、僕も2人に負けないように頑張らなきゃと思っています。

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