東海道本線「車止め」に会いたい!別井アナの“終着駅”探訪
- 2023年05月23日
東海道本線の起点・東京駅と、終点・神戸駅。
どちらの駅にも起点を示す「0キロポスト」はあるのに、終点を示す「車止め」はないんですよね。
「車止めを見たい!」そう思った私は東海道本線唯一?の「車止め」を見るため、岐阜県に向かいました。
(NHK大津 アナウンサー 別井敬之)
日本の大動脈「東海道本線」
東海道本線といえば、日本の大動脈。
5月の「まるっと!×鉄旅」では、米原~岐阜の区間をご紹介しています。
(動画はこちら▶)
「青春18きっぷ」で旅をした経験のある人にとって、「乗り心地」の難所が静岡県なら、「ダイヤ上」の難所はここかなぁ、と思います。
(大垣や米原まで新快速で快調に来て、乗り継ぎうまくいかないと、ショック大きいですよね、、、、)※あくまで別井個人の意見です
そして、声を大にして言いたい!
米原、醒ヶ井、近江長岡、柏原、、、この各駅は「滋賀県」です!大津放送局のエリアです!
「まるっと!」ではなく「おうみ発630」をご覧いただいているエリアです!
「0キロポスト」と「車止め」
それはさておき。
東海道本線の起点:東京から、終点:神戸まで。
私、過去の勤務地の関係で東京駅にある「0キロポスト」も、神戸駅にある終点(⇒山陽本線の「0キロポスト」)も、どちらも目にしてきました。
ただ、どちらの駅も、「0キロポスト」はあれど「終点の車止め」はないんですよね。
東京駅では、そのまま上野東京ラインとして東北本線につながっていて、神戸駅では、そのまま山陽本線につながっていて、駅の構造上や、引き上げ線などを除くと「車止め」のある終点って、、、
・・・・・・
ありました!
しかも、東海地方・岐阜県に。もうお気づきですね。
「美濃赤坂」です。
「車止め」がある“美濃赤坂駅”
東海道本線には、実は「支線」があります。大垣駅からの「美濃赤坂線」です。
大垣駅は2番のりばが下り本線、4番のりばが上り本線ですが、その神戸寄り、ホームを切り欠いたところから出る2両編成のワンマン列車。
切り欠きホームも、車止めがありますね。
ホームに向かうと、センサーが反応して自動音声で「ICカードは使えない」とのアナウンスが流れます。
大垣駅からわずか5キロ。あっという間の到着です。
美濃赤坂駅、ホームの先のスロープを降りて、改札の外に出ると、、、
ありました!東海道本線で唯一の、終点を示す車止め!
しかし、よくよく見ると、美濃赤坂線の脇には旅客ホームの数倍の存在感を見せる貨物駅が。
そう、ここからはさらに貨物線が伸びているのです。。。
「え? 終着ちゃうやん!(違うじゃない)」と思った皆さん。
一応、貨物線は駅手前で分岐しておりますので、これが正真正銘、東海道本線の「終点」です。
この日は、わたくしの他にも、この「終点の車止め」を写真に収める方がちらほらおられましたよ。
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