浅尾拓也さんも感激!ドラゴンズ ナゴヤ球場 懐かしのクリップ
- 2023年06月01日
1996年までドラゴンズの本拠地だったナゴヤ球場。30年前、子どもたちの間で流行した「クリップ」をご存じですか?実は当時、私も集めていました。その、懐かしのクリップを探して調べてみました。
(NHK名古屋 アナウンサー 田所拓也)
"ナゴヤ球場に行った証し" 大人気だった「クリップ」
当時、子どもたちの間ではやっていたのが、 この「クリップ」を帽子のつばに付けること。 ナゴヤ球場に行った証しとしてその数を競いました。中には、いくつも重ね付けして龍のヒゲやVの字にする猛者も。
現在のナゴヤ球場で、ドラゴンズファンのみなさんに聞いてみると...
「ああ!思い出しました!帽子のこういうところにはめてました!」
「(クリップを)いっぱいつけて目立ちたい。 人よりオレはいっぱいあるぞ、みたいな」
「ジュースのプラスチック留めてるやつをこうやって」
今ではすっかり見かけなくなったクリップ。取材では、30年前に小・中学生だった30代後半から50代が、特に高い熱量で懐かしさを感じていました。
懐かしの“あのクリップ”を探して
ナゴヤ球場で唯一、50年以上営業を続ける売店で調査!「クリップ」を紙パックにつけ、販売していたという山田啓之さんです。
山田啓之さん
うちが販売していました。“スーパーカップ”っていうやつなんですけど。
売店ではソフトドリンクを大型の紙パックで販売。氷を入れたあと、ふたを閉めるために「クリップ」が使われていたのです。
この紙パックとクリップを販売していた企業によると、現在は流通しておらず、当時の流通期間や量、範囲などは詳細資料が残っておらずわからないということでした。
田所アナ
そのクリップを探しているんですが、今はもうないですか?
店にはないですが、うちの倉庫を探したらあるかも知れないです。
山田さんと本社の倉庫を探してみると…。
これっぽい!ありました。青です。
コレだコレだコレ!!うわ~懐かしい!
当時は3色ありましたが、そのうち青と白のクリップ、 あわせておよそ3000個が見つかりました。
僕も見て 、すごい思い出してきました。
山田さんはクリップが使われなくなった後も、捨てることができず、大切に残しておいたそうです。
浅尾拓也さんもクリップを集めていた?
クリップを見つけた感動を、同じ時代にファンだった人に届けたいと思い、再びナゴヤ球場へ。
知多市出身の38歳、浅尾拓也さん。150キロを超える速球やフォークボールを持ち味に、リーグ連覇に貢献したセットアッパーです。現在はドラゴンズの2軍投手コーチを務めています。
浅尾拓也さん
「集めましたね。(クリップを)つけている子がいて、何それ?ってなって。 ナゴヤ球場とかでもらえるっていうか、ジュース買ったらついてくるよっていうのがあって。ほしいなと思って」
両手を出していただいていいですか?
うわ~懐かしい!懐かしいですね!
覚えあります?
ありますね。これつけるやつっすよね。やってましたね!手に入ったときはうれしかったな。
浅尾拓也さん
「(ナゴヤ球場に)来た証しみたいな感じってことですもんね。 確かにあったら来た甲斐があるっていうか。 わざわざ遠くから足を運んでもらうのに、こういうのがあればいいのかな」
”スーパーカップ”も見つかる!
放送後も取材を続けると、ある紙容器製品の製造メーカーに大型の紙カップが残されていることが判明。写真を提供していただきました!
まさに!およそ30年前にナゴヤ球場で見た姿がよみがえりました!
製造メーカーによると、この大型の紙パックの内容量は1000mlで2009年まで生産され、多い年には270万個を売り上げたということです。当時の営業担当者が廃型になることが決まってから記念にと1つだけ残しておいたそうです。
ナゴヤ球場で手に入れたクリップを調査していく中で、 同世代の方々とドラゴンズ愛を再確認することができました。 ご協力ありがとうございました。