WEBニュース特集

その症状“天気痛”?

季節の変わり目は、気温も天気も大きく変わるので、体調が崩れやすい時期です。
その体調の変化は、天気に関係する”あるもの”の影響を受けていることが分かりました。
亀蔦なごみリポーターが取材しました。

その症状“天気痛”?

伊藤のり子さん「立てない状態ですね。ベッドから頭上げるだけでもふらついたりとか」。
愛知県常滑市に住む伊藤のり子さん。
30年ほど前からめまいや耳鳴りに悩まされてきました。

伊藤のり子さん「1日に2回くらい、お医者さんに通ったこともあります。内科ですけど。原因がわからなくて。ただ、しんどいですっていうだけで。

どこも悪くないよと言われるんですけどね」。
症状が出るのは、天気が悪くなるときや季節の変わり目が多いといいます。

佐藤純客員教授「それ“天気痛”ですよ」。

“天気痛”とは?

愛知医科大学の佐藤純客員教授です。
20年以上、気象による体調の変化を研究し「天気痛外来」を開設。

これまでに、およそ9000人の患者を診てきたといいます。

佐藤純客員教授「天気痛というのは、天気の崩れによって起こってくる気圧の変化で、体調が崩れるということですので、頭痛や肩こり、人によってはちょっと気分が落ち込んでしまうようなこと、それを広くいって天気痛とよんでいます」。

気圧の変化で引き起こる天気痛。

佐藤先生は“耳”が関係しているといいます。
佐藤純客員教授「気圧の変化に敏感な人は、敏感な耳・めまいが起きやすいような耳を持っていることは分かっています。

私たちの体なかで気圧を感じるセンサーが内耳にあるというふうに考えているんです。それが自立神経に作用して乱れることによってさまざまな病気が悪化する」。

気圧が変化するのはいつ?

原因となる気圧の変化。
どんなときに起きやすいか、寺尾さんに聞いてみました。
寺尾直樹気象予報士「天気図を用意してきました。

この逆三角形のかたちをした前線に注目します。寒冷前線が通過するときというのが気圧が大きく変化する。それだけじゃなくて風向きだとか気温も大きく変化しやすいということなんですね。

時期的には、まさにこれから季節の変わり目、春に多いというのも特徴のひとつなんですね」。

日記をつけて天気痛を予防

春を迎えるいま、天気痛を予防するためにはどうしたらいいのか。

佐藤先生のおすすめは、その日の天気や気圧と自分の体調を記録する「日記」をつけること。
それによって、体調の変化に天気が影響しているかどうかが分かるといいます。

佐藤純客員教授「自分の体調を見える化することによって、事前に薬を飲んでみたり、自分の体調を予防する変化を、予防するということがひとつできること」。
めまいや耳鳴りに悩んでいた伊藤さんも、1年ほど前に、佐藤先生のアドバイスで日記をつけはじめました。

伊藤のり子さん「この日続けて調子悪いですね。これは雨で、こっちは晴れから曇りですね」。
日記をつけると・・・。

伊藤のり子さん「分かりましたね。朝天気がよくても10時頃からくもってきたりとか、そういうときが1番しんどい。無理はしないように」。

自律神経を整えよう

さらに佐藤先生からすすめられたのが自律神経を整える軽い運動。
近所の散歩などをするようになって、気持ちも前向きになったと話していました。

佐藤先生は、コロナ禍のいま、こうした軽い運動などで、生活リズムを整えることがますます重要になっているといいます。

佐藤純客員教授「在宅勤務の方、かなり増えていらして、家にずっとこもっている。そうするとまた自律神経を乱しますので、天気痛の症状がさらに強くでる。できるだけ外に出る時間、あるいは出られなかったら、窓際に座って太陽の光を浴びましょう。病気に対峙するときに重要なことだと思うんですよね」。

取材してみて

私も、10年程前から、雨が降ると頭痛がしたり肩が重たくなったりといった症状が出るような気がして悩んでいました。
そこで、佐藤先生がおすすめする“日記”をつけてみました。
天気や気圧、体調の変化を細かくチェックすると、やはり“天気”が関係しているとうことに気づきました。
理由が分かるだけでも気持ちが軽くなりましたし、体調が悪くなる前に対処することができるようになりました。
季節の変わり目には、影響が出やすくなるということなので、心当たりのある方は試してみてはいかがでしょうか。

これまでの特集