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全国初!愛知 名古屋で自動運転実証実験 目標は都市部で時速60km

  • 2024年01月23日

最近、各地で自動運転に関するニュースを見る機会が増えましたが、人が運転する一般の車と同じ速度で、快適に走ることを目指した全国初の実証実験が名古屋で始まっています。
都市部の公道を最高速度、時速60キロで走ることを目標としたこの実証実験。これまでの実証実験での課題を解決すべく、新たに導入された”すごい”技術が詰まった車を取材しました。
(NHK名古屋 ディレクター  北澤実季)

目標は都市部の公道 最高時速60kmで走行

2023年12月に始まった愛知県の自動運転の実証実験。
目指しているのは、都市部の公道を最高速度、時速60キロで走ること。こうした実験は全国で初めてだといいます。

実験のルートは、千種区のショッピングセンターと名古屋駅付近を結ぶ往復9キロです。

難所は、片側4車線で交通量の多い若宮大通
そして、人通りが多い名古屋駅周辺の細い道路です。

実験のねらいは、都市部の道路状況にあわせた自動運転の実用化。交差点や信号、歩行者などの動きに自動で対応しなければなりません。

映像提供:モービルアイジャパン

この実験を主導するのは愛知県。自動車産業が集まる地域だからこそ、ドライバー不足や交通事故などの社会課題を解決するのが目的です。

愛知県 次世代産業室 中野秀紀 室長補佐
「自動運転の技術と一般で走行されている方々、そして歩行者の方が、うまくハーモニー・調和して走行できるような点、スムーズに走行できる点をぜひ検証していきたい」

自動運転の実証実験 大きな課題は?

3年前から都市部で自動運転の実証実験を国内外の企業と一緒に行ってきた愛知県。大きな課題は…?

WILLER
池あい子マネージャー

地図を赤く塗られているところが手動介入が多かったところでして、緑のところが自動走行ちゃんとできていたところ

過去の実験で、自動運転と手動運転だったところをそれぞれ示した地図。“自動”といいながらも、運転手が操作していた区間は、およそ5割にのぼりました。

赤が手動運転 緑が自動運転

手動に切り替えていたのは、たとえば、路上駐車の車を避けるとき。これまでの自動運転では、技術的に車線変更ができなかったのです。さらに最高速度も時速25キロでした。

2022年の実証実験のようす

今回の実験で導入した車の“すごい”技術とは?

そこで、今回の実験で新たに使うことにしたのが、海外で自動運転の実績があるこの車。

これまでの課題を解決できる“すごい”技術が詰まっているそうですが…。
中を見せてもらうと、特に変わったところはありません。

車内に特に変わったところは見当たらず

モービルアイジャパン 川原昌太郎 代表取締役
「カメラを使ったシステムで自動運転を実現している。360度全部見られるように、しかも死角がないような設計になっています」

カギとなっているのがカメラ。

11個取り付けられていて、スピードアップと車線変更を可能にしているといいます。

人の目とほぼ同じ精度で、信号や標識、路面の表示だけでなく、横断歩道を渡る人の動きも認識できます。

映像提供:モービルアイジャパン

自動運転を体験!

 

北澤ディレクター

私も自動運転を体験してきます。

映像提供:モービルアイジャパン

運転手の手は膝の上。アクセルもブレーキも踏んでいません。制限速度60キロのこの道路を、50キロ近くのスピードで走ります。

映像提供:モービルアイジャパン

車のまわりの道路状況は、許可を得て集めた一般車両からのデータを活用。
道路工事など最新の情報を反映しながら走ることが可能になります。

映像提供:モービルアイジャパン

信号が変わると、自動的に発進。名古屋駅周辺の路上駐車が多い場所や、人通りの多い場所は自動で速度を落とします。
複数の車線からベストな車線を選ぶため、課題だった車線変更や停車中の車をよけながら、走ることができるようになりました。

自動で車線変更する実験車

友達の車の助手席に乗ってるような感覚で、ある意味人間が運転しているよりも快適に乗れるんじゃないかなっていう運転でした。

愛知県 次世代産業室 中野秀紀 室長補佐
「やっとここまでこれたなといったところで、少し安心をしています。
皆さんの生活、交通環境にとけこむ自動運転といったところを、皆さんと一緒に仕上げていきたいと考えています」

愛知県は、ことし10月に、名古屋駅と鶴舞公園の近くにできるスタートアップ企業の活動拠点「ステーションAi」を自動運転で結ぶ予定で、乗車人数や走行性能のバランスを考えたうえでどんな車にするか決めたいとしています。
都市部で自動運転の定期運行が実現すれば全国初だということです。

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