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齋藤綱記 中日ドラゴンズ 2度のトレード経て開花

  • 2023年09月08日

ドラゴンズの左リリーフ、齋藤綱記投手(26歳)。6月に2対2の交換トレードで加入し安定感のあるピッチングを続けています。3球団目となるドラゴンズでプロ入りした時に誓った「ことば」を実現させています。その思いを取材しました。                              (NHK名古屋ドラゴンズ担当記者 猪飼蒼梧)

齋藤投手
(登板する時の)意気込みはもちろんゼロで、無失点で(ベンチに)帰ってくることです。

ボールの出どころを見にくく工夫されたフォームから繰り出される、切れのあるボールで勝負する齋藤投手。6月にトレードで加わって以降、ドラゴンズで課題だった左のリリーフとして評価を高めています。

落合英二 ヘッド兼投手コーチ

ゲームを運んでいく中で「ここで齋藤」と、名前がすぐ頭に出てくるような存在になってきています。非常に助かっています。

”あることば”を胸にプロ野球界へ

齋藤投手は北海道の北照高校からプロ入りしました。オリックスでの入団会見でプロの世界で大事にしたいことばを紹介していました。

オリックスの入団会見で意気込みを語った齋藤投手(2014年12月)

信頼」という言葉がすごく好きなので、一番信頼されるようなピッチャーになりたいと思います。

約8か月間で2度のトレードを経験

齋藤投手は6年目には自己最多となる32試合に登板。しかしその翌年、防御率10点台に落ち込み去年オフに日本ハムにトレードされました。

2球団目となった日本ハムでも防御率10点台と結果を残せず、首脳陣の信頼を得られませんでした。
こうした中、6月に2対2の交換トレードでドラゴンズに加わることになったのです。

(1年間で2度のトレードは)せわしないですけど、特に自分は気にしないでやっていきたいと思います。戦力に数えられるよう頑張っていきたい。

落合 ヘッド兼投手コーチ
彼のここまでの道を見てみるとトレードが2回あって本人の中でも相当な覚悟というかドラゴンズにかける思いはすごくあったと思う。

フォーム修正を提案した落合コーチ(左)と大塚晶文投手コーチ(右)

持っている能力を最大限発揮させたいと考えた首脳陣は齋藤投手にフォームの修正を提案しました。その意図は腕の位置を日本ハムの時より高くして、ボールの切れだけではなく力強さも意識してもらうことでした。このフォーム修正が齋藤投手に好結果をもたらしました。移籍後初登板から16試合連続無失点を記録。ストレートの最高球速も去年より4キロアップしています。

威力を出すために胸を張り、力を入れるポイントを作る。一番投げやすいはまるところの感覚で投げている感じです。できすぎてるなと思う成績なので自分でもビックリして投げています。

好投を続け、首脳陣の信頼を得た齋藤投手。現在は終盤のリードした展開でマウンドが上がることが増えていますが、しびれる場面でも落ち着いたマウンドさばきを見せています。信頼はさらに高まっています。

落合 ヘッド兼投手コーチ
監督の信頼も上がってきましたしそこは信頼感というか齋藤なら任せられるという存在感が非常に高まってきていると思います。ドラゴンズに来て居場所を作りましたね。

 

齋藤投手
期待されて出してくれているのでなんとか応えたい気持ちがあります。一戦一戦いい形で終われればいいなと思って投げています。

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  • 猪飼蒼梧

    名古屋局 記者

    猪飼蒼梧

    入局5年目。
    ことし8月からドラゴンズ担当。
    小学生のころはテレビで年間100試合以上プロ野球観戦していました。

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